いろえさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

いろえ

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赤い雪 Red Snow(2019年製作の映画)

3.8

物語が進むにつれ加速する絶望感よ。

覚えていないせいで苦しむ人と、覚えているせいで苦しむ人。
「記憶」という曖昧で不確かなものに人生を大きく狂わされることに不条理や虚しさ、やりきれなさを感じつつ、で
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

家族のやさしさが沁みる…!お父さんとお母さんは和彦に対して「東大出てるのに…」とは一言も言わず、撃たれた同僚が突然家に運び込まれてきてもすぐ受け入れて手当てして。息子を信頼してるからこその家族の距離感>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.0

そんな「とんでもないものを見た」ってなるほどかね…?
演技はすごい。ほんとにすごい。

BRING THE SOUL: THE MOVIE(2019年製作の映画)

-

友達の付き添いで、なーーーんも知らんと見たけど良かった…
若いのに本当に成熟した考えを持っていて、パフォーマンスも音楽性もすばらしく、とんでもなくストイックで、ファンを愛し、メンバー同士でリスペクトし
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夜明け(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最初は、茶髪にしたり服装を真似たりして「真一」に近づこうとした光くんの健気さ(間違った方向の…)を痛々しい思いで見てたんだけど、彼がテツさんとの交流を深めていくうちに「やっぱり自分は真一ではない、なれ>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

もうだいぶ前に見た作品。超好き。
ヨシカは妄想という厚い殻で心を覆ってて、最終的には野暮ナイスガイのニ(渡辺大知はほんとに最高)によって打ち破ることが出来たけども、またファックファックファーーック!!
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

2.5

映画の舞台・函館でも、私が暮らしてる街でも、田舎での遊び方はどこも同じようなもんだよね。クラブかダーツかビリヤードくらいしか選択肢のない窮屈さや、そんな狭く浅い世界で踊って笑って酔ってふざけて、温度低>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.8

心が洗われる。どの人物のエピソードもいっぱい泣いた。かといって感動の押し付けムービーではないのでほんと自然にハートへあったかさが沁み入ってくる。
まぁでも現実世界で自分と合わない・嫌いな人のことだって
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パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

4.0

俳優陣が全員最高だった〜
振り切った怪演っぷりもハチャメチャな世界観もダイナミックな演出も、すべて楽しみながら観たよ。「貫いてる」格好良さを持つものに触れたとき特有の高揚感がたまんなかった。キーさん超
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声なき叫び(1978年製作の映画)

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性暴力をテーマにした映画。40年も前に作られた作品なのに、今の日本に当てはまりますぎてて色んな意味で観るのが辛すぎてリアルに貧血起こした。でも観て良かった。
事件から時間が経つにつれ、自分の都合を押し
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.0

ひたすら良い。どこまでも穏やかでクスクス笑えて俳優さん全員味わい深くて。
新幹線の利便性にバリバリあやかってる私はモリのような生き方はきっと一生できないけど、ときどき深呼吸して、自分にとって本当に必要
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海を駆ける(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

深田監督のティーチインを聞いて、安直かもだけど、ラウは自然そのものなんかなあ。と思った。
ふれあった人を楽しい気持ちにしたり癒したり、かと思えば善人悪人大人子ども関係なく無差別・無慈悲に命を奪ったりす
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

主演二人の、抑えめながらもすごく豊かな演技が印象的だった。街や自然の景色も、若者たちの肢体もすべて美しかった。
ずっと見守り続けて、息子の心が壊れてしまいそうなときにも事情を深掘りするでなく、でも温か
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.2

想像と全ッ然違うボーイミーツガール・ストーリーに面食らった、良い意味で。フシギでピュアで、清々しい話。ニコール・キッドマン演じるパンクス元締めババアの哀しさと痛快さよ…めちゃくちゃ良かったなあ。エル・>>続きを読む

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.2

庭のひまわりを写生する翔子のまなざしがとても美しくて胸を打たれた。
翔子が若冲の動植綵絵を見てるシーン、よい。というか「若冲の動植綵絵」ってチョイスが好き。若冲のあの連作に描き出されてるのは、躍動する
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

辛くて悲しくてとても耐えられそうにないことを乗り越えてポジティブに生きるのだけが「良い人生」というわけでは決してない。乗り越えられないことがあってもいいんだよ、過去をうまく克服できなくても自分を責めな>>続きを読む

野火(1959年製作の映画)

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塚本監督版ほどの容赦ないグロ描写や疑似体験感は無いものの(モノクロだし)、終盤の田村、安田、永松が対峙するシーンは本当にきつい。極限状態に置かれた人間の生々しい感情をがんがん突きつけられて具合悪くなる>>続きを読む

美しい星(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

家族がそれぞれ異星人であることに気付いてく様子はすっごいワクワクしたし夢中で見てたけど、ラストが、なんか。あんだけ色々巻き込んでワーワーなってたわりに、結局バラバラだった家族が再生しただけなんだ…みた>>続きを読む