新文芸坐の特集で『その男〜』、『3-4〜』に続いて北野武監督3本目。今までは猪突猛進の刑事、狂気に取り憑かれたヤクザを演じてきたが今回は中間管理職的な悲哀を背負ったミドルクライシスヤクザってとこか。>>続きを読む
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『その男、凶暴につき』から2本続けて。知名度では劣る本作だがこちらの方が圧倒的に好み。乾いているのにリリカルで、媚びないダンディズムに満ちている。
たけしではなく朴訥フェイスの青年が主人公を演じたこと>>続きを読む
北野武初監督作品。『戦メリ』以外のたけし、しかも本人監督作を観るのはコレが初めて。80年代と90年代の狭間、都会の濁った空気をそのままフィルムに焼き付けた。古ぼけつつもまだまだ活気ある商店街、妖しく輝>>続きを読む
暴動×北斗の拳×めんたいロック。若者たちがよくわからん理由でなんか延々とモメてるけど最後まで謎。画面が薄暗いうえに手ブレが酷くて酔うわ酔うわ…。目をつぶって気付けば寝落ち。ルースターズや町田町蔵など曲>>続きを読む
ナンバーガールのツアータイトルの元ネタってだけの理由でなんとなく観たら、んも〜ブッタマゲタ!!!なんちゅー無茶苦茶でエネルギーに満ちた作品なんだ!!!CGなんて存在しない時代に気狂いの妄想を執念で具現>>続きを読む
ベルリンに降り立った赤いコートの女はストレートのコニャックをひらすら煽り続ける。バッチバチにキマった画がなんとも鮮烈で、どの場面を切り抜いてもそのままポスターになりそう。小人症のおじさんと磨りガラスの>>続きを読む
『殺人の追憶』みたいなサスペンスかと思ったらろくでなしブルースでした。似たような顔、似たような名前のやつらが4時間ずっとゴチョゴチョ揉めてるげど、水兵ハニーとプレスリーショタ以外全員区別つかんし!傑作>>続きを読む
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ドキュメンタリー作品の公開にあわせた劇場再上映。エグい差別&暴力描写のオンパレードはなかなかヘヴィで当時の人権意識ってマジでこんな感じなん…!?ってドン引きしっぱなし。黒人が馬に乗り、酒場に入るだけで>>続きを読む
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トリやんレトスペ11本目、童貞おじとの性愛カウンセリングvol.2。2個目のマグカップもやっぱりデカいぜ。黒人2本挿しってもうカリビアンコムやんか。
唐突な「バーニンダンザハウッ!」も痺れたけど、なん>>続きを読む
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トリやんレトスペ延長戦で10本目。路上で拾った色情狂のズダボロ女が語る生い立ちとは。とりあえずミルクティー入れたマグカップデカすぎてワロタ
基本ずっと回想シーンなので「これからどうなっちゃうの〜」的>>続きを読む
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水曜日のダウンタウン??コミュ障喪女でも限界状態でサービスエリアに置き去りにされればヒッチハイクで青森の実家まで辿り着ける説。
閉ざされた部屋でのあてどない生活、走行中の気まずい車内、真夜中のパーキン>>続きを読む
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1週間寝かせてからの完結編。ほとんどの演者は刷新されて時間軸はスマホのある現代に。黴臭い病院もすっかり改装されてはいるがトチ狂った医者やヤンチャにも程がある医学生たちは相変わらず健在で。新キャラたちの>>続きを読む
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2日に分けて後半の5話〜8話。長くはあるけど濱口竜介みたいに気ィ張って観なくていいから精神的には割と余裕があった。
前半から引き続きコメディ色強めでテンポ良く進むが現場の混乱はさらなる混沌へ。科学主義>>続きを読む
ラース・フォン・トリアーが手掛けたテレビドラマシリーズ。伝説の北欧ホラーとか言いつつも意外とコメディ。大病院という閉鎖的な環境から生じたギスギスした人間関係やイカれた医師、患者たちも3話あたりからなん>>続きを読む
トリやんレトスペ9本目。コメディであることが予め監督から明かされてスタートするオフィス型すれ違いコント。序盤はあまり笑いどころが掴めなかったがキャラの関係性が見えてくると段々と面白くなってくる。「アナ>>続きを読む
トリやんレトスペ8本目。ヨルゲン・レスなる映画監督の『パーフェクト・ヒューマン』という作品をトリアーの課す様々な制約のもとセルフリメイクさせる過程を追ったドキュメンタリー。トリアーの無茶振りを老獪な手>>続きを読む
