汚れた乳さんの映画レビュー・感想・評価

汚れた乳

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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.8

前後編なのかぁ。
そのせいなのか異様にテンポが悪くてどうもノッてこない。MIシリーズの中で一番残念だった。
アクションシーンもどれもこれも古くさくて面白味がない。

新ヒロインの初々しい清涼感は良かっ
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ヤングガン2(1990年製作の映画)

3.4

前作に比べて割と綺麗にまとまってる印象だけど、まとまってるだけに跳ねてないというか。

チャベスが逝く場面、暗転して白馬が走ってくるショットがショボい…。フラフラ歩くチャベスの視線の先に村の入口から白
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.0

手持ちで人を追う撮り方ってダルデンヌのいつものやつだけど、アメド少年を少し長めに追うだけで、剣呑な展開が待ち受けているのではないかとハラハラさせられる。
ただそれだけでサスペンスとしてゴリゴリに機能し
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.2

マイノリティを奇を衒った切口で語るのはいいんだけど、結局収まるところに収まるというか。

個人的にはマーク・ライランスの芝居に感動した。ちなみにこの方、ナイトなのね。
サー・マークがキャンピングカーの
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

止まった時間の中をヒロインが走り出す場面、こういうのってコミック的になりがちだけどシームレスに成立してて凄い。
別れる時ってこういうものよね。2人の時間の流れ方が違うという。別れた後の時間の流れ方の違
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黄金の棺(1966年製作の映画)

4.1

コルブッチのベスト。
展開もハチャメチャで面白いし、何よりラストの旗が醸し出す悲哀と含蓄が最高すぎる。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

2.8

ドヤドヤのラストに引いた。
殺ったのか殺ってないのかっていうサスペンスが弱いから、そもそも実は殺ってましたって事柄に観客は興味ないと思う。
チビの頃から色々あったけどテイラー・ジョン・スミスと添い遂げ
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.0

初めてIMAX3D映画を観たのが『アバター』で、あれから10年くらい経って3D映画はどう変わったかに興味があって、池袋はシネマサンシャインまで足を運んだ。
IMAX3D映画って当時華々しく登場したわり
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

ナ・ホンジン絡みで気になってた作品。
原題にもある通りタイ版エクソシストって感じで、同じく霧がとても美しい。
全般的に役者の芝居が圧巻なんだが、悪霊に憑依された後の(完全に憑依されるまでの経過の演じ分
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デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ー(2017年製作の映画)

3.8

素手で車を破壊するくだり必要以上に尺とって撮り続けるのザラー節だなあ。
ヴィンス・ヴォーンが暴れ始める中盤以降バイオレンスへのこだわりが走り始めて最高!
しかもこんな展開ながらクライマックスには落涙を
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

殺害を否定した事件の再現で被害者の女性が這って逃げようとしてる場面があるが、さりげなく手足の腱を切られてるのと片足の骨が見えてるのが白石和彌っぽい。
『凶悪』には及ばないと思ったがわりと面白かった。

ヤングガン(1988年製作の映画)

3.2

ビリー・ザ・キッドのキャラクターが新鮮で面白かった。

この映画、一団にまとまりがない所が良いんかな。
新婦を置いて仲間と弁護士の元に駆けつける場面とか格好良かったのに、着いたあとには後悔してグズ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

前作への寄せ方が絶妙!
前作から大分時を経てるし復習して臨む勢が相当数いるのを織り込んでるんだろうなと思う。
前作と同じオープニングに胸がときめき、続くマッハ10のくだりで「行くぞグース」にホロリとさ
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獣人(1938年製作の映画)

3.4

オープニングの長い蒸気機関車のシークエンスからの連続性。
ジャン・ギャバンが抱える精神疾患 (愛するほどに相手を殺害したくなる) がシモーヌ・シモンを愛することへの障害であり、その愛情の高まり = 危
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ビッグ・ガン(1972年製作の映画)

3.8

悲痛な面持ちで淡々と遂行されるアラン・ドロンの復讐パートの画面がキマりまくりでウットリ。

殺るか殺られるかの非情な世界で、ほんの少しだけ油断したばかりに凄絶なラストを迎える。これだよね。最高。

カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

4.0

プライドを捨てる事の誇り高さ。
ラストのリング上でヴィッキー・フレデリックの流す涙がガチもんすぎて鳥肌たつ。
ラスト30分の没入感たるや。
フランケンシュタイナーみたいなアクロバティックな技のキレをみ
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狼は天使の匂い(1972年製作の映画)

4.0

映画は寂れた駅から始まる。
流れ着いたトランティニャンを亡き者にしようと待ちかまえてるロマの男たち。この冒頭はそう、完全に『ウエスタン』だ。
アバンとラストの幼少時代の挿入といい(『ワンス・アポン~ア
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潜入者(2015年製作の映画)

3.2

奥様が難しい状況においても知性と寛容さがあって素敵だった。記念日の場面なんか2人の様々な感情が絡まりあって秀逸だと思う。
そしてジョン・レグイザモが最高。

ただわりと実際と乖離してると予想してるんだ
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.5

傘をもらう女のコの場面は装置としての機能は果たしてるにしても、さすがにあざといかなあ。
コリアンノワールは好きだけど、もういい加減銃使おうぜ!

