へいゆさんの映画レビュー・感想・評価

へいゆ

へいゆ

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

ゆらぎの美しさなのよ

しっかりルーティンする揺るがない日常のなかにある木漏れ日のゆらぎと心のゆらぎと

めちゃくちゃ良い映画だよ

正欲(2023年製作の映画)

4.8

多様性ってつかってりゃあ安心できると思うなよ
理解されないって怖い思いしながらひっそりと生きてる人がいるんだよな

僕にとっては原作が強すぎたので映像であのインパクトは感じられなかったけど、触れてほし
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

シン・ゴジラと対比されがちだが終戦直後の日本とゴジラの戦いを役者もデフォルメ気味に展開していてこれはこれで良い。
リアリティよりも誇張。芝居の大げさっぷりやラストの子ども置きざりの再会も、細かいところ
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

繰り返す歴史を感じずにはいられない不穏な自分の気持ちに気分が沈んだままでラストを迎えた。

関東大震災の混乱の中、デマや流言によって引き起こされた朝鮮人への虐殺は日本史で学んでいたけれど、千葉県でこん
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.5

グランツーリスモゲーマーが本物のレーサーになる実際にあった成功物語で五感がアゲアゲになる。

レーシングカーの轟音と疾走のスピード感が無駄のないスリムなストーリーと相まって劇場で体験するための映画に仕
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しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

4.0

君たちはどう生きるかと同じで、「どうしたってこれからの社会は暗いけど、その中でどうする?」っていうことを、アプローチは違うけどたぶん本質はそれを言ってる。
まさかジブリとしんちゃんで共通点があるなんて
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

これが宮崎駿の集大成なのか、と思えばそう思える。ジブリ自らオマージュ的な、おわりを感じるといえばそんな内容。

宣伝一切無しでこちらは本当に情報なく観た映画、初めてかもなと思って、まあジブリとか宮崎駿
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

前2作おさらい観してからだったので楽しめた。

リアルタイムで観てきた人は感無量なんだろうな〜 

怪物(2023年製作の映画)

4.8

物事は一面的ではないということはもちろん、見る視点や置かれた境遇によって世界の見える範囲はまったく違うということと、
それを分かって必死に深くを見ようとしてもモヤがかかったり何かが邪魔してクリアに見る
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

エアージョーダン誕生の物語。
ビジネス映画としてもおもしろい。レベニューシェアのさきがけだったのかな。

「ただの靴も誰かが履けば意味が生まれる」

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.4

小1のむすこと妻さんと家族で観たんだけどどの年代も楽しめる出来ばえでだからこそのヒットだよね。ファミコンのマリオ小学校低学年くらいでやってた人っていま50歳くらいだしどの世代でもマリオゲームは通ってる>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

映画館で観てあまりに衝撃で書けなかったのでU-NEXTでもう一回観た。

僕がずっと持っているモヤモヤを晴らしてくれて、死にたいときにこの映画を思い出したら死なないで生きられると思える気がした。
オー
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.8

社会的なヤクザの衰退と、ヤクザ当事者それぞれの物語とが3つの時代で描かれていて、なんだか勉強になった。

ある種ヤクザも社会のマイノリティというか排除のまなざしが常にあるわけだけれど、中にいる人たち一
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.7

構成は1と同じなのだがスマホやスマートウォッチの多用、「そのサービスまで取り上げるのか!ほう!」みたいなのもあって単調さを感じずあっという間にエンドまで。

もうこれは映像表現におけるある種の発明だよ
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.7

大いなるご都合主義だがこれで良く、ひとつも裏切りなどなかった傑作ですね。
アクション戦闘シーンこれでもかってくらいありましたけど、日常風景も劣らないくらいよかったな。特に高校の文化祭の後夜祭描写とかリ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

Dolby Atmosで鑑賞

とにかく音楽で没入させてくれる映画でその体験ができるだけでも映画館で観る価値ある。
ストーリーは原作未読なんだけどかなり上辺なぞっただけの印象で特別な移入まではできず。
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

基本的な構造はシンウルトラマンと同じ。オリジナルのオマージュまみれのみならず、たぶん周辺のいろいろを詰め込みまくっているため、オタクには楽しさ満載の映画だろうなー
ぼく仮面ライダーは表面しかなぞってな
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ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)

