ハルさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ハル

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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

物語と社会課題がちょうど良く混ざってるのすごい。韓国映画はその加減に毎度感動する。

おじさんがかっこいい話久しぶりに観た!
制約のある中で、立場のある中で最大限力を尽くすかっこよさ。

一番印象的な
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.6

カジュアルに楽しいの求めてた!良いね!

冒頭のドンの作り話回想シーンがワクワク楽しくて印象的。
無声映画ってそうやってセリフ入れるんだ!とか演目そういう系なのね..とか時代感も嬉しい。

歌ってやっ
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

4.2

リヒター展に向けて鑑賞。

「さよなら、ベルリン」が頭に残っていたのでキャストも時代も場所も既視感..と思ってたのだけど、クルトはどう見てもクルトだった(同じ俳優に見えなかった)ので初っ端からトムシリ
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

4.2

わあ...好き......!

『ナイン・ストーリーズ』が良かったので観始めたのだけど、執筆の背景を知れたのも嬉しかったし映画としてもとても良かった。

本を読んでいて印象的だった、目の前に空間が浮か
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アメリ(2001年製作の映画)

3.5

ヘンテコさが愛らしいオシャレ映画、の印象に留まってしまった。いつかもう一回見よう。

名作だし分かりやすいでしょ、って思ったら全然だった。かわいい。

鑑賞中にうっかりキャロットラペを作り出してしまい
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

3.7

私は言葉によって相手を理解しようとするけど、彼女はそうじゃなかった。

沈黙。静寂。

静かなスクリーンの中で彼女の表情はよく変化した。きっと彼女は表情や手触りや絵を描くことによって相手と対話するのだ
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母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)

4.4

いろいろ言葉を尽くそうとしたけど違うな

これもまた言語じゃない映画。

そこに4兄弟が生きていたし音楽があった。画面に映る夏の情景にそぐわず現実はシビアだけど、それは音楽では変わらないけど。でも音楽
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TANG タング(2022年製作の映画)

3.4

タングかわいいし画面綺麗だしキャストステキだしでふつーに楽しかった。シンプルで見終わったらなんか前向ける映画。

最初の画面で現実味のない綺麗な世界を映してくれたおかげでファンタジーな世界に入り込めて
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.3

主題自体は結構真面目な問いでありながら(ブラックミラーとかにもありそう)、そんなことよりキャラと音楽に全振り!って感じ。キャラは魅力的だしみんな出てくるお祭り騒ぎで、音楽も迫力満点だったので見終わった>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.7

満島ひかりさんがcharaさんとの対談で言及してたので。今と違いすぎてしばらくcharaさんわかんなかったけど確かにめちゃステキな役。

もうちょっとシンプル娯楽映画だと思ってたら派手で生々しくて凄惨
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さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について(2021年製作の映画)

3.9

ボリュームも内容も重いのだけど、観た後前向きな気分が残るのがいいな。
ケストナーが原作だってことすっかり忘れて見ていて最後急に思い出した。ああ文学。

難解に感じたのでパンフレットを買った。監督が「観
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TELL ME hideと見た景色(2022年製作の映画)

3.1

X JAPANが再結成してから彼らに出会った私は、あの当時の熱を知り得ない。

それでも残っている映像や音声で自分の中に一定の"X"像はできていて。だからドキュメンタリーじゃなく誰かが演じているそれを
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.6

ペルシャ語の試験前に、ちょっとは分かるかな、と視聴。まだまだ初級ながら拾える単語や言い回しが少しあって嬉しい!
「お疲れ様でした」という労いの言葉として習ったハステナバシが、お母さんがアハマッドの訴え
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怪盗クイーンはサーカスがお好き(2022年製作の映画)

3.4

懐かしさと、動いてるクイーンたちってだけでまず満足。10年以上前に読んだ本なのに、セリフもストーリーも覚えていて、展開や初めて読んだ時の気持ちをさらに思い出しながら世界に浸った。

一方、当時のように
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

4.2

推しに盲目だし原作読んだのはだいぶ昔だし蜷川美花ワールド好きだしでお花畑レビューです!万歳!

まず圧倒的映像美は求めてた以上で、それだけで満足感。

あとはメッセージ性が強かったな、の印象。
Din
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これは君の闘争だ(2019年製作の映画)

4.3

タイトルが最高。


終始泣いてた。なんでだろ。
いろんなものが混じり合った涙だった気がする。怒り、憤り、喜び、羨望、悲しさ、歯痒さ、悔しさ。

圧倒的エネルギー!
:音楽。フェミニズム。人種差別。高
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.6

最近メタバースという言葉を耳にするたびに、観なきゃなと思い続けていてやっと。

小さい頃小説を読んで面白いけどよく分からなかった印象が残っていたのだけど、これはアニメで見るべきだったわ...オープニン
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曇天に笑う 外伝 宿命、双頭の風魔(2018年製作の映画)

2.7

ライトに見れるかなーと思ったのだけど
ほぼ悲しいし回想だし
映画というよりまさに「外伝」。

遊佐さん目当てだったのでただ可哀想な役で残念。見せ場は?

