たわしさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

たわし

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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.5

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最高最高!こういう映画に巡り会うために劇場に足を運び続けてるんだよ!お母さんが全速バックで暴走バスから逃れるシーンあたりからこれは傑作だと確信しながら見た。リズム感のある長回しが心地いい。前作も良かっ>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

俺たちのイルヤナイシュラー監督の待望の第二弾を劇場で見ないと言う選択肢はない。全編一人称視点という離れ技を使わなくとも彼のアクションセンスは本物だったと再確認。カメラワークとカットもすごくセンスいい。>>続きを読む

FAKE ディレクターズ・カット版(2016年製作の映画)

5.0

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メディアは所詮、人間という複雑な存在のごく一部分を切り取ることしか出来ない。この映画自体もまたそうであることに自覚的で、確信犯的に自らを疑うように仕向ける演出が素晴らしい。
この映画を見て佐村河内氏に
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

3.0

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めちゃくちゃ評判悪いから腐すつもりで見たのになんか結構良かったって言うか…結構良かったなあ。ドラクエファンの脳内補完を上手い具合に利用されてる感はあって、その辺映画としてどうなんだっていうのは確かにあ>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

5.0

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「救世主であることは恋をするのと同じ
それは自分しかわからない
心と体全てが実感するもの」

オラクルのこのセリフがこの映画の全て。
世界は所詮、一人一人の脳が見せる、幻にしか過ぎないのかもしれない。
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

4.0

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アメリカで黒人がいかに虐げられてきたか、歴史を踏まえて見ないとマレイニーの攻撃的な態度は理解できないかもしれない。印象的で緊迫感溢れる会話劇に引き込まれるが、演出が洗練されていて説明的な部分がほとんど>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

選択の果てに全てを失ったルービンの心を、傷であったはずの静寂が癒すラストが素晴らしい。
聴こえるということ、聴こえないことを描く事で、傷を受け入れること、傷と共に生きる事の困難さと尊さを表現している映
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劇場(2020年製作の映画)

4.0

ヒモ版ララランド。
山崎賢人を初めていい役者だと思った映画。

天気の子(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

貧困と気候変動に喘ぐ今の子供達は可哀想、なんてあまりに無責任な大人の同情をよそに若者たちは世界の美しさに日々感動し生きている。寄るべなくラブホテルに泊まりジャンクフードでパーティーするシーンの尊さ。何>>続きを読む

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

5.0

最高にクールなテンポ。最高のアダムドライバー。森のくまさん笑う。カントリーロードに泣く。

市民ケーン(1941年製作の映画)

-

凄い。これが1941年の映画って。
いや自分が無知なだけか。反省。

記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.0

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コメディに振った三谷幸喜作品はムラが酷すぎるけど、これは過去最高の出来じゃないでしょうか!?偽者が本物を超えるという三谷幸喜の大好きなストーリー展開と、政治へのメッセージ性、俳優の演技、全てがうまく噛>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

5.0

重い史実ベースなのにユーモアに溢れテンポも音楽も最高。情報量が凄いから集中を要するけど、シリアスなテーマを損なわずにここまで軽やかに仕上がっていることが驚異的。被告人たちも弁護人たちも若い検事もみんな>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

意味がわからないのに何故だかめちゃくちゃ引き込まれててめっぽう面白いというのが初見の感想。会話劇だけでスリリングだし全てのカット、シーンが美しく(画面が狭いのがめちゃカッコいい)、映像的快楽だけでも見>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アイデアと演出の勝利。ストーリーもいい。Macのシャットダウンがエモ過ぎて半泣きに。

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

2.0

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やらかして逃げ出してパーティー、を繰り返す中二病ハッカーたちのどうにも退屈な群像劇。この中二病的ノリはネタではなくどうやらガチらしく、MRXの決め台詞ウェルカムトゥアンダーグラウンドには思わず失笑。し>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

過去を遡ることができても、弾痕の位置は変わらない。現代物理学ではエントロピーの増大は人間の錯覚による現象で、時間は存在しない可能性が高いという。ならば人の行為や選択に関わらず、起きることは全て、予め決>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

5.0

複数の物語が一つに集約していくマグノリアを彷彿とさせる構成の緊迫感溢れるサスペンス。ほとんど悪人ばかりの登場人物の中で、スレてしまっているけど根は真人間のトムホランド演じるアーヴィンのダークヒーロー的>>続きを読む

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最後にして最高傑作。
穏やかな暮らしを手に入れた老ランボー。年頃のガブリエラにうちにみんな連れて来い、洞窟を見せてやれとかと言うのがおじいちゃんぽくてめちゃくちゃかわいい。捨てられた父親への未練を断ち
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アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)

3.0

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佳作感。しかし素直には楽しめなかった。何よりも違和感を覚えたのは、愛する人の喪失が耐え難いのは個人がかけがえがないからこそなのに、その救いを生まれ変わりに求めていること。ていうか他所の国の少女が死んだ>>続きを読む

ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

どうしても無意識に登場人物を良いやつ悪いやつといった型にはめて見ようとしてしまう観客の心理を巧みに揺さぶる展開がスリリングで釘付けにされた。ルースだけでなく両親もハリエット先生もみんなステレオタイプで>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

歩き方がかっこいい。坂本慎太郎ハマってる。なんとなくバンドやろーぜで三人で延々と八分音符刻んでるのは最高にパンクだったけど、結局最後ケンジには音楽の才能があって、それはなんか違うかな、となった。岡村ち>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

庵野監督らしい細やかなSF的設定やクリーチャーのビジュアルのインパクトとかエンタメとしてはアガる要素いっぱいあるし見たらまあ楽しいんだけど、日本は震災を経てもまったく変わらなかったし、今となっては結局>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

終始オフビートな上に、序盤からメタ発言をぶっ込んでくるし、しかも「テーマ曲」とか「台本」とかかなり直截的。繰り返される、ひどい結末になるという台詞。実際そうなる。有能なストレンジャーは去り、森の人は言>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

不名誉より死!
安易な特攻賛美じゃない。死んだ友達が残した死地を乗り越える勇気の言葉の熱さでボルテージはマックスに。
自分の中では人間側の主役はおっちゃんだな。最後野球見れて良かったね…
サミュエル伝
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

4.0

どう考えてもオリジナルより面白い。ホルツマン最高!

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.5

無邪気に楽しめる。この映画を見てる間は細かいことはかんがえなくていいんだ!って観客に思わせることもまたテクニックなんだなと思った。

ロケットマン(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人生ベスト級。タロンの歌声と演技最高。ぎこちない仕草と表情が最高に愛おしい。不遇過ぎる家庭環境に涙。バーニーとの切ない関係。ユアソング誕生シーンは言わずもがな、バーニーを見つめながらtiny danc>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.0

ブライアンクランストンの半端ない演技力のおかげで前半は楽しめるが、彼が退場してからはひたすら退屈。