柳家喬太郎さん目当てで観に行ったが、目と口とあごを使った芝居がとてもよかった。何より喋りが良い。衣装はださいと噂の私服そのままでしょうか…?
最後の展開は少しもやっとした。映画を通じた赤の他人同士の>>続きを読む
ハダシ、ビート板、ブルーハワイ三人の青春感が(何でそんなあだ名になったのか意味わからない感じも含めて)最高だった。ほうきの殺陣なんて初めて見た。終わり方も爽やか。
「映画は過去と未来を繋ぐ」というメッ>>続きを読む
終わってほしくない夏休みみたいな映画。原作のゆるくて切ない感じがそのままだった。
お母さん、お義父さん、探偵をはじめ出演者も全員はまり役。お父さんは原作とは性格が違う分、雰囲気がより明るくなっている。>>続きを読む
細田守空間×音楽 が物語上の必然性を持って結実している点で、まさに集大成だと思う。
細田守は初期からデジモンにボレロを当てたり、高木正勝や山下達郎を採用したりと音楽への嗅覚が鋭い。今回も常田大希や石>>続きを読む
ショットが巧みで惹きつけられた。特に吉永が河原から土手に登っていくシーンと、飛行機が飛んでくるシーンのカメラがダイナミックでお気に入り。
終盤に出てくる部屋の造形もポップなのに不気味で面白い。窓の外>>続きを読む
「幸福は創造の敵」という言葉がよかった。
ストーリーが順調過ぎると思いきや後半から編集の苦しみが描かれる。物をつくるとき、選ぶ選択肢よりも多いのは選ばない選択肢の方。
ポンポさんは思っていたよりも何>>続きを読む
世界にはすごいステージがあるもんだ。スマートかつエネルギッシュ。楽器も何もないすだれ(?)で区切っただけのシンプルな舞台が人間を際立たせる。
踊れて声の出せる環境で2回目を観たい…!
コメディとシリアスが同居する中、ノンフィクションかのように過シリアスな姜尚中がバランスを崩し、不思議な空気感になっている。
熊本の風景はとてもきれい。
サンクス・シアターにて視聴。
とにかく画がきれい。
物語が画に奉仕するような映画。
「記憶が物や匂いで呼び覚まされるなら、この家を離れたら私は私でなくなってしまうのかしら」というような台詞があったが、その問いは日常の中の忘れてし>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ファーンの元の家が都市と荒野の境界上にあったのが象徴的。
ファーンがノマドをやめる機会は2度あったが、どちらも拒否している。ラストは元の家を出て、荒野へと歩いていき終わる。
ノマドの生き方は人との>>続きを読む
テルコと仲原が大晦日に二人取り残されたときのどうしよう、という空気とか、中目黒に呼び出されたときの居場所のない感じとか、ずっと続くいたたまれなさがよかった。
タイトル通りの狭い街のコミュニティが心地いい。
相手との会話が常に噛み合わない感じや、独特の長い間がリアルで楽しい。唯一噛み合っていたイハとの会話のような時間がすごく貴重に思える。中田青渚の演技は自>>続きを読む
三上のことを羨ましいと思ってしまった。ヤクザ、前科持ちといった記号によって差別を受けるが、それを乗り越えて三上本人の気質を気に入りついてくる人があれだけいる。
一旦人間関係を(ほぼ)リセットした後に新>>続きを読む
普段は意識しないが階層というのは現実には確実にあって、基本的に違う階層同士は交わることはない。
ただ、一、二度の交わりが階層内へも大きい影響を及ぼしたりする。
階級社会を過度に批判的に描くのではなく>>続きを読む
サンクスシアターにて視聴。
時間・空間におけるすれ違い。
現地で屋外上映版で観るとさらに深い体験になったと思う。
蓮沼執太『HOLIDAY』(2020)のMVで瀬田なつき監督とのタッグが再び実現し>>続きを読む
2016-2020にかけてのカルチャー固有名詞が散らばされていて、主人公二人の5年間を追体験するような、
というより、おそらく登場人物とほぼ同い年の自分にとっては「穂村弘」や「宝石の国」といった単語が>>続きを読む
健康な肉体×北イタリアの夏
女の子の前だと大人ぶるのにオリヴァーと一緒の時は子供になるエリオ。
タイトル回収の場面が意外にさらっとしつつ、何度か繰り返されることでラスト前の父親の言葉が重みを増してとて>>続きを読む