成長物語というよりもむしろ話が進むにつれてエルマーが年相応の子供に戻っていくような描写がよかった。
経済的な理由によって大人になろうとしたエルマーが、お調子者のボリスとの出会いによって無邪気さを取り戻>>続きを読む
ストップモーションということがちょっと信じられぬ…。
特に、世界が崩壊して色彩がぱっと切り替わるところが凄すぎる。
このレビューはネタバレを含みます
「どんどん忘れて綺麗なところだけ思い出すようになる」という台詞が印象に残っている。死んだ人は美化されがちだけど、マリコの暗い側面も含めて描写しているのがよかった。
シイノがラーメンや弁当を勢いよく頬>>続きを読む
言ってはいけない・してはいけないとされている物事に対する違和感の表明が爽やかだった。授乳をめぐる話や、物語中ずっと続く生理の描写は今まで他の映画で扱われたところを観たことがないように思う。とりわけブリ>>続きを読む
ものすごく好みだった…!フランシスが何もかもうまくいかないのに、一人で立って常に自然体でいる姿にシンパシーを感じる。
映画全体を貫く「パーティーでそれぞれ違う人と話しているのに互いに特別な何かを感じて>>続きを読む
『燃ゆる女の肖像』、一瞬一瞬が絵画として切り出せるほど光・構図が美しかった…。特に昼の暖炉の前で3人が並んで刺繍や食事の準備をする場面。フェルメールの絵画を思い出すよう。
音楽がサントラではなくそこで>>続きを読む
この時代に男性が男性をケアする物語をつくったのはすごい…。
ラスト近くの不眠症になったあたりで出てきた、吹き抜けを通して部屋の入り口を見上げるシーンなどは好きだった。お気に入りのカットを見つけていくよ>>続きを読む
雑多で湿度のあるネオンの感じは好みだった。特に、何度も繰り返される、バーでの3枚のCDが回転するシーン。
夜明けの街を尾行するシークエンスが好き。
正直うとうとしてしまったけど、レイトショーで観たら静かになった夜の街が日常から少しズレてしまったように感じてよかった。
ストーリーはともかく、淡い光の絵づくりがルイジ・ギッリの写真を思い出すような自分の好みどんぴしゃだった。特に窓際で膝を抱えるレオに少しずつ光が差していく場面。
あまり感情を表さずハードボイルドに物語は>>続きを読む
うららとその周りの人々の関係が理想的だった…!血縁ではなく趣味で、年齢差関係なく色んなものを与えあう関係。
初めてつくったものが回り回って大きな所に届く帰結は創作に関わる者として勇気をもらった。(どこ>>続きを読む
学生時代以来10年ぶりくらいに観たけど、受け取り方がだいぶ変化していた。
当時は色彩や哲学的な台詞が気になり、よくわからないけど何か崇高な映画として観ていたが、今回はおふざけの部分でしっかり笑っていた>>続きを読む
リアリティの追求とエンタメの両立が凄すぎる、CGをほぼ使わずにこれをやるなんて…。役者自ら本物の戦闘機に乗って演じるからこそ、ストーリーの展開を息を呑んで見守らせられた。どこまで実際に演じたんだろう…>>続きを読む
すごく”アメリカ”を感じた。
超有名作というのもあり今までなかなか観ようと思わなかったけど、観てみると想定外に専門的だった。ちょっと置いてけぼりになるほど。
度々出てくる発進準備のシーンが超かっこ>>続きを読む
ラスト近く、ジェシーがジョニーのことを「友達」と言っていたのがとてもよかった。ジョニーがジェシーのことを、過ちは繰り返しつつも「子供」という名前の生き物ではなく「ジェシー」個人として尊重してきた結果だ>>続きを読む
浅見への視線がひたすら気持ち悪かった。
ウルトラマンや禍威獣の造形は新鮮でよかった。ウルトラマンがリアルに寄るとあんなに得体が知れなくなるのね、という発見。
「可哀想だと思わないで むやみに同情できない、知らないから」の台詞に象徴されるように、他人のわからなさをある一面から切り取って判断することの暴力性について考えさせられた。
先生と対置されるように家族は>>続きを読む
男たちが気持ち悪さの煮凝りだったのに対して、春画をぶち破って走り出す後半の気持ちよさ。
セットもあまり見たことのない独特な悪趣味によってつくられていて、まさに2人を閉じ込める檻だった。
お嬢さんの印象>>続きを読む
