ぶっきらぼうな天使、あるいは無自覚な女神。そんな彼女が助けたり助けられたり埋めたり。
聖人ではなく爽やかにやさぐれている危うさがいい。
原作もそうなのかな?うまく言えないんだけど、最後の一言が異様に>>続きを読む
公開館が少ない!
…と力説したいところだったけど、まぁ確かにそういう映画かもしれない。
派手っちゃあ派手だし、地味っちゃあ地味。
直前にわかりやすく面白い『逆転のトライアングル』を観ちゃったので高低差>>続きを読む
作り手の悪意の清々しさをオープニングで確認させ、その後のレストランでの“どうでもいいよ!”な面白さを観せてくる。
そこからの船上の混沌と地獄絵図はひたすら最高で、それを踏まえての無人島群像劇はもうウイ>>続きを読む
バーホーベンのフランス映画。
日本だといまだにフランス映画ってパブリックイメージとしてお洒落で退屈みたいに思われてない?
フランス映画って実はエログロアングラ禁忌に対して許容度が広い。日本映画も本当は>>続きを読む
パク・チャヌク。
フィルモグラフィを全て追えているわけではないけれど、新作が公開されるなら真っ先に駆け付けたくさせる。そしてその期待にしっかり応えてくれる。
監督自身“美しい毒キノコ”と表現している>>続きを読む
予告だけだとアントマンもCG背景映画に飲み込まれてしまうのか…って正直思ってた。
アバターとスター・ウォーズの世界観を足したような架空のナショジオ的ビジュアルの中でファミリー冒険コメディをやってる。し>>続きを読む
早口の台詞で人間関係を説明する所が多く、リビングのテレビで観るには聞き取りづらい話し方(あるいはサウンドプロダクションの問題?)の役者さんも多く、“あー劇場でみるべきだったー!”と後悔。
作品としては>>続きを読む
北欧とかヴァイキングというと、日本ではオシャレ雑貨とか、ドイツと日本の共作アニメ『小さなバイキング ビッケ』で負のイメージが少ない。北欧神話に関してはMCUのソーのイメージも重なって結構ポップに捉えら>>続きを読む
ざっくり言うと中学生同士の仲違いみたいな話なんだけど、ひたすら選択を間違い続ける事で泥沼化していく。
マーティン・マクドナー監督のお気に入りでありながら、『スリー・ビルボード』では呼ばれなかったコリン>>続きを読む
クリスマス映画はちゃんとクリスマスに公開しろとは思うけど、まぁそれは日本の配給の問題なので、それを差し引いてもコレは面白過ぎる。
ジョン・レグイザモが出てる映画なんてだいたい面白いんだけど、コレはクッ>>続きを読む
Disney+の『ガンニバル』が面白くて、すぐに追いついてしまったので、片山慎三監督作品で観ていなかった短編を堪能。
30分ちょいの短編で“これぞ伏線と回収”というのをスマートにやっていながら、ちゃ>>続きを読む
インタビューされている面々がブルース・リーやジャッキー・チェンの香港映画を観て育った世代には“いつも観てた顔”で、かなりの歴史的価値のあるドキュメンタリーかと。
息子の問題もあって中国政府の広告塔みた>>続きを読む
大エンタメ。
コレもうスマホ・SNS時代の航空パニック映画のマスターピースなんじゃないですかね?
しかもその大エンタメを何かに忖度して妥協するなんていう事なくやり切っているのが凄い。
アメリカや日本>>続きを読む
“出会い系あるある”なのかな? 最悪のデートを簡潔に描いた導入部から、暗い夜道ドッキリとか、ベタだけど設定をサックリ飲み込ませる巧さ。
序盤の見所としては、ディズニーに飲み込まれたサーチライト・サー>>続きを読む
小さな話が大きな話になり、また小さな話に戻る。どちらを期待していたにせよ思っていたのと違うところに連れていかれる。
基本的には消極的楽観主義な父親の話なんだけど、
・複雑な家庭
・中年の危機
・嫉妬>>続きを読む
3Dどうこうとか抜きにして前作が面白かったのは、現実が辛くて仮想現実の世界にハマって“あっちのほうがいいな”みたいなのをSFに落とし込んだところだったんだけど、今作はもう“アバター”ってタイトルでいい>>続きを読む
暗い部屋の中のシーンが白眉。
窓から差し込む光(というテイ)による陰影や、暗いところで際立つ色彩の鮮やかさは、さながらフェルメールの絵画と言っても言い過ぎではないでしょう。実際意識してると思うんだよな>>続きを読む
ネトフリで同時配信されているメイキングと一緒に観る事をオススメします。凄みが増すから。
ピノッキオお決まりのストーリーラインはいくつか踏まえつつ、ゼペットに息子がいたという『鉄腕アトム』からの“逆輸>>続きを読む
ポスターがすごくPOPでかっこよくて、なにしろA24作品!
