HicKさんの映画レビュー・感想・評価

HicK

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陽気なギャングが地球を回す(2006年製作の映画)

3.4

《軽快で個性豊かなクライムエンタメ》

【ポップなクライム作品】
伊坂幸太郎の小説が原作(未読)。銀行強盗がテーマなのに明るくポップな世界観。役者陣の軽妙なセリフ回しが楽しい。スタイリッシュなヴィジュ
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ソニック × シャドウ TOKYO MISSION(2024年製作の映画)

3.6

《“エモ”と“更なるジム色”が追加》

【復讐】
悲劇の背景を持つシャドウの復讐劇が描かれる3作目。後半からはソニックの復讐劇にもなり、2人にとっての復讐の真価が問われる。という、いつもよりちょっとド
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

4.3

《多様性と偏見とプロパガンダ》
〜『ウィキッド』が描く現代の構図〜

【ド初心者でも突き刺さった】
自分は舞台『ウィキッド』は未見で、『オズの魔法使い』(1939年映画版)もついさっき初めて観たばかり
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.9

《カラフルで豪華な舞台映画》

【初鑑賞】
初めて『オズの魔法使い』を見てみた。原作やミュージカルの知識も皆無。なので、冒頭は本気で今作を白黒(セピア)映画かと思っていたので、オズに入った瞬間に広がる
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.5

--『祝!ダークナイトシリーズ20周年』--
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《「恐怖=力の源」という答え。
   そして全員が「RISE」する完結作》

【出来に反して好き】
ストーリー
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ダークナイト(2008年製作の映画)

5.0

--『祝!ダークナイトシリーズ20周年』--
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《「秩序」と「混沌」。「大衆」と「正義」》

【更なる哲学と問い】
ジョーカーはただの悪役にあらず。彼は「正義
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.4

--『祝!ダークナイトシリーズ20周年』--
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《「恐怖の象徴」という新ヒーロー像》

【テーマ:恐怖】
90年代シリーズから大きく舵を切った今回の路線には、
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白雪姫(2025年製作の映画)

3.0

《分け合う。色んな意味で》

【“事情”を感じる作品】
“話題沸騰”過ぎてかなり見たかった作品。配信初日に満を持して鑑賞(だったら劇場で見ろや)。名付けの理由が「肌が白いから」ではなく「雪の日に生まれ
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X-MEN:フューチャー&パスト ローグ・エディション(2014年製作の映画)

4.7

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---

《フューチャー&パストの完全版》
 〜後半がかなり変わる〜

【完全版】
本筋のレビューは劇場公開版の方で。今作は旧3部作の主要メンバーの1人だったロ
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ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

3.4

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---

《奇をてらうはずが、全てが平均点。そんな“究極の難産作品”》

【ヒーローホラー】
どうしようもない欠点がある作品ではないのだが、ホラーとしては純ホラ
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.8

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---

《“仲間”を救い、未来へと再出発》
〜ライアンの愛と執念のメタ作品〜

【ドリーム&フェアウェル】
今作について『これは私の夢だ』と語ったケヴィン
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.1

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---

《デップーのジュブナイル》
〜予算倍増、てんこ盛り〜

【デップー、進化】
前作の売りだった“第四の壁破り”。観客のツッコミを先回りして自虐ネタに変換
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デッドプール(2016年製作の映画)

4.0

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---

《この熱い愛、たまらない》
〜火事場が生む馬鹿力〜

【Maximum Effort!】
ふざけた映画。チート過ぎる。なのに、めちゃくちゃ熱くて、愛が
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リロ&スティッチ(2025年製作の映画)

4.0

《リロ、スティッチ、& ナニ》
〜“痛み”に寄り添い抱きしめる実写版〜

【“過酷さ”に焦点が】
オリジナルアニメ版の『リロ・アンド・スティッチ』は映画として傑作だと思っている自分。MYベスト級に好き
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リロイ&スティッチ(2006年製作の映画)

3.3

《“イトコたち”の大乱闘》

・脱獄したハムスターヴィール博士がジャンバの作り出した新作実験体(リロイ)を利用して銀河連邦征服を企む。

・他の625体の実験体はリロたちが回収&住処を見つけてあげたT
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スティッチ!ザ・ムービー(2003年製作の映画)

3.3

《“イトコたち”のエピソード0》

・ポケモンみたいな事になるテレビシリーズの前日譚。OVAとしての発売は1番最初だったが、時系列は次のOVA『リロアンドスティッチ2』の後の話なのかも。

・地球人と
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リロ&スティッチ2(2005年製作の映画)