白子さんがめっちゃ好き!な人は過去が分かるから
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.8

哲学関連のポッドキャストで紹介されて気になってた作品。

予告編見て古さ全開の絵柄や動きにちょっと怖気付いたのだけど、始まってしまえばそんなことを忘れるくらいおもしろい!普遍的な問いが盛り込まれていた
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

唐突に小池栄子が観たくなる時があるので。

「記憶を無くしたが故にしがらみに囚われず、怖がらずに動ける」っていうのは面白かったしテーマとしても拾っておきたい


・民王を思い出した。
・こういう題材の
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.9

鑑賞後、ポスターがとても愛しく見えてきて驚く。


断片的なシーンが組み合わさっていく構成は、(最初こそ名前や人物関係の把握に時間がかかったけど)心地よかった。

タバコのシーンと
彼氏が母に見つかる
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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

3.8

序盤から最高。
世界観に一気に掴まれた。

朴烈も金子文子も、あんな人がいたら好きになっちゃうわってくらい魅力的。

最近アナキズム本や幸徳秋水展にご縁があり、辿っていたらここに着いた。
ちょうど読ん
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.9

綺麗な映像にうわあこれは映画館で見たかったやつ...!と頭を抱えながら実家のテレビで。さすがA24サマです。

先にうっかり予告編を見てしまったのが割とネタバレだったのだけど、ストーリーというよりもそ
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ACCA13区監察課 Regards(2020年製作の映画)

3.5

Filmarksには記載ないけどNetflixにあったので歓喜して観た。

5長官の(個人的には遊佐さんの)出番が少なくて残念なのだけど、これはこれで。
レビューで日常感とか世界観を楽しむもの、という
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.7

名作。

「脱獄の話」というイメージしかなかったから、みんなが脱獄に向けて頑張る描写があるのかなと勝手に思っていて、急な展開にビビる。ああ、そういう構成なのね...!

名作と言われるだけあって多くの
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Aマッソのすべて(2021年製作の映画)

3.6

加納さんのあの世界は圧倒的なインプットに裏付けられていたんだ、と思わされて、彼女の凄さがわかった分彼女が遠くなったりもして。プロ意識がえぐい、とかも。
憧れるってこういう感覚なのだろうか

白シャツで
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.8

ドラマを観ていないので登場人物たちのキャラクターに馴染むのにちょっと時間がかかったけど、徐々にそれぞれの魅力が見えてくるのが楽しかった。けんじさんの目がキラキラしていること..!

「本当は傷ついてる
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

3.6

マルジェラのことはほぼ知らないまま突撃

ファッションも、好みはあっても体系的な理解は無い状態だったのでどんな?と思っていたけど心地良い映画だった。


子供の頃のストーリーが語られているのが特に嬉し
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.2


こわい。
揺さぶられすぎて
手に力が入らないし
息がうまく吸えない。酸欠で吐きそう。

また時間が経ったら追記

【追記】
一週間くらいして、ようやく向き合う余裕が生まれた。
ホリガイともイノギさん
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くじらびと(2021年製作の映画)

4.5

手を合わせたくなるような、豊かな。

村人たちが語る言葉に深みがあるのは、
そんな自然や歴史に裏づけられているからかな。
声を上げて泣いたり「怖い」と吐露したり、男性たちが感情を隠したり押し殺したりし
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

子供の頃何度も読んだ話だから、
最初は自分の中の人物像と実写の彼女たちの間の違和感が拭えず(ジョーやメグの髪型とか)。
もうみんな大人だもんね..でも焦げたスカートのダンスパーティとかは記憶に馴染んで
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私の娘の香り(2019年製作の映画)

-

こういうタイトル、好み。

いろんな事件の被害者たちが交わっていく物語。物語と言うにはあまりにも現実だけど。
鑑賞後のトークショーがなかったら分からなかった背景もたくさん。(トルコの「緊急事態宣言」と
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シェヘラザードの日記(2013年製作の映画)

-

姉さんたちが強くて魅力的で。
でもそれは、そうさせた構造を放っといていい理由にはならない。
日本でも叫ばれているジェンダー意識の、最低限の部分すら共有されていない状況に愕然とする。(だからといって、欧
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

4.2

アダム、、、、!!

悲しい。
それでもなんか救われた気がしたし、
映画館を出るときには元気づけられている自分がいて不思議だった。

サミアが赤ちゃんから離れて夜を過ごす画、辛すぎてマスクがぐちゃぐち
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最後そこで、その表情で終わるの!?

視界が狭い...子供の目線?
それに慣れなくて、ちょっと疲れた。

1人になりたいとき、逃げたいときに
森がある環境、衝撃的に良いな。

お母さん...つら。お母
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少年の君(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

救われたし
救われなかった


2人に感情移入して、彼らの想いそのままに幸せになって欲しい気持ちと
2人を追い込んだ社会構造に憤り、安易に美しい物語で終わらせて欲しくない気持ち
があって。
なんだか視
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