ひじりさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ひじり

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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.0

ウルトラハッピーエンディングが楽しめる
原点にして頂点のループ映画

ループで起こり得る悲劇、喜びの全てが
詰められていた。

「人がループし続けるとどうなるのか」

ということに対してどこまでも迫っ
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.5

プロフェッショナルを誇るが故に起きてしまった悲劇と大逆転を迎えるサクセスストーリー    

もう気持ちがいいくらいに良い奴ばかりで
途中からずっと口角が上がりっぱなしだった。
まじで皆んな最高だよ、
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.0

アニメにありがちな美し過ぎる描写もなく、身近な日常をありありと描いた誠実な作品だった。

全員ホームレスという極端な設定も
彼らの細かな背景を隠し見せることで
すんなりと理解させてくる。

「居場所が
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

プロフェッショナルな世界に君臨する
パワフルな女性達の物語。

とにかくキャラクター全員が魅力的

最初どんなに馬鹿にしていてもアンドレアが学び変身した後は、全員が素直に評価する。

ミランダもエミリ
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ全力投球のB級アクション
俺つえー系が好きな人にはたまらない作品。

家族3人の芝居が普通によくて
韓国映画の質の高さがうかがえる。

ただ本当にB級なので説明はかなり省かれていて
アクシ
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.6

王道ストレートな正統派B級ホラー

とにかく、怖かった。
地味で静かな恐ろしさは日本のホラーに近く
常に息を潜めるような緊張感が続く。

俳優陣の鬼気迫るお芝居も相まって、まるで自分も一緒に精神病棟で
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孤独のススメ(2013年製作の映画)

4.5

とんでもないベスト映画に出会ってしまった

台詞が少ない上に突拍子もない展開で
肘をつきながら見ていたはずなのに、
気付いたら彼らの物語に引き込まれていた。

説明が本当に少ないけれど、だからこそ彼ら
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.0

うーん…「映画」として観ると期待外れ。
「ドキュメンタリー」が正しいのかな。

人間爆弾が登場したり
目の前で突然仲間が爆発したり
戦士の日常の異常さが生々しい。

けれども
一般人が爆弾処理を普通に
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

しっかり騙された。いや、踊らされたか。

生き残りの証言シーンと回想シーンが映り変わるテンポが速く、若干置いてかれそうになるが
それすらも伏線だったことに気付いて唖然とする

どんでん返しとして有名な
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.8

皮肉大国直々のブラックジョークが
アメリカ仕込みの痛快なアクションでテンポ良く送られる傑作。

名作のパロディーも至る所に散りばめられていて、映画好きなら笑わずにいられない。

しかしそんな作風にも関
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LIFE!(2013年製作の映画)

5.0

これぞTHE・映画。
冒険とワクワクと興奮に満ちた120分だった。

空想癖のある冴えない主人公かと思いきや
過去の姿もその行動力も最高にパワフル。

家族の死と金銭問題が重なり、ただ現実に生きるしか
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サウルの息子(2015年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

アウシュビッツを疑似体験できる強烈な映画

雑用で名前を呼ばれる度、
誰かが不用意にぶつかってくる度、

次の瞬間には殺されてしまうんじゃないかというあまりにも生々しい死の近さが体験できる。

主人公
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

完全管理社会で人が自由を失った世界。
ダークヒーローたる主人公が
その世界に革命を起こしていくお話。

近未来SFのように見えて、結構起こりえそうな臨場感あるストーリーが面白い。

“対策を用意した上
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.0

完璧ハッカー集団というよりも、欠点だらけのハッカー達が好き勝手に暴れまくるお話。

どんでん返しといえば確かにどんでん返しだけど
それを抜け目なくこなせる人達だったか…?と
ラストにかけて急にレベルア
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メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.6

設定の大勝利。

いきなり訳の分からない状況に置かれて抵抗する人もいれば、その世界を受け入れようとする人もいる。

少年達の混乱と秩序がないまぜになった世界観に
説得力があった。

すごく進撃の巨人や
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パーフェクト・ルーム(2014年製作の映画)

3.0

登場人物全員クソ。

そもそも秘密はバレるから秘密なんだよなと
改めて思わさせてくれる作品。

どいつもこいつも浅くて笑ってしまった。
ある意味リアルで起こりそうな話でもある。

途中からは結構読めて
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.3

リアルが過ぎる恋愛映画。
最初から男性の暴走ぶりが凄まじく
もう恋の結末が見えちゃってる。

彼女の、恋人は欲しくないという気持ちや
目覚めたら違う感覚があったという言葉は
すごく共感できるし、最高に
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クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

