このレビューはネタバレを含みます
老境に差し掛かっていざ自分の人生を振り返った時、心に何が残っているか、何を思い出すか?
まず家族友人恋人たちとの交流とか過去の栄光とかポジティブな事を思い出すだろうが、そこから深く深く潜っていくと絶対に嫌な思い出、封印したはずの黒歴史、罪の意識もおまけで付いてくるはずだ。
そいつと折り合いをつけないまま、あなたは幸せな顔で死ねますか?死に際に「バラのつぼみ…」とか何とか言い残したりしませんか?…という事なのかな。
まあ映画自体も最終的にそっちの方向に向かったけど、結局はそういう負の部分もあったからこそ現在の「より善き生」を求めるための原動力が得られる訳だし、そもそも「今、ここ」にしか本当の意味での自分の人生は無いわけなんだから、あんまり過去に囚われててもしゃーないのではなかろうか。いや絶対そうだ。ゆえに人生に無駄事など一つもなし。(なんかレビューというより随想になった。)