なんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ソラリス(2002年製作の映画)

3.3

かなり難解で様々な解釈ができる内容の映画だった。
おそらく、その無秩序さとも言える論理破綻を起こして、解釈の幅を広げる事自体を狙った作品だったと思う。

主人公は優秀そうな心理学者なのに、一切状況の解
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.5

マフィア物の映画といえば、任侠とかメンツみたいな世界で描かれることが多いが、
この作品では、損得と組織と好き嫌いで出来ているリアリティのある裏社会を描いている。

登場人物全員が、金の為に生き金の為に
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ニワトリ★スター(2018年製作の映画)

3.4

めちゃくちゃキツめの描写が多かった。
良い形で最後を迎えられたからよかったものの、現実はそうじゃない事も沢山あると思うと苦しい
お父さんの話で、
生まれてくる前に神様に人生を説明されて、それでも生まれ
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嗤う伊右衛門(2003年製作の映画)

4.0

全然期待してなかったのに、かなり面白かった。
蚊帳の中と己の心の内側
触れようとしても所詮は外と内、唯一入れたのはお岩と見届人の僧のみ
心表現が秀逸で、たまらなく痺れた。

愛故に、罪と罪とが絡み合う
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ダイバージェントNEO(2015年製作の映画)

3.2

シリーズ2作目
今回は、とてもアクションに力が入っていてCGアクションが壮大だった。

本当に後半の映像は凄いのに、物語上だとシミュレーションでの出来事になっており、
ストーリーに没入すればする程に、
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ダイバージェント(2013年製作の映画)

3.5

設定とストーリーは荒いけど良かった。
ちょうど半分くらいまでは、人間模様がグチャグチャしてて結構面白い
でも残念なのが、設定の節々がちょっとダサい
派閥が分かれてる意味とか理由が曖昧な感じなのが良くな
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.4

結構面白かった。
こうゆう密室系は多分2パターンに分けられると思う。
一つは、ちょう窮屈から1部屋の狭いパターン
もう一つは、各階一つから建物一戸の広いパターン
この作品はこのちょうど中間の広さで、少
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.1

大人達のエゴに振り回された結果、辛い現実からの逃避をする少女の物語
でも肝心の辛い現実の描写がとても少ない
少女の立場から見た状況は、本当の父が死んだ事、母の再婚相手がとても厳しそうで愛がなさそうな事
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.6

とてもホッコリする映画でした。

最後2人が結ばれても、失われてしまった時間の子供達と、友達の男の人達とは二度と会う事が無いんだろうなぁ

最初と最後が逆になる構図は斬新で結構良かった。

当然の話な
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.6

戦争を経験した人は、過激で残酷な現実を目の当たりにする事になる。
価値基準を戦時に軸足を置いてしまうをこの作品でなんとなく分かった気がした。

仲間の為に子供を殺すのは、自己防衛で殺めるよりも、心が錆
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.8

前後半の後半は、冬と春
個人的には、やっぱり冬が素晴らしいと思った。
冬の景色と静かで澄んだ空気感が伝わってくる自然の景色は心洗われる。

春は、ストーリーメインだった。
ストーリーは完全解決しない感
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

恋人を信じてその選択に流され続けた、他人由来の継ぎ接ぎの自分、
信じてここまできたが、継ぎ接ぎの醜さ故に愛されない
という、フランケンシュタインが描かれるに至るそれまでのストーリーが描かれている。
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.7

とにかくアクションが素晴らしい作品だった。
亜超人系のアクション映画の中で最先端の感性を感じた!
具体的には、ターミネーターのアクションをスピーディーに、スタイリッシュにそして、異能系バトル要素も取り
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アイ,ロボット(2004年製作の映画)

3.6

アクションがとても良く出来てた。
勝手に活動する物には所有者とかメーカーの管理責任として法的処理をするには、限界がある。
だから、この先AIには人権というか、個別の責任を設けないとどうしよもなくなる未
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ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

国の価値観の違いかな?
目の前で殴られて誘拐されているところを見ていたのに、
耳掻きとか、腹減ったなぁとか、観てるこっちとの温度差を感じた。

吊るしてみんな寝てるとか、ちょうどアラーム鳴るとかも、実
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

3.8

教養として見なくては行けない作品だった。
鑑賞後はやるせない感情で満たされる。
今現在も起こっているであろう現実を想像すると、現代社会で起きている利権的な格差や特権的な構造社会への問題が芽生える。

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.9

まさに魔作
破綻とグロとトラウマの闇鍋
本能的に恐怖と醜悪を感じる映像が流れ続ける。
優れた表現の定義が形の無いものの再現性とするならば、この作品はとても優れていると言えるとおもう。

美術作品が表現
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

1.6

巨大怪獣とシンクロするっていう設定を一つも活かせて無いストーリー

ぶっ飛んだ設定なのに、中途半端な説明とか因縁とか邪魔なだけの説明パート

登場人物みーんな人格と行動が破綻していて、なんでそんな事し
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第9地区(2009年製作の映画)

