Hiroeさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

Hiroe

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ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

2.8

ダイアン・キートン結構好き。ああいう歳の取り方をしたいと思う人です。最後に出て来ましたが、12年住んでいると土地の所有権を主張できる、という法が適用されて実際に広大な土地を手に入れたホームレスのお爺さ>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.5

久しぶりに自分がはっきり覚えてる時代のドキュメンタリー(風)映画。トーニャ・ハーディングは何故かすごくはっきり覚えてます。アルベールビルは伊藤みどりが女子選手として初めてオリンピックで3回転アクセルを>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

本当に美しい映画。すごく好き。エリオ役のティモシー・シャラメ君もオリヴァー役のアーミー・ハマーもギリシア彫刻的で、だからこそ同性愛版ハーレクインロマンスが成り立ってる気がします。どっちかがマッチョじゃ>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.0

レビュー書くの忘れてました。移民に対する偏見、移民を受け入れるドイツの複雑な感情を面白い切り取り方で描いた物語ですが、この解決は最悪じゃないかなーと思うんですよね。ああ、そうなっちゃうの…と思いました>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.0

80年代をサブカルチャーと共に過ごした昭和世代全員集合!って感じの映画。ストーリーも、ゲームの中のイースターエッグを探すものですが、実は観客自身もスピルバーグが映画の中に仕掛けた大量の隠しキャラ、隠し>>続きを読む

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.5

特にひねりもない青年の成長物語なのですが、その描き方が最高。妙に複雑な家庭環境とかも、謎の隣人とのやりとりも。バーBrooklyn Innでのやり取りで、この映画すごく好きだーと思いました。ラストも良>>続きを読む

空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

3.0

インターナショナル版を鑑賞。李白の詩が結構重要な役割を果たしているので、やっぱりオリジナル音声のほうがよいと思うんですけどね。せっかく唐の都を再現したのに、全員が日本語を話したら興ざめじゃないかしら。>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

3.3

親は無条件で子どもを愛するという前提を嘲笑う物語。離婚寸前の両親は、父親も母親も不倫相手を愛していると言いながら、母親はその男と一緒にいてもスマホを離さず、自撮りをする。父親は「家庭」が欲しいと思って>>続きを読む

ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

3.5

インド映画らしい、すごくポジティブな力のある映画でした。試合のシーンが結構長いのですが、それがすごくリアルで面白かった。コモンウェルス・ゲームズ(英連邦のオリンピック)なんて日本では結果さえ報道されな>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.3

チャーチルの好戦的な考え方は、あくまで戦勝国だからこそ評価されるんだろうなと思ったのでした。一歩間違えば一億玉砕みたいな感じですもんね。ただ、そこまでやったから敗戦後も日本は一気に立ち上がったのかもと>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.0

ペンタゴン・ペーパーズは、ニューヨーク・タイムズのスクープから40年後の2011年からアメリカの国立公文書館のウェブサイトで全文が公開されています。当時の政権にとって不利になるような内容、当時は報道の>>続きを読む

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.0

実在の団体アクトアップ・パリを舞台に、AIDS患者たちの日常や、彼らが社会や自分たちの置かれた環境を変えようと奮闘する様子をドキュメンタリー風に描いた映画。彼らの日常も正に必死で生きてる感があって惹き>>続きを読む

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)

3.0

自殺直前に告解を受けた修道士は、告解の内容について沈黙を貫くわけですが、一方で自分が沈黙することで何を知っているか、何を知らないのかを相手に勝手に推測させ、その沈黙によって相手を動かすのです。沈黙はあ>>続きを読む

あなたの旅立ち、綴ります(2016年製作の映画)

4.0

シャーリー・マクレーンの典型的な頑固ババアぶりが最高。自分探しが趣味って感じのアマンダ・セイフライド、そしてある意味最高のツッコミ役のアンジュエル・リー。配役の勝利という感じでした。良い映画でした。ハ>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.0

厳しい映画。差別され、蔑まれ、それを諦念と共に受け入れてるように見えるマリーナは、とても美しく、強く見えました。

ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男(2013年製作の映画)

2.9

ナチスによるユダヤ人大量虐殺をテーマにすると、ただひたすら暗く、絶望的な映画になる気がしていたのですが、この映画はそんな絶望の中に希望が見える話でした。抵抗すれば死という絶対的な支配の中で、多くの人は>>続きを読む

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

2.5

ウォーターゲート事件について、ある程度(というか十分な)知識がないと、置いていかれる感じの映画。これを見て、ウォーターゲート事件について学び、さらにもう一度見るくらいしないと理解できないかも。酒場でさ>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.5

歌とダンスと、堅実なザック・エフロンがよかった。細かいことは気にせずショーを楽しむという本来のミュージカル映画といった感じの映画。同じく「異形」を取扱いながら、全く方向性の違う「シェイプ・オブ・ウォー>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

2.8

最後のオランド大統領と写るシーン、なんか現実の映像っぽいのに俳優さんすごく似てるなー(合成かな)なんて思ってたんですが、アレック、アンソニー、スペンサーの3人はご本人だったんですね。
タイトルを見てア
>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