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トリやんレトスペ7本目。1部の結婚披露宴はクスリとも笑えない嫌〜な空気が充満したトリやんコント。理解ある風の彼くんも流石にキレますわ。嫌味言うためにわざわざ会場に駆けつけたカーチャンはトリアーの代弁者>>続きを読む
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トリやんレトスペ6本目。スーパースローうっかりセックスから始まる悲嘆と狂気のサイコホラー。序盤は直接的な恐怖は描かずにじっとりと不穏な雰囲気を満たしていく。屋根にアホほどどんぐり降ってくるのクソ物件す>>続きを読む
ロック、カレー、そして旅。冒頭のピンクの風船が地面を転がっていく映像だけで、この作品がカンパニー松尾によって撮影されたことを嫌というほど思い知らされる。
「Christmas of Love」のインサ>>続きを読む
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トリやんレトスペ5本目。『ヨーロッパ』と本作の間で何があった!?ってくらい観やすくなってる。それとなく知的ボーダーであることが示唆されるゾッコンガールとダーリンの幸福な時間は決して長くは続かない…。エ>>続きを読む
トリやんレトスペ4本目。戦争の傷が癒えない占領下のドイツ。アメリカからやってきたメガネくんは新米車掌として奮闘するがいつの間にかレジスタンスたちのテロ運動に巻き込まれ…。
なんというかコレは…ひょっと>>続きを読む
トリやんレトスぺ3本目、『ドッグヴィル』から続けて鑑賞したらなんか連作だったっぽい。
やたらと先進的な価値観を有するギャングの娘が黒人奴隷たちの暮らすプランテーションに乗り込み大改革!理想に燃える無垢>>続きを読む
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トリやんレトスペ2本目。前情報ナシなので地面に線を引いただけの演劇のようなセットにまず驚く。アメリカはロッキー山脈の鄙びた寒村に逃げ込んだ謎の美女が巻き起こす最悪ヒューマンドラマ。
序盤はストーリーに>>続きを読む
2020年の公開当時に今池シネマテークで鑑賞、2023年の転勤直後にポレポレ東中野で再鑑賞。残念ながらシネマテークは今年の7月に閉館予定。場所はなくなっても映画とともに刻まれた記憶は残り続ける。図らず>>続きを読む
ラース・フォン・トリアー レトスペ1本目。リアルタイムで『ハウス・ジャック・ビルト』、2022年の国内最終上映で『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を鑑賞済み。どちらも生涯ベスト級に好きな作品なのでこの企画>>続きを読む
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そこそこ好きな監督と死ぬほど嫌いな脚本家のコラボ作。
良かったところ
・『ベイビーブローカー』は『万引き家族』の焼き直しっぽかったけど今回はテーマとして新鮮だった
・邦画特有の安っぽい感じがしない>>続きを読む
B級ホラー。支離滅裂で半分ぐらい寝てた。中原昌也と宇川直宏が無駄に絶賛してそう(偏見)
『TAR』に続いてまたしても変な映画オブザイヤー。100分ほどの上映時間、ずっとおっさんが映ってる。体感9割くらい。いやマジで。カメラがおっさんを捕らえて離さない。おっさんに次ぐおっさん。旧友の松重豊>>続きを読む
『岸辺露伴は動かない』まさかの映画化。原作となった『岸辺露伴 ルーブルへ行く』は露伴シリーズのなかでは下から数えた方が早いレベルでつまらない。荒木先生ノリだけで描いてるでしょ。しかしこの映画は原作の雑>>続きを読む
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とりあえず変な映画オブザイヤー。『セッション』みたいなスパルタ鬼教師モノかと思ったら全然違いました。「おれは一体何を観させられてるんだ…??」というクエスチョンマークが浮かんでは消えることなく増殖し続>>続きを読む
タマの裏をさすさすするシーンから後は全部寝てました。
ミッドランドスクエアじゃなくてスコーレで観たかったので5月まで寝かせてました。
冒頭のゴロツキたちの乱闘シーンだけで凡百のアクション映画とはレベルが違うと断言できる。教室に乱入したテロリストと戦うオタ>>続きを読む
元メンバーの佐々木彩子を軸に渋さ知らズという不定形集団に輪郭を与えようとする記録映像集。
渋さの演奏シーンは意外と少なめで、その代わりに佐々木が参加した様々な場所でのセッションの模様がフル尺で収録され>>続きを読む