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パンズ・ラビリンスのなんのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
3.1
大人達のエゴに振り回された結果、辛い現実からの逃避をする少女の物語
でも肝心の辛い現実の描写がとても少ない
少女の立場から見た状況は、本当の父が死んだ事、母の再婚相手がとても厳しそうで愛がなさそうな事くらいのものだ。
生活も裕福で、結構優しい母親がいる。
なので、どこまで少女という難しい精神状態に感情移入出来るかにかかっていると思った。

あまり感情移入出来なかった僕としては、
あの戦闘状態の舞台設定にしては、少女が直接辛く感じているのが読み取れる描写が少なくて、舞台を活かせていない気がした。
あんなに過激に現実逃避するのに、その動機が薄く感じてしまう
だから中盤からはずっと、この少女の頭が一番ヤバイのか?と思ってしまった。

アリス症候群の世界観の作品類は、個人的にちょっと苦手なので、好きな人にはハマりそうな作品だと思います。
特に化物のデザインなどは、不安になる様な斬新なデザインで良かった。
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