aiさんの映画レビュー・感想・評価

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ブルータリスト(2024年製作の映画)

4.0

登場人物全員、うっすら嫌なところがあるのが、人間性を感じてリアルだった。セクシャルなシーンがしばしばあるのにエロいどころか痛々しいのもユニーク。「美」による圧倒的な力が人を動かし、途方もないものを建立>>続きを読む

愛を耕すひと(2023年製作の映画)

3.0

私の苦手なタイプの話だった…。妨害してくる貴族のフレデリックが邪悪すぎる…。18世紀だからしょうがないけどあらゆる差別もキツい。恋愛要素も要らなかった…。希望があるのか無いのか、あんなに辛い思いをして>>続きを読む

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.5

スティーブは血清で圧倒的な強さを得たが、自分の信念に頑なで言葉足らずな印象があった。サムは対話で解決を図るタイプで、それぞれ個性は違ってもリーダーとして優れていることが分かる。ギミックを多用した空中戦>>続きを読む

聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)

4.0

イランの実在の事件に対する抗議デモの映像が随所に挟まれており、かなりショッキング。当てもなく運ばれたイチジクの種が、やがて根を張り、拠り所となる木に絡みつき、支配する…。国を、宗教を、家族を守るために>>続きを読む

野生の島のロズ(2024年製作の映画)

3.5

IMAXで鑑賞したが、代金を払う価値のある映像美。特にここぞ!という時のエモーショナルな場面がとても雄大で美しい。島の生き物たちはそれぞれ生き方も考えも違う、まさに多様性のるつぼで、その中ではみ出し者>>続きを読む

ゴンドラ(2023年製作の映画)

3.5

セリフはほとんど無く、ジェスチャーで話が進むので、ストーリーを想像しながら観るのが面白い。ゴンドラが往復する間に二人の女性が交わす挨拶はやがてチェスから一発芸やイタズラに、そしてとんでもない事態を引き>>続きを読む

Brother ブラザー 富都(プドゥ)のふたり/アバンとアディ(2023年製作の映画)

3.5

美しい話だけれど、あまりにも残酷すぎて、行政がまともならこんな悲劇は起きなかったのに…と国に対する怒りがこみ上げる。甘えたがりの弟もしっかり者の兄も共依存の関係に見える。二人でいることが心地良すぎて、>>続きを読む

邪悪なるもの(2023年製作の映画)

3.5

とんでもないことになると聞いて警戒してはいたけれど、こんなことになるとは…。本当のパニック状態とは、本人は冷静で最適な選択をしているつもりでいるということがよく分かる。子どもと動物が酷い目に遭うのと、>>続きを読む

リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

3.5

誰をも魅了するカリスマ性を持ち、常にマイペースなベンジーと、安定志向のデイヴ。この話を生み出したジェシー・アイゼンバーグと、ベンジーを生き生きと演じるキーラン・カルキンがすごい。誰しも生きづらさを抱え>>続きを読む

機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

4.0

ガンダムは「水星の魔女」しか観ていなくて一般的な知識しか知らないけれど、それでも充分、驚いた。これを許せるかどうかは今後の展開次第だが…。典型的な巻き込まれ主人公のマチュの魅力、謎めいたシュウジなど、>>続きを読む

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.0

ハイローっぽいとは聞いていたけれど、オープニングから既にハイローっぽい。けれど、ちゃんと香港アクション映画。キャラがたくさん出てくるけれどそれぞれ強みを活かしたアクションだから、乱戦になっても分かりや>>続きを読む

勇敢な市民(2023年製作の映画)

3.0

スカッとする部分と胸糞の部分が2:8くらいで、スカッとするまでのタメが長過ぎて手遅れ感が強く、カタルシスが得られない。前半だけでも辛すぎるのに、後半も回想や新情報でこれでもかと胸糞になる。いくらなんで>>続きを読む

満ち足りた家族(2024年製作の映画)

3.5

原作はアメリカやイタリアでも映画化されているらしく、さすがに面白い話だと思う。家族全員が嫌なヤツで、豪華な食卓が地獄のよう…。冒頭の煽り運転トラブルを発端とした綻びが、家族の倫理観を揺さぶり、二転三転>>続きを読む

劇映画 孤独のグルメ(2025年製作の映画)

4.0

ドラマはほとんど見てません。映画としてよくできていると感じました。空腹の演出を何度も重ねることによって、何も言わなくても今空腹であることが分かるようになっているのが上手い。ロケ地の光景と料理のシズル感>>続きを読む

ビーキーパー(2024年製作の映画)

4.0

観客がステイサムにどういう役割を求めているかをよく理解している。問答無用で無双するさまにスッキリ。テンポが早すぎてあまりにも直線的だけれど、推理とかサスペンスとかは求めてないし、ブルドーザーのように突>>続きを読む

ソニック × シャドウ TOKYO MISSION(2024年製作の映画)

3.5

東京は前半だけなので、邦題は大げさだと思った。シリーズ未見でも大丈夫だと思う。「家族」の意味について、ソニックだけでなく敵も見つめ直す話。ソニック側のチームがとても良かったので、もっと見ていたかった。>>続きを読む

カルキ 2898-AD(2024年製作の映画)

3.5

マハーバーラタを知っていた方が確実に盛り上がるので、簡単なあらすじや登場人物を頭に入れておくのをオススメします。あと、続き物だとは知らなかったのでビックリした。絵ヂカラはめっちゃ強くて良いんだけど、主>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.0

フェリーの船内コンテンツで鑑賞。敵か味方か分からないままクリーチャーたちと交流?するところが面白かったけれど、そこを上手く発展できなかった感じ…。意地悪なおばさんのこととかチンピラどもの死体の処理とか>>続きを読む

