デッカー丼さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

デッカー丼

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サスペリア(2018年製作の映画)

4.0

ダリオアルジェント監督の原作より500倍怖いとされる「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督のアレンジ版。君の名を〜で見せた空間的美学を本作においても存分に発揮し、東ベルリン>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

2.8


これを見た中学生は「殺し屋 年収」でググるだろうし、GUでとりあえずの黒のスーツをお年玉で買うだろう。アラサーになってから見て良かった。下手したら先に公開されたJOKERより悪影響て
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.5

疑心暗鬼をA24が手がけるとこうなるって感じで。
ストーリーとかはわりとフラットなのだけど、ギリギリのテンションを保つ撮り方は素晴らしい。
あとアスペクト比の変化とかね。わからない程度に変えるのはズル
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.7

ゴリゴリのファイナルファンタジーステマ映画ですし半分くらいゲーム内の映像なんですが、昨今の実写化飽和状態の邦画市場で言ったらかなり面白い部類になります。
ゲームを通して父親の本当の気持ちを探るってのは
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.1


日本が誇る巨匠黒澤明監督の七人の侍鑑賞。時計じかけのオレンジ同様、いまさら私が何か言う必要もないし偉そうに批判なんてこともできないのでレビューするまでもないのが事実なのだが思ったことを少し。
あら
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

4.3


2022年のアメリカ、工業化がすすみケミカルがのさばり水を汚し、大気は汚れ食べ物が育たなくなった世界。野菜はダイアモンドより高価になり牛肉などさっぱり目にしなくなった。食べ物は高価すぎて買えないので
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ランド・オブ・ザ・デッド(2005年製作の映画)

3.9


ジョージ・A・ロメロは偉大だ。
まずこれが言いたい。
ザックスナイダーがドーンオブザデッドをアンサンブルキャストで、しかも当時のアメリカの大量生産主義をショッピングモールというむちゃくちゃしびれ
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ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

3.4



ここまでおぞましい戦争映画を未だかつてみたことはない。フルメタルジャケットが恐ろしきリアルな残虐性を描いたとしてもそれはキューブリックの頭の中での空想にしかすぎない。なにが恐ろしいって、これは現
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.9


マルホランドドライブといい複雑な伏線が大量に張られた映画はなんとも好奇心を煽り、純粋に面白い。とはいえこれはリンチとは違い、芸術で完結しておらず、全て伏線が回収されるあたり名作を映画化しただけある
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.4


デヴィッドリンチ監督の作品は理解しようとしても理解できないものが多々あるから、理解しようとしてはならないと言われる。芸術として見るか自己の解釈で判断させるという挑戦的な作品が多い中このマルホランドド
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.1


賛否両論あった作品。完成披露試写会の時はスタンディングオベーションとブーイングが同時に沸き起こったらしい。果たして私はどちらのサイドか。

セックスの最中に幼いこどもを亡くした夫婦は哀しみにくれ
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ファーストフード・ネイション(2006年製作の映画)

3.8


アートワークやCMからしてドキュメンタリーテイストだと思われがちだが、ちゃんとしたストーリー仕立て。
若者からお年寄りまであらゆる層から好評を得ている大手バーガーチェーンが、あるとき外部からの調査
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ビル・カニンガム&ニューヨーク(2010年製作の映画)

4.0

青い業務用ジャケット(まさにブルーカラーが着る20ドルのやつ)を羽織って、チャリでニューヨーク中を駆け巡り、これぞと思った服装をした人を撮る。それはセレブであろうが一般人であろうがファッショナブルであ>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.3

ウォルター・ミティー(ベン・ステイラー)はLIFE誌の写真管理部で働く真面目な社員。だが、思いを寄せる女性と会話もできない臆病者でもあった。
彼の趣味は空想をすること。空想の中で彼はヒーローとなり、
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.4



大好きなブレードランナー2049も撮影はロジャーディーキンスなんだけど、ストーリーとキャラクターに深みを与える撮り方をするというか。バカっぽい言い方をすれば極上って感じの画にな
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