guさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.4

いちいち勿体ぶっている。ショットの一つ一つが全く面白くないと思う自分と、大画面で見るべき壮大で没入感のある映像だと思う自分が両方いる。

途中でジェイソン・モモアを見失って「このセガールに似てる人誰だ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

『ニトラム』のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ目当てで見たら予想以上に良かった。『ザ・コンサルタント』を少し連想したけど、ダークヒーローというよりは(良くも悪くも降りかかる火の粉を払っているだけなので>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.9

「あり得るかもしれない優しい世界」の可能性を信じさせてくれる。それでいて演出面で語りたくなる要素も多く、ライト層からコアな映画ファンまで広く支持されているのもわかる。芸術性と大衆性を両立した貴重な作品>>続きを読む

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

5.0

今のところ今年ベスト。自分にとっては本当に必要な映画だった。

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

-

『サタンタンゴ』を見れる気がしないのでこの作品が初タル・ベーラ。映像に気圧されつつここまでカットを割らない意図はなんだろうと考え込んだが答えは出なかった。勉強不足。音楽が良かった。

この雰囲気でヘリ
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.9

映画を見ていると言うより小説を読んでいる気分になるタイプの作品は好みではないのだが不覚にも感動した。

孤独な場所で(1950年製作の映画)

-

赤狩り時代を背景にした不安というよりもDV男の救いようのなさの印象が強い。どれだけ反省したつもりでも頭に血が上ったら別人になってしまうんだよこういう手合は。すごくよくわかる。見事なまでのバッドエンド。>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.5

まあまあ。異端審問を悪魔のせいにするのはどうかと思うが。

見る前はマーベル映画のシリーズ一作目みたいな印象だったけど実際に見たら思いのほか苦戦していた。俄然B級になる終盤。

三宅隆太言うところの「
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

かなりよくできた映画だけど現実の戦争を英雄譚として楽しんでしまうことに居心地の悪さを感じる。面白いからこそ悩ましい。

ヴェトナム戦争のトラウマが「ジャングルの中の見えない敵」に象徴されるならアフガン
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.7

マンネリが洗練されてきた感。1作目とは別物になってしまったが2より面白かった。脇役を一新したことで「そういうジャンル映画」として最初から了解できたからかもしれない。お約束のオンパレードで仕舞にはポスト>>続きを読む

サンタクロースの眼は青い(1965年製作の映画)

-

モテない若者や男子校ノリってフランスにも存在したのか。

群盗、第七章(1996年製作の映画)

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中世から現代までいくつもの時代を行き来しながら語られるジョージアの歴史。輪廻というのか。同じ俳優たちが役を変えて何度も登場する。拷問や殺戮と日常が等価に描かれる。一貫しているのは愚かしさと残酷さ。イオ>>続きを読む

すべて、至るところにある(2023年製作の映画)

3.8

どう捉えたらいいのか。うまく評価できないので点数はなんとなく。フィクションともノンフィクションともつかない、というか、ドキュメンタリーを素材に劇映画を作るというか。実際に旅をして、現地で出会った人たち>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.3

悪い印象はないけど騒がれていたほど際立った作品とも思えず。
初見でこの世の者ではないことを察した中務裕太の「見ない方がいいっす見ない方がいいっす」と「考えない方がいいっすよ。取り込まれますから」が好き
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そして光ありき(1989年製作の映画)

5.0

どうやって撮影したのか気になることだらけだ(出演者をどうやって集めたのか?乗ってたのは本物のワニ?)。冒頭から首を切断された青年がしれっと生き返り、神像に祈って雨を降らせ、怒りを込めて息を吹けば強風が>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

もしかしたら緊密さを欠いた凡作かもしれないけどこの緩さが好ましくもある。融通無碍と言ってみたい。

解説の類を読んでいないのでなぜボルヘスを連想させるモチーフが使われているのかは知らないが、『死とコン
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一晩中(1982年製作の映画)

5.0

これはかなり好きかもしれない。特に夜が明けるまでが。どこの誰とも知れない無数の恋人たちの恋愛映画のワンシーンがつなぎ合わされて一つの夜が浮かび上がる。何かが起きている時間そのものの映像化。

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

5.0

マジで機関車を橋から落としちゃってるんですけど…色々と凄い。バスター・キートンの運動能力の高さ。

Here(2023年製作の映画)

-

すごく良かった気がするけど前半寝たので評価不能

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

頑張ってるなあというのが第一印象。予告を見た時からキャラの再現度が高いとは思っていたけど。エピソード単位で原作を忠実になぞりつつ、画面の強度を感じさせるショットもあり、何よりロケーションが良い。

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鶏の墳丘(2021年製作の映画)

-

個人制作とのこと。その大変さが具体的には想像できないけど世の中には凄い人がいるんだなと改めて思った。
冒頭の何処とも知れない惑星の浜辺でロボットたちが戦闘しているシーンに引き込まれたけどそこで集中力が
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ヴィクラムとヴェーダ(2017年製作の映画)

3.9

『ヒート』みたいな対決ものと思いきや。
あらゆる登場人物と彼らが起こす行動に、表と裏、公と私、善と悪といった2つの面がある。二者択一の葛藤と二面性の反転。はっきりし過ぎていて教科書的にも思えたけど、ラ
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幻の湖(1982年製作の映画)

-

問題があるとしたらトンデモな展開よりもむしろそれを補足説明してしまう冗長さで、説明的な描写を省いて100分くらいにまとめたら傑作と呼ばれたのではないか。

走るフォームが良い。相当トレーニングしてきた
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

4.0

面白かった。西尾維新関連作品は戯言シリーズとめだかボックスくらいしか触れたことがないけど。このシリーズの演出を実際に見るのも初めてなので湯浅政明や幾原邦彦を連想したくらいのことしか言えない。アバンギャ>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

5.0

切り貼りと重ね合わせ、つまりフィルムの編集による時空と虚実を越えた疾走。ただひたすらな衝動がこの走るという動作に集約されてたまらなく心を動かされる。ひとつの映画史であるとともに、「映画女優」と「日本映>>続きを読む

悪魔のシスター デジタルリマスター版(1973年製作の映画)

4.2

スッキリしない…!最後のシーンなんで探偵は見てるだけなんだよw
『サイコ』と『裏窓』を彷彿とさせる中盤までの展開から一転、こちらの正気を捻じ曲げてくるような異様な光景に唖然とさせられた。『マリグナント
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

「オシャレな悪趣味アート+現代的な正しさ」は賞レースとTwitter受けが良いなと。

好みの作風ではないし原作とは別物なんだけど、困ったことに面白かった。

原作との一番の違いは枠物語による「騙り」
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吸血鬼(1932年製作の映画)

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ドライヤーは『奇跡』と『裁かるるジャンヌ』しか見たことがなかったけど、この作品が一番楽しめた(ある程度はジャンル映画だからか)。冒頭でいきなりインサートされる不穏な鎌。ひとりでに動いているかのようなド>>続きを読む

彼方のうた(2023年製作の映画)

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画面の外から聴こえてくる音があり、登場人物の行為は観客の預かり知らない過去に端を発している。いずれもフィルムの外側につながっている。

いきなりのキノコヤに始まり、前作『春原さんのうた』と共通する世界
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