3.4

「ちょっとうまくいかない」なんて日常のズレが気付いたら世界との溝になっていく。でも自分は自分のまま変わっていないから世界がおかしいとしか思えない。

そんな精神病の危うさと依存性の高さを
女性の繊細さ
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.5

脚本力と芝居力でどこまでも楽しめる
隠れた名作。

メインとなる3人とも達者な俳優陣で
それぞれのキャラクターが持つ愛嬌と苦悩が
ドラマチックに楽しめた。

桜井は金を手にしてもどこまでもダメな奴で
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白い。
不死の人生を通した人間讃歌。

一見マンガレベルの破天荒な設定に見えて
「何の為に生きるのか」
「生きる意味は何なのか」
という人間らしいテーマが語られている。

彼らの人生のス
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海底47m(2017年製作の映画)

2.0

すっごくつまらない。
あまりに予測できる結末にビックリ!

なぜつまらないと分かっていても
人はB級映画を見てしまうんだろうか。

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

冒頭5分で絶対に面白いと確信できる傑作。

一見ぶっ飛んだ設定のSFに見えるけど、
「美人になりたい」
「自分の顔がきらい」
「体と心の性別がちがう」
といったあらゆる悩みが重なって見える
アイデンテ
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.6

圧倒的な芝居力で
会話をエンタメに仕上げた一作。

ゆるい空気感×10代のアンバランスさが
たまらない。
空いた1時間半で作られる奇妙な友情。

好きな人、怖い先輩、恥ずかしい親、
この頃は周りの人が
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

誰も彼もが苛立たしさと切なさに苦しんでいて
終始心が締め付けられるような物語だった。

政治情勢の不安定な世界、
炭坑夫である父と兄のストライキ運動、
母がいない寂しさ、祖母の世話、

ビリーを取り巻
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セッション(2014年製作の映画)

3.5

素晴らしさと狂気が表裏一体となる、
芸術そのものを描いた作品。

理解できるようなできないような
憧れるような引いてしまうような
危うげな2人の行動と関係性があまりにもリアルで臨場感が半端なかった。
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

生に繋がるラブドールと死にゆく妻。

一見その2つは正反対に思えるけれど、
文字通り“性“ によって一つになっていく。

セックスが綺麗なものでも汚いものでもなく営みの一つとして組み込まれた脚本が素敵
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.5

相手のキャラクターとか見た目とか
学歴、仕事、肩書き…そんなもの一切なくて、
人と人として触れ合う子供時代の“友だち“。

きっと将来話さなくなるけど
いま笑って話せる話題も消えてしまうけれど

4人
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インポッシブル(2012年製作の映画)

3.7

津波の恐怖を恐ろしいほど克明に描いた一作

圧倒的量の水が押し寄せてきたら
人なんて塵のように一掃される。

掴まるものがなかった時
足を何かが裂いた時
家族が波に飲まれる瞬間を目にした時
一体何度絶
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セブン(1995年製作の映画)

3.8

小説を観ているかのような緻密なプロットと
始まりからラストまでの強烈なメッセージ性が
心をえぐる名作。

鑑賞後に死んだ人数を数え直してみると
また1つ恐ろしい事実に気付く。

クリープ(2014年製作の映画)

3.0

嫌にリアルで気持ち悪い(褒め言葉)

シリアルキラーに出会って無事に生き延びたいならこれを見ればいいと思う。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

予想外の方向に転がっていくスリラームービー

白人至上主義でありながら黒人讃歌の歪んだプロットが不気味すぎる一作だった。

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

THEティム・バートンというべき
ダーク要素の散りばめられたファンタジー譚。

お父さんのホラ話と思われる回想シーンがどれもこれも魅力的で、彼の「人を楽しませたい」という思いが映像から伝わってくる。
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

真夜中のパリに流れる1920年代。

画家に文豪、映画監督に写真家…
たくさんの才能がひしめき合う奇跡のような時代に、偶然流れ着いた男のロマンチックコメディ。


雨降るパリの街で1人きりになった主人
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.8

動悸がとまらない。何だこの作品は。

美術品を扱っているだけあって
シーンの一つ一つが絵になる美しさ。

謎めいた美しい女性、古い仲の親友、
相談できる気の合う友人…
素晴らしい物語を見ているように思
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.7

ナチュラルウーマン
…自然な、ありのままの、当然の、女性。


自分らしさが蔓延する世の中で、
自分らしくいることが困難な人たちがいる。

彼女を取り巻く人たちは
彼女を虐げているようで
彼女を恐れて
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに正統派のホラーを見た。


夜に襲ってくる、目には見えない、隠れた対処法がある、といったホラー作品のルールを全力で無視してくる物語構成。

ただ「どこまでもついてくる」だけなのに
それが怖す
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