まず映像。深海もしくは沼の底のような深い緑青の世界がずごくいい。そこにさまざまなメタファーを含む登場人物やエピソードが配置され、ストーリーは皮肉な教訓譚とも言えるような内容ですが、全体的に美しいのです>>続きを読む

メイズ 大脱走(2017年製作の映画)

3.2

1981年にアイルランドのメイズ刑務所で起こったハンガーストライキは10人の死者を出して終結。最初の「政治的犯罪などというものは無い云々」という言葉は、ハンガーストライキが開始された直後に出されたサッ>>続きを読む

blank13(2017年製作の映画)

3.0

鳩がマメ鉄砲食らったような、高橋一生の顔が良かったし、父と次男が微妙な距離で立って話すシーン、最高でした。映画の中間にタイトルが挿入され、兄弟と父親との思い出から、父親の生きた人生へ視点が変わります。>>続きを読む

ウイスキーと2人の花嫁(2016年製作の映画)

2.5

ウィスキーの香りが漂ってきそうな映画。第2次世界対戦でとうとうウィスキーの供給が途切れて禁断症状(?)に悩まされる島民たちのドタバタ喜劇。病気になるほどウィスキーを欲しながら、そして戦時中に「緊急事態>>続きを読む

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.3

これも何で「未体験ゾーン」枠なんだろうと思った作品。『ブラックリスト』でイケメン且ついい人枠のディエゴ・クラテンホフは、思う存分そのいい人感を出し切っていて、だからこそこの物語の結末の意外性に繋がって>>続きを読む

ザ・ヴォイド 変異世界(2016年製作の映画)

3.2

不思議な感覚の映画。これは語りたくなる。ホラーかというと、ホラー的恐怖演出(観客を脅かそう)の意図はなさそうで、でもクリーチャーは結構気持ち悪いし、病院は不気味だし。外にはコミュニケーションの取れない>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.0

なるほど、だからタイトルは「(ミズーリ州エビング郊外の)スリー・ビルボード」なのかと思いました。3つの看板が引き起こす田舎町のドタバタ劇です。邦題では省略されてしまいましたが、原題にoutside E>>続きを読む

サリュート7(2017年製作の映画)

3.2

ロシア版「アポロ13」。宇宙ステーションのサリュート7が故障して制御不能になり、人を送り込んだのは実話だそうですが、全部がリアルじゃなくて「ベースはその事件」レベルっぽいですね。2016年にもなって、>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

3.5

唐突に「あなたは何を怯えているの?」というナウシカのセリフを思い出しました。マルコムXは事件の2年前、キング牧師はこの翌年暗殺されるのですが、差別と恐怖とがせめぎ合う正に暗黒時代のアメリカですね。時折>>続きを読む

ロスト・シティZ 失われた黄金都市(2016年製作の映画)

3.2

アマゾン奥地に魅せられて、毎回死ぬような冒険をしながら何度も現地を訪れた、陸軍中佐で冒険家のパーシー・フォーセットの半生記。現地人との交流を通して、未知の古代都市の存在を信じて精力的に探検した彼は、イ>>続きを読む

ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

3.8

徐々に明らかにされる初恋の思い出が、上質なミステリのようでありながら、その人物の描き方が村上春樹のような痛さがあって惹きこまれました。「それで、どうなったの?」と先を促したいと思ったのは私だけではない>>続きを読む

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.0

ホラーっぽいファンタジー要素を組み合わせたミステリ。新しくもあり、古くもあるような話で、役者さんが上手すぎるのか結末は序盤で見えるのがちょっと残念だったかな。もう一回ひっくり返すかと思ったけど、そこま>>続きを読む

OSIRIS オシリス(2016年製作の映画)

3.0

見るからに低予算のB級SF。ただ低予算だから悪いというわけではなく、特に主人公とも言える子役のティーガン・クロフトが可愛らしく、とても良かった。そして戦闘機の戦闘シーンはスピード感あって好き。ただ、時>>続きを読む

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

2.8

まさかの「しまなみ映画」。しまなみ海道が出て来ることは予告編でも知ってましたが、思っていたよりもずっとしまなみ海道旅番組でした。はっさく屋がエンドロールに出てきますし、他にもしまなみ海道を走ったことの>>続きを読む

はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

3.5

文化の違いが笑いにも感動にもなるこういう話好きです。ドイツらしいなと思いました。寛容と恐怖の間で揺れ動く世界というと、なんかこう大上段な感じになってしまうけど、ちょっとした行き違いから起こる家族の物語>>続きを読む

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.0

きっとサリーの挑戦はこの映画に描かれているよりもずっと大変だっただろうと思います。父親のエピソードや仕事の掛け持ち、クスリに依存したりといったエピソードはさらりと描かれているけれど、心折れそうになるこ>>続きを読む

ジャコメッティ 最後の肖像(2017年製作の映画)

3.0

ジャコメッティは晩年、複数の肖像画を書いていたそうですが、そのモデルとなった人はかなり大変だったようです。2,3時間と言われて興味本位でやってきたアメリカ人作家で友人のジェイムズ・ロード。ところがその>>続きを読む