4.0

定期的にやってくる虚無を払拭させたく「これ観ると良いっすよ」って教えてくれて思い出した懐かしの映画、劇場で観て以来2回目。
配信がなくて渋谷TSUTAYAでレンタルした。SHIBUYATSUTAYAの
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.5

優劣や争いがない全員が平等で無個性な世界づくりに抗うのび太たちの話。

今の時代に取り上げるべきテーマかもしれないが色んな要素とメッセージを詰め込みすぎていて全体が薄い。
友情を確認するクダリも経緯が
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.6

とても救われた映画だった。 
僕は「同じ星の人」に会ったことがほとんどないのだけれど、ちひろさんは同じ星の人だった。そう思いたいなと思った。
彼女が孤独を手放さない人だということが、たぶん多くの人の心
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.8

今の日本の問題を炙り出したテーマ設定に、監督なりの答えを示すわけではなく観る側に「どうするんだ」と問いかけるような脚本になっているのがとても良かった。
答えを出すのが難しいこういう問題に映画を通して提
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ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…(2023年製作の映画)

3.5

まあこども向けに創られているので物語の深みはあまりないのだが新登場のウルトラマンディナスとキングジョーはじめセブンの怪獣や星人が多数出てきたのは良かった。
デッカーはヒロインのイチカがアイドル顔でとて
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.7

なにも社会を大きく変えない半径3メートル以内の社畜タイムループモノなのに(いやだからこそ)感動する要素がてんこ盛りの良作映画だった。

ブラック社畜ってそもそもが毎日の繰り返しだしそこから抜け出さない
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アーティスト(2011年製作の映画)

4.8

バビロン観てからの再鑑賞。

サイレントからトーキーの流れに乗れなかった男の凋落。
序盤のグラス音のシーンのアクセント、あれ以外ラストシーンまで徹底したサイレント、モノクロ映像と発声セリフなしが醸し出
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シーモアさんと、大人のための人生入門(2014年製作の映画)

-

シーモアさんの優しい口調とピアノの旋律に心洗われる

シーモアさんから出てくる言葉はどれも真理で傷が多くなってきた心を包み込んでくれるよう
胸につっかえてたものをなめらかに溶かしてくれるようなドキュメ
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バビロン(2021年製作の映画)

4.8

これからも映画を観続けたいし、この100年映画に関わってきた全ての人にありがとうって言いたくなった。

感想はコメントに。

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(2018年製作の映画)

3.8

いちおう伏線はあるが唐突にジェンカで世界を平和にする話
正義に疑問を投げかけるところと地道にコツコツがいちばん良いっていうメッセージのところが良い

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

生まれてきてくれてありがとう、とか凄いストレートな表現なのに常套句に思わせない演出の工夫はさすが。
家族とは?のテーマにロードムービー織り交ぜて是枝監督にしては分かりやすいというか、エンドの回収含めて
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.7

真実を掴めなかった重盛が背負う十字架、咲江が背負っている罪。
誰かの都合に合わせた裁きをする法廷、誰が誰を裁く社会なのか。
気持ちが取り残されるエンドに、観た者がここから宿題を課される気分。こういう邦
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仮⾯ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル(2022年製作の映画)

3.3

ギーツとリバイスそれぞれの世界観に龍騎乗せで正直とっ散らかってる印象はあるが、まあライダーの映画はお祭り映画だからね

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

アニメ表現の歴史を覆す画期的な映画と思う。バスケットボールの動きの速さをぬるぬると描くこの手法はスポーツアニメの今後のスタンダードになるのではないだろうか。
90年代アニメのイメージのままでいくと違和
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母性(2022年製作の映画)

4.1

原作未読。

親から継いだ血が自分に受け継がれ、その血が自分の子どもへ受け継がれ、自分を介した血が世に残り続けることの気持ち悪さを描いてしまっている映画で、観終わってグロテスクな感情になる。

毒親、
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

チャドウィック・ボーズマン仕様のマーベルロゴ始まりから泣ける内容。

ちゃんと喪失を描き、それを乗り越えるストーリーになっていた。
MCUとしては結果的に箸休め的な位置づけになってそうだけれど、これは
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

レビュー書いてなかったので見返し。

終盤の新宿の雪、2021年のスケジュール帳出てきてその後の桜だからあの再会って2022年なんだよな。勝手に感慨深くなった。

見返すともはやRADWIMPSのMV
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