ボーン・コレクター(1999年製作の映画)

3.8

なんか『コレクター』とごっちゃになってて再見のつもりだったけど初見でした。

アンジーの成長を描きながらデンゼルの再生も描いていて、その演出が秀逸。
デンゼルとアンジー年齢も立場も違う二人がお互いに支
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くじらびと(2021年製作の映画)

4.0

インドネシアの寒村でクジラと共生する人々の物語には確かな知の快感があった。
到底知りえない世界の命の連なりをこれだけの距離感と迫力で観ることができるのは喜びだなあと思った。

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

4.0

予告編でモレッツちゃんとグレムリンのステゴロをみて「こ、これはッ!」となって劇場へ足を運んだ口です。
しかしグレムリン云々の予備知識は無い方が良かったと確信してる。
様々な点でタランティーノの『フロム
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豹/ジャガー(1968年製作の映画)

3.7

西部劇のこういう友情の描き方好き。
こういう絶妙な距離感ってどういう土壌が育むんだろうね。
トニームサンテの覚醒がメインのストーリーラインなのでフランコネロより存在感ある。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

ドルビーシネマで。
陰影というか画面のほとんどが闇に覆われている場面すらあった。閃光や灯りの向きによって起きている事の輪郭が浮かび上がるというような。
ブルースとペンギンのカーチェイスのくだりとか凄く
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

4.0

アバンタイトルのぶっきらぼうなカメラポジションや、いかついクレジットからして興奮。
倉庫の銃撃戦やべー!
どいつが芋引いてるのかなとか、こいつはどうなるんだろうとか観客の関心の引き出し方や裏切り方が巧
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アナザヘヴン(2000年製作の映画)

3.5

不気味かつ陰鬱なムードで良い滑り出しかと思いきや荒唐無稽なカルト的展開になって笑った。
全体的に狂ってるからラストの語ってるとことかも🤣してしまう。

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

4.0

これはかなり面白かった。
監督は相当ハ・ジョンウを信頼してるんだろう。何重にもバイアスがかかる難しい役処。
警察庁長官のエピソードのあたりまで凄まじいスピード感とテンションで高揚感凄かった。
後半ガチ
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ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

3.8

オープニングがかっこよくてあがッたと思いきやその後の展開のタルさでジリジリしたが、なんだかんだ食人族との戦闘が始まってからは楽しい。
眼鏡パパが炎の向こうから帰還するショット熱すぎ。
スプラッターとい
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マルリナの明日/殺人者マルリナ(2017年製作の映画)

3.2

マカロニやりたいってのが大前提にある感じ。
でもそれが成功してるのか判断しかねるなぁ。
部屋の片隅に鎮座する夫のミイラとかヒロインが生首もって旅にでるとか、かなり狂っててマカロニなら面白いところのはず
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みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

3.2

愛に殉じた二人の映像詩。
苦しみの描写には力が無く、全くもってお花畑映画なのだがこういう映画があってもいいだろう。
北欧は空気が綺麗だし淡桃色の夕焼けをバックに丘を捉えたショットの美しさには言葉を失っ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

1はミステリー的なテイストもあってドラマにリソースを割いてたけど、2はバイオレンスに振りきってるね。
『エイリアン』や『ランボー』『ミッションインポッシブル』的なパターン。
画面も特に夜の黒がすげーか
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ミューズ・アカデミー(2015年製作の映画)

2.5

終盤の妻と愛人の会話とかこれが映画とは思えない臨場感で驚嘆。
鏡を使った画面も面白いしね。
んでも結局ミューズとかいって議論する人々の真っ直ぐな言葉で語れない様が気持ち悪すぎてキツかった。
愛とは何な
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ピクニック(1936年製作の映画)

3.8

わずか40分の中編の中にもこれほど女性の半生を描けるという。
シルヴィア・バタイユの序盤とラストのコントラスト。

ヘンリー(1986年製作の映画)

3.4

謎にイキり倒してる電気屋が抹殺されるシークエンスが面白すぎた。
パチパチッって火花が散るところとか一昔前のダサめのセンスで最高。
妹の振る舞いがいつ殺されるかのサスペンスになってて、ラブストーリー
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.0

北九州市の事件って日本の犯罪史上屈指の残虐かつ猟奇的事件だけど、その異様さには迫れてないと思う。件の事件の異様さの一端として通電があるが、薬物に置き換えたのはちょっと違うように感じた。鉄扉や「部屋」の>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

2.5

サバイバルらしいサバイバルもしてないのに4年後…には困惑した。
少なくとも洞穴とかあれだけの条件揃ってて映画として活かさない意味がわからん。
90分ちかく無人島に尺使って何も記憶に残らないのはある意味
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