3.6

《正統な続篇。「良い子」「悪い子」》

・今作発売前に『スティッチ・ザ・ムービー』というOVAがあったが、その話は関係なく、今回は映画作品(1作目)の直接的な続篇。

・OVA作品だけど、劇場版とほぼ
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リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

5.0

《カオスが生み出す感動の家族ドラマ》
〜「過激さ」と「温かさ」の両立が秀逸〜

【斬新すぎる救世主】
今作は自分にとって今でも、オールタイムフェイバリットな一本。90年代の“ディズニールネサンス”が終
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.9

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《辛すぎる贖罪の旅。そして愛情と継承》
 〜痛みを伝える優れた演出力〜

【創造】
ヒーロー映画として初めて
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ウルヴァリン: SAMURAI(2013年製作の映画)

3.6

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---

《不死身が探す“死に場所”と生きる意味》
〜美しさもあるけど、浮いたSF感〜

【監督が描く“ひとりの男”】
プロット重視で意見が割れた前作『ウルヴァ
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ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年製作の映画)

3.2

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---

《アドレナリンMAX、安っぽさMAX》
〜ハードボイルドでアニメ風な問題作〜

【整合性以上に、作品そのものが…】
完全なるポップコーンムービー。シリ
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

---『祝!トイ・ストーリー30周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《シリーズの真逆を行く“未知の生命体”》
〜「急遽作った幸せ」を共感させる演出力〜

【出来に反し複雑な心中】
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

5.0

---『祝!トイ・ストーリー30周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《前2作品のテーマを「描き切る」完結作》
 〜誠実に現実と向き合った大傑作〜

【1と2のテーマを踏襲】
1で
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トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

4.3

---『祝!トイ・ストーリー30周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《飛躍した冒険劇で描く彼らの「不安」》
〜「失うなら幸せなど要らない」問題〜

【テーマ:「不安」】
おもちゃ
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.4

---『祝!トイ・ストーリー30周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《「生きる目的」と「幸せ」の一致が温かい》
  〜素人たちが生み出した傑作〜

【“プロジェクトX”】
人類初
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.6

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《孤立者の自己受容と支える人々》
〜最高のプロたちと監督技量の無さ〜

【初めに】
監督/脚本 ☆☆
演技、
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X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

4.0

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《「マイノリティは皆“家族”」で完結》
〜ファンサ過多だが過去一の振れ幅〜

【新たな出発】
前作『フューチ
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X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)

4.7

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《弱者たちの「選択」が未来を変える》
〜その「選択」でシリーズも“塗り変える”〜

【シリーズの分岐点】
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X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年製作の映画)

4.7

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《隠すか、誇るか。マイノリティの生き方》
 〜ヴォーン監督が放った傑作〜

【新章へ突入】
今作は、『X-M
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X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年製作の映画)

3.9

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《完結作として挑む“究極の問題提起”》
  〜監督交代は痛いが〜

【監督交代による変化と踏襲】
ブラ
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X-MEN2(2003年製作の映画)

4.7

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《哀れなマジョリティと翻弄されるマイノリティ》
  〜続編とは、こうあるべきだ〜

【理想的な続編像】
「続
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X-メン(2000年製作の映画)

4.5

---『祝!X-MENシリーズ25周年』---
---推しシリーズを語るヲタク論文---

《差別・偏見・イデオロギーの交差…。
   ヒーロー映画を超えたテーマ性》
 〜アメコミ実写革命の原点〜
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2025年製作の映画)

3.3

《彼は何を背負い、何と戦ったのか》
 〜もっとサムに何かをくれ!〜

【好きだった要素】
『ウィンター・ソルジャー』のポリティカルスリラー路線を意識したテイスト。キャプテン、ファルコン、ブラックウィド
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ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

3.8

《観客のため影に生きたM:I。総決算》

【集大成】
前編のような「長尺アクションの詰め込み」に代わって、今回はドラマ性やキャラクターたちにじっくりフォーカス。それによりシリーズ1の重厚さがあった。ま
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サンダーボルツ*(2024年製作の映画)

3.9

《恐怖と優しさが詰まったセラピー映画》
   〜心の病について〜

【結果的に大好物】
「スーサイドスクワッド」系統の既視感ある作品だと思い込んでいて劇場スルーしそうだった。結果的にかなり好きだった。
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くまのプーさん 完全保存版(1977年製作の映画)

4.9

《メタメタ構造、ほのぼのシニカル。大人になっても楽しい癒し系》

【プーと大人になった僕】
「プーさんとはちみつ」「プーさんと大あらし」「プーさんとティガー」の3幕。子供の頃から何回も見返してるぐらい
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