3.7

作中に宇宙人と手を繋いだ人の子のモニュメントが少しだけ映る。
これは、宇宙人が来た最初の頃は、地球外生命体との接触で人間側も盛り上がっていた事がわかる。
その後、驚異的な繁殖力の為に、現実のものより深
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ハミングバード(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公のトラウマにタイトルにもなっている、ハミングバードが含まれてる所なんかは、
犯した罪よりも見られていた事へのトラウマの様に感じてしまって、同情出来ないくらい根っからの悪人なのかも知れないと感じて
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わるいやつら(1980年製作の映画)

3.6

愛憎渦巻くという言葉がしっくりくるそんな作品
主人公の視点以外でも物語や、どんなやり取りがあったのかがなんとなく想像できる。
よく出来た脚本(原作?)だと思った。

デザイナーの女の人は上京してからず
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グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状(2014年製作の映画)

2.4

美術館の為のプロモーション作品
ドキュメンタリーにしては、ストーリーとこだわりが見えづらいし、
エンタメとしては、長回しが嘘くさくて退屈、撮り直してるのがなんとなく分かって冷める
この厳かをテーマにし
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

結構面白かった
真実はとても複雑なものだった。
その複雑な推理に苦悩していると思っていたが、
実際には、終盤からの小さな灰色の脳細胞は、事件の真相ではなく、
真実と正義のありかについて迷っていた。
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.5

とてもほっこりする作品でした。
出てくる食べ物が本当に全部美味しそうでお腹が空いてくる。

最後のみんな完全に当たり前になった朝食の準備風景は、家族のそれと重なってとても安心した。

とびきり寒いとこ
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

期待以上でめちゃくちゃ面白かった!
ただのB級感漂う映画ではなく、スプラッタ要素と人間の醜さと復讐劇が生々しく描かれている。
怪物を殺す怪物は、人間と人間の中に渦巻く憎しみと怒りと狂気である。
という
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GO(2001年製作の映画)

3.4

キャラ付けとか、演技とか俳優のポテンシャルを引き出すのは、流石クドカン
抜群に上手い

でも、劇的な展開とかセリフ回しが目立ちすぎる。
良さといえば良さでもあることは理解できるが、
クドカンの脚本自体
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白雪姫と鏡の女王(2012年製作の映画)

2.2

うーん
果てしなく微妙で、なんだか映像向きな作品では無いと感じた。
前半に幾つか、面白くなりそうな話の流れがあったが、つまらないジョーク&展開そのものが消えしまっていた。

豪華だがこじんまりしたセッ
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.5

一番最初から科学、宗教、妄想、空想な感じで、
未来世紀ブラジルっぽいなぁとずっと思ってたら、
実際に未来世紀ブラジル、ゼロの未来と同じ監督だった。

レトロSFっぽいこの監督の得意とする妄想未来的な雰
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.7

実話を元にしていて、
権威主義の悪性をよく表している作品。

迷える者と罪と懺悔の受け皿たる神父と、
そのシンボルの教会を信じた人達にとっては、
特に当時は、とてつもなくショッキングな内容だったと想像
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ面白かった!
インド映画特有のダンスの部分もすごく可愛くオシャレで、世界観とマッチしいてとても良かった。

点数や優劣や順位ではなく、純粋に良く学び力をつける事が、本当の意味で人の為に役立
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.3

かの有名なスクールオブロック
なんだかんだ初めて観ました。
昔のスクール×音楽っていうブームの火付け役的な映画だと思ってます。

演出家や照明や警備など、裏方の生徒も合わせてクラス全員が、スクールオブ
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.1

とても面白く、タイトルの通り最強のふたりだった。
別々の2人や二つの事などが、本質は同じ物であるのに気遣いや偏見が真実を見えなくする事を、
2人の立場や、音楽や、芸術や、恋愛観に照らされてとても分かり
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.7

面白かったー
20世紀芸術黄金期のパリに憧れを持っている作家が、実際にタイムスリップして憧れの芸術家に会うというお話

タイムスリップ先の20世紀からさらに、20世紀の人々の黄金期である19世紀へタイ
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

3.4

レースがとても臨場感があって見応えがあった。

物語の中で実際に有終の美を飾るのはハントの方だが、その後実際にチャンピオンとして君臨し続けるのはニキの方ってところが、物語のバランスが良くてスッキリ見れ
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ビリギャル(2015年製作の映画)

3.1

さやかがすごく良い子だった。
実際こういう良い出会いがあったおかげで頑張れる人もいるんだろうなぁという感じで、どちらの意味でもあんまり大袈裟じゃない作品だった。
父親が嫁に3万しか渡してなくて、塾の費
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イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

3.6

前半は妹のやり過ぎなダメっぷりに心配になったけど、後半にしっかり面白くなって良かった。

元教授が、物語は読む事ではなく、共感して追体験するように味わう事が大切という事を教えてくれるシーンはとても感動
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