言う事なし。キャラクターの個性然り、迫力あるアクションシーン然り、これほどワクワクさせられる映画は中々無いな。
マーティンスコセッシ監督のデビュー作。
当然だけど、この時点ではまだ荒削りだから後続の「タクシードライバー」や「レイジングブル」のような洗練された作品のイメージがあるとどうしても肩透かしを食らって>>続きを読む
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エディプスコンプレックスの、エディプスコンプレックスによる、エディプスコンプレックスのためのストーリーを、原田美枝子のおっぱいで包み込んだ映画と言っても過言ではない。(過言)
全体的にもうちょっと>>続きを読む
生まれつきの聴覚障害を抱えた女子プロボクサーの話。
これは2021年の日本を舞台にした作品という事でコロナ禍の状況が色濃く反映されている。だからコンビニ店員も道ゆく人も皆当然のようにマスクをつけて>>続きを読む
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すごく良かった。難解でストーリーが分かりづらいというレビューもあったが、全然そんな事もなかった。美術館の展示品「ザスクエア」の宣伝を巡る話と、主人公がスリに遭って盗まれた貴重品を取り戻す話などがちゃ>>続きを読む
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なんかなぁ…。演出の端々に白々しいものを感じるし(そう感じたとしか言いようがないが)、ストーリーも普通で、そこまで引き込まれなかった。まあ根本的に自分の嗜好との相性が悪かったかな。
自宅をオープン>>続きを読む
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初チャップリン。ふざけ倒しのドタバタ展開の中にも、道化師の孤独や哀愁が滲み出ている。「人間失格」じゃないけど、普段おどけてる人に限って心に空洞があったりするんだよな。あのフォークでパンを刺してダンス>>続きを読む
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独立を求めて立ち上がったアルジェリアの革命軍と、それを鎮圧しようとするフランス政府軍との攻防を描く「アルジェの戦い」(1954〜1962)。
最初は抑圧からの自由を求める革命軍の方を何となく応援す>>続きを読む
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「ナチュラルボーンキラーズ」、「トゥルーロマンス」など後続作品の原型となった作品。
と言えば何となく察しがつくと思うが、この作品も人殺しカップルの主人公たちが人を殺しながら各地を転々とする話である>>続きを読む
事の発端は、二つの家族が集まって祝っていた感謝祭中に起きた。それぞれの家族の娘二人が目を離した隙に行方を眩ませてしまったのだ。
現場の近くには不審な車が一台あったことから、敏腕刑事ロキがそれを誘拐>>続きを読む
二つの世界大戦を題材に、最前線で戦う陸軍の歩兵師団を描く。
戦争映画なので当然緊迫した戦闘シーンもあるのだが、その合間に挟まれる茶化しあいの会話やコミカルな展開が、作品全体に不思議な明るさをもたら>>続きを読む
女子高校生の援助交際を題材にした変態ジュブナイル(?)ムービー。
欲望を抑えきれない男たちや、脚元から舐め回すように撮るカメラワークなどの演出が、非常に変態的でゾワゾワするんだけど、それが最&高。>>続きを読む
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幽霊屋敷ものかと思ったら、まさかの家族問題(継母vs娘)×サイコスリラーだった…。まあ特に象徴的な演出が多かったので、幽霊というよりは「女性」に関する恐怖を描いている作品には違いない。
伏線は張ら>>続きを読む
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ドイツ軍を主役にした割と珍しい?映画。
どんな状況でも自分なりの正義を貫いて組織に阿諛せず、戦友と共に勝つ事だけを目的に行動するシュタイナーと、貴族出身であり、ひたすら「鉄十字勲章」を欲しがるだけ>>続きを読む
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以下大いに個人的な意見。
西部劇は何故か肌に合わん、気がする。(まあ言うほどの数見てないけど。)とにかくこの作品の場合はヘイズコードの影響下にあったからだろうが、撃たれても全然血が吹き出ないから迫>>続きを読む
ウディアレンが監督と主演を務める代表作。内容としては、一人のコメディアンが元カノとの生活を振り返って、何で別れる事になったか反省するというもの。
カメラに向かって話しかけるメタ的な要素もあれば、「>>続きを読む
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フランスの文豪エミール・ゾラの半生を描く、タイトルのまんまの映画。具体的に言うと、ポールセザンヌと同居していた貧しい青春時代、そこから偶然知り合った娼婦をモデルに「ナナ」を発表して一躍成功を収める黄>>続きを読む
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平安時代に横行していたとされる人身売買。それに巻き込まれた、ある家族の悲劇を描く。1000年ほど前の話になるので、もちろんまだ「自由」だとか「人権」だとかいう言葉すらない時代である。諸説あるだろうが>>続きを読む
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前情報とか無しで見たから、どういう風に転んでいく話かなーと思ってたら…キスシーンでびっくらこいた。まじで「にゃあ!」と声が出た。人間は突然あんな場面を目撃しちゃうと猫になるんですね。…まあ思い返せば>>続きを読む
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葉隠に心酔している殺し屋の、ヒップホップでオフビートな日常生活を描く映画。英語とフランス語で話通じないはずなのに、なぜか上手いこといってる親友が出てくる。
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「君たちの情熱は信じる。他には何も信じられないとしても、それだけは信じられる。」
右左とかその思想云々は置いといて、とにかくかっこいいよなぁ三島由紀夫。まず瀬戸内寂聴さんも言及していたように、目の>>続きを読む
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お互いにパートナーに裏切られた男女が、慰め合うため、復讐心のため、はたまた純粋な愛のために求め合っちゃうという映画。まあストーリー自体はよくある不倫ものですな。これはプラトニックなのか?