なのに公開館やスクリーン数が少なくてなかなか観れないじゃないか! って思ってたんだけど、なるほどキャッチーな作品ではないので仕方ないとこかな>>続きを読む
最高。至福の悪夢。
あまりにもメジャーでキャッチーな経歴を持つ特殊視覚効果のレジェンドであるフィル・ティペット。そんな御大が頭の中を曝け出し自由に作るとこんなヤバいモノができるのか!
ストップモー>>続きを読む
『シャザム』との繋がりを隠した日本での宣伝はどうなんだろう? よくある“続編的にとらえられちゃうと二の足を踏む人がいる”という懸念に基づいているんだろうけど、どう考えても事前に『シャザム』観ておいた方>>続きを読む
実写とアニメと音楽とで彩られる冒頭は、スペースオペラのホリデースペシャルの大先輩『スター・ウォーズ・ホリデー・スペシャル』へのオマージュでしょう。
とりあえずドラックスの着てるアグリーセーターが欲し>>続きを読む
もうこの段階でエヴァもシン・ゴジラもシン・ウルトラマンも雛形はできていたんだなとわかる、地球を守る組織目線とそのワンダバをフェティッシュに描いた怪作。
ふざけているようで真面目。
全く知らなくて観たこ>>続きを読む
ネタバレするとザリガニは出てきません。
美しい湿地帯や沼にヒントとミスリードを丁寧に織り込んだ法廷ミステリー。2回目観たらまたいろいろ気付きがありそう。
何度も書くけど“ラストが読めた”なんていうの>>続きを読む
変な映画! イイ!
悪趣味過ぎず、上品にスカし過ぎず、不条理にもせず、理屈っぽくもない。
後ろめたさや無力さ、愚かさや惨めさを植え付けられ、徐々に混沌に染まり受け入れるに至るプロセス。それぞれの結末>>続きを読む
シネコンでの1日あたりの上映回数がエグい事が話題になってるけど…そんな事よりも作中で旅を進めていくうちに明らかになってくる“そういうことか…”という今作の題材に対しておそらく巻き起こるであろう賛否両論>>続きを読む
初監督作とは思えなかった『ブックスマート』が素晴らし過ぎたオリヴィア・ワイルド。
“次作はピュー様主演のサイコスリラー”なんていう楽しみな情報が出てからずっと楽しみにしていた今作。
粗筋や伝え聞く噂>>続きを読む
正直あんまり面白くなかった。
現実の死を映画に持ち込むという事。
それ自体に前例が無いわけでもない“映画葬”。
もちろんチャドウィック・ボーズマンの突然すぎる死は悲しく残念だけど、ティ・チャラという>>続きを読む
ずっと静かなまま物語がヒートアップしていく。なるほど中心に置くべき俳優は稲垣吾郎でドンピシャでしょう。
ウォォォとか叫ばなくても、ウァァァなんて泣き喚かなくても“エモーショナル”になっている。
天才>>続きを読む
タイトルだけ見て“コレは葉っぱとか飾り窓でヒャッハー!って感じの映画か?”と思いきや、第一次大戦後の英雄や復員兵を巡る権力サスペンス。
“どうせちょっと出るだけでしょ?”と思っていた豪華オールスター>>続きを読む
数多ある“正義のために悪になる警察モノ”なわけだけど、これもまた原作は日本なのね。最近多いよね、海外での映画化。そしてだいたいそれがよくできちゃってるもんだから、メジャー系邦画低迷の根は深い。
ぶっ>>続きを読む
アマゾン×ブラムハウス!
女性監督だからこそ撮れるんだろうな。この日常的に女性が感じているであろう恐怖を矢継ぎ早に見せてくる感じ。本筋のサスペンスというかホラーというかという部分よりもそこがほんと怖>>続きを読む
ドラマ版が始まるというので復習として鑑賞。
『フラッシュ・ゴードン』を作れなかったジョージ・ルーカスが小説『DUNE』から着想を得たのが『スター・ウォーズ』なら、この『ウィロー』はルーカス版『指輪物語>>続きを読む
言わずもがな、日本アニメ史に輝く大傑作。
スタッフロールに連なる名前!名前!名前よ!
未来でも過去でもない地球でさえないスチームパンクな宇宙開発。スーパーロボットやセクシーな美少女が出てこないSF。濡>>続きを読む
冒頭の食堂のシーン、笑いと不穏の絶妙な演出が秀逸。“そんなに仲がいいわけでもない仲間達”っていう感じを作り上げてて巧い。
その後も怖さを積み上げてくれるんだけど、最終的にソフトランディングで後味が微妙>>続きを読む
アラン・マッギーの伝記映画を…
製作総指揮:ダニー・ボイル!
脚本:アーヴィン・ウェルシュ!
主演:ユエン・ブレムナー!
監督:ニック・モラン!???え?
ってもうクリエイション・レコーズにまつわ>>続きを読む