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

3.5

どこまでも自己中で甘えた根性のローレンスにイライラしてしまうけれど、そんな彼でもキッカケさえあれば変われるかも…という希望。この痛さと愚かしさは、若者だけの特権とも言える。大人になってもこのままだと救>>続きを読む

お坊さまと鉄砲(2023年製作の映画)

3.5

ブータンが実際に民主主義へ移行した時にも、人々はこのように選挙について右往左往していたのだろうか。憎悪を煽ったり堂々と買収したり、それは選挙じゃないと笑ってしまいそうになるが、日本でも現実に行われてい>>続きを読む

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

4.0

名作と言われるだけあって面白い。百戦錬磨の雰囲気ある賞金稼ぎと、新顔の賞金稼ぎ。共闘するのかしないのか、裏切るのかどうかのサスペンス。かなりサイコパスなマフィアのボスも行動が読めなくて面白い。生意気で>>続きを読む

市民捜査官ドッキ(2024年製作の映画)

3.5

話はすごく面白かったけど、「実話を元にした」の部分が引っかかってしまって、もしこれが実話だったら警察が無能すぎるな…とイライラしてしまった。いくらなんでもそこまで市民がやる必要ある!?ってビックリした>>続きを読む

スピーク・ノー・イーブル 異常な家族(2024年製作の映画)

4.0

前半は「気まずい」と感じるシチュエーションが連続して、でもなんとなく断りづらいという日常でもよくある光景に親近感を感じる。なんか違和感あるけど指摘するのは失礼だし…感じよく思われたいし…という心理の隙>>続きを読む

クレイヴン・ザ・ハンター(2024年製作の映画)

3.5

いつの間にかフォーリナーに催眠術かけられたのかな?っていうくらい、説明無しにどんどん話が進む。テンポは良いけれど、ご都合主義に見えてしまう。父親たちがどんな仕事をしているかもよく分からない。セリフは無>>続きを読む

劇場版ドクターX(2024年製作の映画)

4.0

ドラマは時々見るくらいだったけど、今作はドラマ未見でも問題なく出来ていると思う。晶さんの過去と大門未知子が晶さんを師匠とする理由が明らかになる話だった。色々とツッコミどころはあるけれど、そういうドラマ>>続きを読む

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.0

5編とも、とても面白かった。話としては第2話が好みだけど、話の焦点がベンチではなく寿司になってるのがちょっと惜しい。第1・5話の関係性の変化も良いし、動きと声の大きさがアクセントになってる第3話も良い>>続きを読む

ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)

3.0

ノーマン・リーダス目当てで観たので…。苦手なタイプの話だな〜と思ってたけど、語り手がキャシーなので、比較的自分と近い目線で彼らの生態を見ることができて良かった。不相応な権力を持て余し、誰かに譲りたくて>>続きを読む

JAWAN/ジャワーン(2023年製作の映画)

3.5

シャー様のカッコ良さをあらゆる方向で楽しめる!常にボタンは3つ開け、イケメン風が吹いている!悪い事業家を懲らしめて貧しい人に分ける義賊…と思ったらそんな単純な話ではなく、理不尽な暴力に抗う物語に胸が熱>>続きを読む

PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX(2024年製作の映画)

3.5

人間が喋ったり、ストップモーションアニメではなかったりするところに違和感があったけれど、見ているうちに慣れた。メチャクチャな展開にもビックリしたけれど、モルカーって元々そうだったと納得した。でも、ポテ>>続きを読む

最後の乗客(2023年製作の映画)

3.5

途中まで「これは良くない流れではないか」と眉をひそめてしまったけれど、ラストに希望を感じて良かった。素直になれない父と娘の、ツンケンしたすれ違いコミュニケーションにヤキモキしてしまう。伝えたいことはな>>続きを読む

アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

3.5

オリジナルのドラマは未見。だが、ドラマを映画にしたとは思えないほど、キレイにまとまっていた。詐欺チームにこんな人数必要かな?と思ったが、最後は全員活躍していたので納得。やりすぎに感じるくらい個性的なキ>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

公開当時に鑑賞済みだが当時はIMAXではなかったので、エキスポIMAXで再鑑賞。やはりこれはIMAX向き!映像だけでなく、音楽も迫力を増して、本当に自分も宇宙を旅しているような感覚になった。重力と冷凍>>続きを読む

ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.5

人格と作品は別なのに、作品から悪意あるメッセージを受け取って人格を攻撃する人たち…を風刺したのかと思いきや、人格の方もまあまあクソな性格しているので複雑。終盤は意外な方向に展開して、一体この騒ぎはなん>>続きを読む

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.5

剣闘士が剣と剣で闘うだけでなく、コロッセオを舞台装置として色んな仕掛けで闘いを演出していて、想像以上にスペクタクルだった。冒頭の戦争もド迫力。人の命が非常に軽く、殺し合いが娯楽になり、皇帝の気分ひとつ>>続きを読む

動物界(2023年製作の映画)

3.5

奇病の原因や発症メカニズムは明らかにならない。見た目や言動がおかしな人に対する忌避の感情から、やがて排除へと向かうのは、現実世界でもよくある光景。身内が奇病にかかって現実を受け入れられない父と、自分の>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.0

EW&Fの「セプテンバー」は9月の歌ではなく、9月を懐かしむ歌…というのがこれほど強烈に思い知らされることはないだろう。まさか犬とロボットの話がこんなに切ないとは…!恋人、あるいは友達、いろんな人間関>>続きを読む