このレビューはネタバレを含みます
平安時代に横行していたとされる人身売買。それに巻き込まれた、ある家族の悲劇を描く。1000年ほど前の話になるので、もちろんまだ「自由」だとか「人権」だとかいう言葉すらない時代である。諸説あるだろうが、本当にこれに近しい出来事はあったんだろうな。
内容や画面構成などに関しては、まあ名作ですな。特に水際の情景なんかは美しいの一言。
ひとつだけ気になったのが安寿と厨子王の年齢差を入れ換えて「兄妹」にする必要があったのか、ということ。個人的には姉であった方があのシーンでの感慨が深い気がするのだが、どうだろうか。そっちのが年長者の意地とか、献身的な母性やらを色々感じるのだが、どうだろうか。何で入れ換えたのだろうか。🤔どして?なして?