やさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

完全なるチェックメイト(2014年製作の映画)

-

正直なところ、ちょっとググればヒットするようなボビー・フィッシャー像や内容だったとは思うが、ハリウッド的サスペンスフルな映画としては面白かった。

君が生きた証(2014年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

加害者遺族を描いているという点は良いけど、主人公が被害者遺族であると観客に思わせておいて、実は加害者遺族であるということを中盤で明かす必要性が見出せない。加害者遺族の内面を誠実に捉えるならば真っ向から>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

-

再見。

初めて観たときは、哲学的な側面とコメディの折り合いがうまくて感動した覚えがあるが、主人公が同じ日を何度も繰り返しやっと本当に大切なものに気付くっていうのも、結局捉え方次第だよなーと。まあまた
>>続きを読む

最愛の子(2014年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

双方の思いを丁寧に描いているが、過剰なドラマティックな脚色と演出は余分。そのわりにエンディングロール前でら実話推しの映像が流れるので、興ざめ。DVD特典でいい映像。

さよなら、人類(2014年製作の映画)

-

計算しつくされた演出と、大掛かりな装置を見る限り、かなり手の込んだ巨編(公式HPでは「精巧を極めた壮大なるアナログ巨編!」と銘打っておりました)と言うべきなんだろうが、小品感?は拭えず。この映画のもつ>>続きを読む

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

-

スーパー内の戦闘シーンでのちょっとした長回しがかっこよかった。

ベルイマン監督の 恥(1966年製作の映画)

-

戦争は究極の悪。芸術とは自由と怠惰。

説明が排除され観客に託しているが、メッセージは台詞に盛り込まれ、ストレートに迫る。リアリスティックな表象は避けられ、(ゴダールのカラビニエリほどではないが)寓話
>>続きを読む

モール・ラッツ(1995年製作の映画)

4.2

ケヴィン・スミスの経験と哲学。スタン・リーのセリフが響く。

シャーロック・ホームズの冒険(1970年製作の映画)

-

コークにハマるホームズの暗黒面を描いた意欲作だが、大部分がカットされワイルダーの意向にそぐわないものだったことを思うと、物足りなさを感じずにはいられない。

クリストファー・リーは私のマイクロフト像と
>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

-

パニック映画の先駆けともいえる作品だが、ポセイドン・アドベンチャー(製作が同じなので何かと比較されがち)のような奥深さはない。豪華俳優陣(アステアの好演がこれまた素晴らしい)の競演と極限まで拡張された>>続きを読む

ダメ男に復讐する方法(2014年製作の映画)

-

(やっと2016年に観た映画を登録したので、ここから2017年に入ってから観たもの)

キャメロンは老けたのを隠さないので、たとえシワだらけになっても素敵だと思う。レスリー・マンは、さすがはアパトーの
>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.5

(登録漏れ)再見。

何度観ても最高。粋な男を観るのは、至極だ。畏怖されると同時に慕われてもいる、何故ならば粋な男だから。そんな粋な男を怒らせたらただじゃいられない。警察が介入できない世界があるという
>>続きを読む

アレキサンダー(2004年製作の映画)

-

とにかく長すぎる。壮大な歴史叙事詩にしたかったんだろうが、3時間近くかけて伝えるような内容でもない。歴史的な英雄は真なる英雄だったのか?という問いは、戦争を経験したオリバー・ストーンならではのメッセー>>続きを読む

ブロウ(2001年製作の映画)

-

『ブラック・スキャンダル』の方が先に観ていたので、変な既視感があった。

結局これは、父との物語だし、娘への物語だ。全てうまくいくはずだった、っていうのは危険だ。

奥さまは魔女(2005年製作の映画)

-

監督脚本がノーラ・エフロンなんだから一筋縄でいくわけもなく、ところどころ面白いセリフが溢れるが、本筋が面白くない。

ニコール・キッドマンは実にキュートだったが、ウィル・フェレルは全くもって生かされて
>>続きを読む

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー(2015年製作の映画)

-

セスのブロマンスはそろそろ飽きるかなと思ったけど、わりと楽しんで見てしまったあたり、まだイケるクチらしい。まあ、マイケル・シャノンの一人勝ちだけど。

人生は小説よりも奇なり(2014年製作の映画)

-

ジョン・リズゴーとアルフレッド・モリーナの主演2人の好演が光る。狭い二段ベッドの下段に2人で抱き合って寝るシーンは、あまりにも尊い瞬間だ。40年近く連れ添って、ささやかな余暇(音楽と絵と美味しい食事)>>続きを読む

ディアボロス 悪魔の扉(1997年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

クライマックスのド派手な演出は興ざめするが、宗教の話かと思いきや人間の本質を問うような哲学的な物語へ展開されていき、見応えのある映画だった。

正義漢になりハッピーエンドかと思いきや、最後で虚栄を捨て
>>続きを読む

大鹿村騒動記(2011年製作の映画)

-

原田芳雄がどこまでもイイ男で、最後にキヨシローとか流すもんだから、それはそれはとてもヒキョーな映画であった。

クロノス(1992年製作の映画)

-

デルトロの全てがここに詰まっている気がした。完全に洗練されていないところも含めて、愛おしい。美と恐怖へのアプローチが良い。何かに執着する人間は愚かであるが、フェティシズムであるデルトロこその美学と哲学>>続きを読む

ドリーム ホーム 99%を操る男たち(2014年製作の映画)

-

マネー・ショートとふせて観ると良いかと。

アンドリュー・ガーフィールドは良い役者さんだと思うが、マイケル・シャノンの存在感と顎に喰われていた。ローラ・ダーンがおばあちゃん役(言っても、若祖母だが)を
>>続きを読む

40歳からの家族ケーカク(2012年製作の映画)

-

今はまだ笑って見られるけど、もし家庭をもったら笑って見られなくなるときがくるんだろうな。夫の無意識的な「本音」はグサッとくるし、妻の意識的な嫌味は首をブンブン振って共感できる。なのに夫は嫌味をそのまま>>続きを読む

あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)

-

メロドラマとしては良い。サスペンス的にはイマイチ。観客に託すのは良いが、託されるものが過ぎるのもツラい。

COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)

-

ベーコン殿下がへなちょこ走りでハァハァ息切らしてたり、白い粉を鼻から吸ってハァハァするあたりは、腹抱えて笑ったけど、後半の失速加減は目に余る。こども映画として昇華したかったんだろうけど、できてないのも>>続きを読む

殺人地帯U・S・A(1961年製作の映画)

-

音楽がダダ流しなのはいただけないが、同じメロディをいくつかにアレンジして流すあたりは洒落てた。画面の陰影はまんまノワール。