演出に関>>続きを読む
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「アマルコルド」=「私は覚えている。」というタイトル通り、フェリーニ監督の半自伝的作品となっている。
作品全体に漂うノスタルジックな雰囲気がたまらないな。お祭りや街の風景を切り取る視点はもちろんだ>>続きを読む
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老境に差し掛かっていざ自分の人生を振り返った時、心に何が残っているか、何を思い出すか?
まず家族友人恋人たちとの交流とか過去の栄光とかポジティブな事を思い出すだろうが、そこから深く深く潜っていくと>>続きを読む
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「男性(マスキュラン)という言葉には顔(マスク)と尻(キュ)がある。」
「なるほど、男をバラバラにしてもその二つは残るわけだ。…ところで女性(フェミニン)の方は?」
「何も残らない。」
からの>>続きを読む
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田舎の貧乏家族の長女テス。ある日、飲んだくれで歯抜けで素寒貧の親父が「実は俺の先祖は貴族やったんじゃあ、あの隣町の名家とも親戚なんじゃあ!だから頼めば援助金も貰えるんじゃあ!」とか何とか言い出したの>>続きを読む
幽霊屋敷を舞台にしたジュブナイルホラー。
「炎628」の後に見たからか、(いや絶対そう)キャピキャピはしゃぐ女の子にすごい癒された…。(マックへのいじりはちょい酷い気がするが…)
演技や演出が良い>>続きを読む
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独ソ戦の「ハティニ虐殺」を扱った、戦争映画の最高傑作とは聞いていたが…凄まじいな。他のエンタメ戦争映画で見られるような派手なアクションや劇的な展開などは抜きでリアリズムを貫いているので、所謂一般的な>>続きを読む
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精神を病んでしまい突然舞台を降りた女優と、彼女に付きっきりになる看護師との共同生活。
もはやタイトルがネタバレになっているのと、この映画の影響下にある類似作品を幾つも見てきたせいで、ストーリー展開>>続きを読む
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舞台は第三次世界大戦により荒廃した世界。科学者たちは世界を救うために、ある一人の男を捕虜の中から選び出し、彼の過去への執着を利用してタイムスリップをさせる。そのついでに未来にも行ってもらって、現在よ>>続きを読む
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アルゼンチンの美しき連続殺人犯、カルロスロブレドブッチの半生を描く伝記的映画。
…正直期待外れ感が否めない。まず人物描写についてだが、主人公が中途半端なサイコパスとして描かれていたから全体を通して>>続きを読む
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サムライ、とは言ったものの刀などは一切使わない孤独な殺し屋が主人公。説明的な台詞などを極限まで切り落としたフィルムノワールであり、おそらく普通のエンタメを期待すると退屈する人が多いと思う。実際プロッ>>続きを読む
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ひょんな事からタイムループにハマって抜け出せなくなった気象予報士の主人公。どうにも脱出できそうにないので、女性を口説いたり、人々の会話を暗記したりしながら暇を潰していく。果たして解脱できるのか。
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親の遺産をぶん盗りにいこうって話のはずなのに長々と性行為の話したり、恐ろしいほどの渋滞に巻き込まれたり、革命家が演説始めたり、不思議の国のアリスが出てきたり、メタフィクションの要素があったり(ゴダー>>続きを読む