HicKさんの映画レビュー・感想・評価

HicK

HicK

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.8

《「ドリーム」であり「フェアウェル」》

【ドリーム】
今作について『これは私の夢だ』と語ったケヴィン・ファイギ。X-MEN1作目で見習いとしてプロデューサーのキャリアをスタートさせた彼の約25年越し
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

《応援したくなる》

【劇画】
画面演出がかなりドラマチック。実写では滑稽になるような大袈裟な演出も、不思議とアニメでは段々と没入感が生まれて良かった。

【山田裕貴】
主人公の大を演じた山田裕貴、良
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レオン(1994年製作の映画)

4.1

《純愛》

【レオン】
植物を大事にし、ミュージカルを純粋な目で鑑賞するレオン。人間性が伝わってくる演出。ジャン・レノの殺し屋とは思えない優しい表情がとても魅力的。

【レオンとマチルダ】
やりとりが
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.9

《デヴとニコールが好演》

【演技】
デヴ・パテールとニコール・キッドマンの演技が素晴らしい。デヴの演技は「感情は爆発してないのに自然に涙が出てくる」的な表情が好きだった。ニコールの母性溢れる演技もと
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塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

4.1

《"間違いない要素"の合わせ盛り。賭けた1発目》

【当時】
2011年3月12日公開で東日本大震災の影響により興行収入が振るわなかったっていう当時の記憶。その年にレンタルで初鑑賞したけど、面白いのに
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アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(2016年製作の映画)

3.2

《無理が生じたワンダーランド》

【2作目】
「鏡の国のアリス」を原作としつつもオリジナル色が強いと言われてる第二作。バートン監督の1作目と比べて、彼らしい毒々しい世界観が無くなった気がする。同時に、
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

《心地いい》

【癒し】
少ないセリフ、ゆったり流れる時間。クーラーのもとビール飲んで鑑賞すれば最高のリラックスタイム。(経験談)。

【ミニマルオサレ】
日々のルーティンを中心に描いたスライス・オブ
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

《怪物=社会》

【ミステリー】
今まで自分が見てきた監督の作品とは少し違う。社会の価値観や心理に切り込みつつ、同じ出来事や時間を多角的に描いた物語はミステリーにも近かった。好きな映画「桐島、部活辞め
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アリス・イン・ワンダーランド(2010年製作の映画)

3.9

《"インスパイア系"として好き》

【不評なの?】
公開当時好きだったなぁ。でも酷評なようで 笑。この実写化はディズニーアニメ版のリメイクではなく、原作の「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を混
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.7

《翔んで白い粉》

【前作と比べて】
大すじは前作の内容を踏襲してる。ヴィジュアルのインパクトと悪ふざけが増した2作目。こっちの方が少しだけ好きかも。クスッとするくだらない場面が増えてる気がする。
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ウォンテッド(2008年製作の映画)

3.7

《人生のスパルタ教科書》
〜必要とされる人材へ〜

【キャスト】
若きマカヴォイいいねー。今や「X-MEN」がハマり役だけど今作は若造と言った感じ。一方、アンジェリーナはちょっとこの役ではもったいない
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.2

《ちっささが最高なタイムトラベル》

【好きな身近さ】
タイムトラベルがテーマながら、いい地味さ。いい親近感、いい小笑い感。なのでずっと地味ぃ〜に好きだった作品。一般的なSF大作での"タイム理論を説明
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KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(2016年製作の映画)

3.4

《賞賛レベルの技術。だからもったいない》

【完全プレイヤー向け】
今作は「ファイナルファンタジーXV」のゲーム本編販売前に公開された作品であり、エピソード0にあたる内容なので、完全にプレイヤー向け。
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ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン(2004年製作の映画)

3.3

《集え、厨二病患者》
〜祝・FF7リバース発売〜

【監督らしさ】
野村哲也氏らしい「"何でもあり"が難解さを呼ぶ」ようなストーリー。だけど今作はまだスピリチュアルな要素を"そういうもの"と飲み込めば
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.2

《バットマンとジョーカー》

【事実は奇なり】
実話だって。すごいなぁ。うまく行きすぎて、登場人物全員が天然キャラに見えてくる笑。教師から始まり、パイロット、ドクター、弁護士…。こんなにうまくいくのか
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バイオハザード:ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

3.0

《ここまで長かったな》

【Good】
今回は原点回帰みたいな密室ホラー要素だった。ラスボスのダンジョンのように仕掛けが設けてあり、テレビゲームのよう。久々に「不思議の国のアリス」オマージュも。

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バイオハザードV リトリビューション(2012年製作の映画)

2.8

《謎》

【Bad】
全てが謎。登場人物の背景を全く説明しない不親切さ。情報が少なすぎて。クローンとして再登場した俳優たちもなんかかわいそう。

そして、やっぱりストーリーが進まない。

【総括】
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バイオハザード IV アフターライフ(2010年製作の映画)

3.0

《薄めの内容も、撮影技術に☆》

【SF】
前作に比べ、ストーリーが動いている感はある。それでもやっぱり遅めかな。そして今作からは、ホラー路線以上に完全なSF作品になっているような気がする。音楽もホラ
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バイオハザード III(2007年製作の映画)

