美しく幻のような絵作り
ケーキに集る蟻、ミランダと白鳥、喪服で待つ校長など不穏さを匂わせる描写たちが印象的
最後にマイクルがミランダの幻を見るが、手前にある物体がどことなく貝殻のようで、ヴィーナスの>>続きを読む
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思っていたよりも誠実な映画だった。
ある瞬間的には賭けには勝ったが、連続的に見ると負けてしまった話。ニアゼロであり、ニアゼロではなかった話。
時系列は混ざりつつも伝記物なので淡々と物語は進んで行くが>>続きを読む
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あらすじからミステリと思って観たが、家庭内ドラマだった。
解剖されるのは事件ではなく夫婦関係。
『藪の中』のような話だった。
そうであって欲しい真実のためにストーリーテリングしていく証言者や検事そし>>続きを読む
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ホラー×アドベンチャー×アクションの美味しい所取りのような映画。
悪魔の名前を見つけるまでのアドベンチャーパートが好きだった。
終盤はSNSの感想で見かけたプリキュアという言葉に納得。信じる者が勝つ>>続きを読む
想像以上にホラーテイスト。
原作は話がかなり違うらしいので読んでみたい。
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少し冗長かなと思いつつ、シリーズラストとして感慨深い終わり方だった。
終盤の座標指定が間違ってると知り、あたふたするユルゲンの急な小物感よ。敵ながらちょっとかわいそう…。
ヘレナはあまりピンとこない>>続きを読む
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イドリブの手紙のような分かりやすいものから、トレントの職業と名前を聞く癖、ウェルカムドリンクなどさりげないものまで、伏線が張り巡らされていて面白かった。
無事に姉弟は脱出できて良かったが、これからの>>続きを読む
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コンパクトにまとまっていた。
山の描写と、エベレスト登頂時の音楽が好き。
尺の問題で難しいのだろうけど、深町のエベレスト単独行(と羽生との邂逅)もやって欲しかったな…
あと「きしよう」がなかったのも>>続きを読む
序盤、ヘルシングランドに向かう道中で、カ道路が上になるようにカメラが縦に回っていくところがぞわぞわした。旅の不穏さを表している…。
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深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。
最悪の奇跡というのはあのテレビ番組撮影中の惨劇の中で、ジュープとゴーディがグータッチで意志を取り合おうとしたこと、かつ遠くに落ちている靴が垂直に>>続きを読む
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シリーズの締めということもあって、旧作の登場人物やオマージュが数多く出てきて楽しめた。
ただ、パークの登場人物が多く出てくる上に、中盤からはワールドの主人公たちと合流してしまうことによって、恐竜と遭遇>>続きを読む
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前作に引き続き舞台美術と画面作りが美しい映画。
原作から話が若干変わっており、愛を主軸にした構成となっているのは良いけれど、最後の締め方は蛇足かなと。
あと船を降りる時点での空気が陰鬱すぎて、原作の>>続きを読む
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亡くなった富豪、古めかしいお屋敷、複雑な事情を抱える一族、遺産相続…良い意味で古典的なミステリーな舞台装置が揃う。
序盤で犯人が誰か開示されるが、そこからの二転三転が面白かった。
ラストシーンでマル>>続きを読む
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前半のメタ的な構造も含めてネオが薬を選択する所までは面白かったけれど、現実世界へ戻って来てからの展開がいまいちだった。
特に、トリニティー奪還に反対していたナイオビがサティーと話して急に賛成にまわった>>続きを読む
前作からの世界観の煮詰め具合は好き。
ただ、画面構成や色彩は前作の方が好みだった。
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色に満ち溢れた舞台美術とカシーナというギミックが好き。
イサベラの印象が序盤と終盤でガラッと変わる。
ミラベルと反りが合わなさそうなのは何でなんだろう…と思っていたけど、常に完璧なマドリガル家の娘で>>続きを読む
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パロマのまだ仕事に慣れてない新人諜報員と見せかけてからの、パーティ会場での戦闘が好き。途中の乾杯シーンも良い。
あっさりと別れるのも好きだし、これからフェリックスと名コンビに…と思ったらフェリックス…>>続きを読む
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私たちはもう舞台の上。これが全て。
ワイルドスクリーンバロック。
華恋とひかり、ばななと純…とスタァライトはペアでの関係性が多いけれど、まひるだけはアニメを経て、誰かとの関係、感情をレヴューで精算す>>続きを読む
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インターステラーやメッセージが"卵が先か鶏が先か"をうんうん考える物語に対して、テネットは"鶏が先"ということが最初から明示されている。循環しているのではなく、一方通行で、行きて帰りしの物語ではなく、>>続きを読む