観客と一定の距離を保ち、安易な物語に回収されることを拒むような映画。
パンフレットを買わなかったことを激しく後悔している。
一番素晴らしかったのは、今回初登場のバレンティーナ役にオリジナル版アニータのリタ・モレノを採用したところ。
少年たちを見守る彼女が”SOMEWHERE”を歌うことで、オリジナル版当時と現代が一本の線で>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前の作品をおさらいしてから観て本当に良かったし、前の作品群の登場人物達を救済するようなストーリーになっていて、過去の映画をこんな形で救うことができるんだ…という感動をもらった。
お祭り騒ぎは楽しかった>>続きを読む
登場人物がモンスター化する予感で観客の興味を惹き続ける演出は本当に苦手。
ハリーの存在が前作で言及されていなかったのは?だったが、カリスマ性がありつつ必死になっている感じは悪役として今後に期待が持てた>>続きを読む
MCUのスパイダーマンが気持ちよく観られるのは、復讐とか人体実験とか陰鬱な話が無いからだなと思った。原作には欠かせない要素なのかもしれないけど。
クレーンで近道をつくるシーンは気持ちのいい飛びっぷりだ>>続きを読む
頭を空っぽにして楽しめた。
ラストの空中戦はスパイダーマンであることを最大限に活かしていて気持ちいい。ムズムズのシーンも大作ならではの絵作りで圧倒される。
ブラッドへのドローン攻撃を防ぐくだりが演出も>>続きを読む
心の中に静かにしまっておきたい部屋のような映画。女性同士の恋愛が全くもって自然なものとして描かれている。それには主人公ふたりを取り巻くセボムとマサコの存在がとても大きい。セボムだけでは単に「世代が変わ>>続きを読む
こんなに(いい意味で)スケールの小さいヒーローものは初めて。EDのポップな感じもスタンスが表れていて良かった。ここからインフィニティ・ウォーの活躍につながっていくと思うと感慨深い。トニーがちゃんと大人>>続きを読む
原作は読めてないけど、乙骨が虎杖より主人公として魅力的すぎて、今後の展開大丈夫?となった。
戦闘描写がすごい。特にラストバトルあたりのカメラを揺らす演出がよかった。
ほとんど場面が切り替わらないためか、それぞれのシーンが頭にすっと残る軽やかな映画だった。特に各話の長尺、一対一の対話のじっくりとしたクライマックス感が良かった。
第一話
ラスト付近の想像に切り替わる>>続きを読む
ホラーと60年代曲の取り合わせがなんとも不気味でよかった。タイムリープする側が過去に侵食されていくというのも新鮮に映った。
ラストにサンディと同様エリーが手に傷を受けるのは、過去世代の苦しみを受け継>>続きを読む
あくまで個人対個人の対話に持っていこうとする紗枝の姿勢がよかった。
亮平が体育館のステージへ全力疾走するシーンがとてもどきどきする。
シーンが何重にも織り込まれ、森・都市、過去・未来、虚構・現実を行き来し境界が曖昧になる。特に後半のセットのシーンではそれぞれのラインが合流し重ね合わされ、空間がどこまでも拡張していくような感じを受けた>>続きを読む
自然な光の表現、構図がすごい。
人物が端に配されるシーンが多く、人物と背景両方が一体になって迫ってくる。どのシーンを切り取っても一枚絵として美しい。ピントの移動による視線誘導も効果的。
特にヴァイオレ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
今までのマクロスΔは今までの作品よりもスケールが小さく小競り合い感があったので物足りなさを感じていたが、今回は規模が全宇宙まで広がり、ようやくΔが求めていたマクロスに接続した!という感じ。
マックス>>続きを読む
TV版の視聴から随分時間を置き、ワルキューレ(現実)の歌に慣れ親しんだ今観ると、ストーリーはどうでもよくなってしまう。
ミュージカルのように矢継ぎ早に披露される歌×空中戦により、条件反射で気分が高まる>>続きを読む
周りの言葉が分からない方が気持ちが楽なこともある。言葉が分からなければ、余計な考えを巡らす必要はない。外国で暮らしていた時にそう感じたことをなんとなく思い出した。
言語なんて関係なく、互いに日本語話者>>続きを読む