2.6

《進まないストーリー》

【Bad】
実質、アリスに関してのストーリーは全くと言って良いほど進んでない。かと言って、ファイトシーンや見せ場が格段に増えたかと言うとそうでもない。ずっと砂漠でウロウロし
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バイオハザード II アポカリプス(2004年製作の映画)

3.2

《エンタメ性が増した第2弾》

【エンタメ色】
前作と比べ、ホラー要素を超えたエンタメ要素が加わった印象。アリスの戦闘シーンなど映画的「絵」になるカットが多く「どうだ!」と言わんばかりのスタイリッシュ
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バイオハザード(2002年製作の映画)

3.2

《ミラがカッコいい》

【Good】
「不思議の国のアリス」のオマージュがいい。何も知らない所に迷い込み、徐々に自分を取り戻していく姿が面白い。ミラ・ジョボビッチがカッコよく、美しい。

【?】
全て
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.8

《大人たちの戦いが熱い》

【社長】
タイヤが外れ死傷者を出した運送会社。その社長である主人公。誰に過失があるのか、被害者の為に真実を明らかにしたい。無実を証明し、従業員とその家族を守りたい。さらには
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少林少女(2008年製作の映画)

2.4

【盛大な安さ】

【残念】
悪い意味でアニメの世界をそのまま持ってきてしまったかのような演出。記号化した登場人物と中身の少ないセリフ内容。各々の背景は薄っぺらく、目的もあやふや。よって演技が安っぽくな
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シンデレラ(2015年製作の映画)

4.1

《手堅い。間違いない》

【良いリメイク】
主人公エラの不遇な状況がさらに過酷に伝わってくる実写リメイク。彼女のバッググラウンドを掘り下げ、よりキャラクターとしての解像度が高くなった。リリー・ジェーム
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シンデレラ(1950年製作の映画)

3.8

《忍耐+献身+謙虚+優しさ=強い》

・終戦後初の長編。これでディズニーは業績不振から脱却したらしい。

・耐え忍ぶ。女性が自ら運命を切り拓けなかった時代に、『「優しさ」さえ忘れなければいつか報われる
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HACHI 約束の犬(2009年製作の映画)

4.6

《オスカーに値する犬》
〜My犬映画No.1〜

【ハチ役のいぬ】
1時間30分。シンプルな物語。なのに感動。それも犬の"演技"が素晴らしいから。何も語らない犬。だけど表情で色々想像させられる。特に晩
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.2

《"ファスト映画"》

【入れ替わり】
入れ替わりながらの戦闘が新鮮。そこからコメディー要素も生まれれば、起死回生のチャンスになったり、思わぬアクシデントも呼ぶ。アイディア賞をあげたい。

【スキップ
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.9

【捉え直したTMNT】

【社会の除け者】
タートルズと養父スプリンター、高校生のエイプリル、そして敵対するミュータントたちは全員が「除け者同士」という繋がり。面白い。イジメ、差別や偏見、共存か復讐か
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.7

《魅力溢れるもリメイクに似た続編》

【オルタネイティブ】
親や子供、彼らを取り巻く人物たちの立場、そしてそれぞれのシーンが持つ"色"も前作と非常に似ている。続編というよりも別バージョンという印象を受
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

4.3

《Mr.バンクスを救え!》

【新しい時代、新しい家族】
序曲から掴まれる。シャーマン兄弟による最高の楽曲と共に描かれる「新たな時代の家族」。厳格な父と新たな女性像を目指し活動する母。新しい時代の理想
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.5

《原作者vs映画製作者》
〜思い出を守る孤独な戦い〜

【はじめに】
ちょうどYahooレビューから今作のレビューをこっちに引越しさせようと思った時に飛び込んできた「セクシー田中さん」の悲報。今作や三
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.3

《マイナス デルトロ》

【雰囲気】
ダークな前作から一変、キャラ付けも相まってかポップでコメディーチックな雰囲気。前作はロボ(イェーガー)を動かす事に焦点を当てていたが、今回はストレートに人物に焦点
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

4.0

《ヲタク愛》

【オタク魂】
怪獣を名付ける、人力ロボット、技を叫ぶ、などなど古典的な演出がオタク心をくすぐる。特撮系に愛を感じる作品。「エルボー・ロケット」、テンション上がる。

【ロボットは手動式
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.0

《悔しいです》

【転生テーマ】
「悔しい。卑怯だ」。劇場鑑賞時の感想。『転生を繰り返す=何度も死が訪れる』訳で…。予告から題材は分かってはいたが。ストーリー以上に"その場面"が繰り返される度に涙。作
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.4

《醜と美。ギャップで繋がる貧困富裕》

【醜と美】
全体を通して、「泥臭い物語」と全体に流れる「上品なクラシック調楽曲」のギャップに演出上の皮肉・ブラックユーモアを感じ、かなり印象的な作風だった。立ち
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.2

《温かい》

【ドリス&フィリップ】
ドリスの成長物語かと思ってたら、成長するどころか始めからめちゃくちゃ良いやつ。フィリップを要介護者ではなく友達として見れる温かい人物だった。フィリップもドリスを拒
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