inukoさんの映画レビュー・感想・評価

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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.9

10代に見える成人女性の俳優を募り、SNSに投稿し、どんな人たちがアクセスしてくるのかの実験。未成年に対するネットの性暴力の告発のドキュメント。
オーディションの段階で、応募してきた女性の8割が、未成
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延安の娘(2002年製作の映画)

3.7

中国の文化大革命時の政策で、農村に働きに行かされた中学生「下放青年」たちの間に生まれ、その存在を事実上ないことにされていた少女。
国の政策で、そんな非人道的なことがまかり通っていたこと、その失策のツケ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

社会問題をこれでもかと言うほど散りばめた作品だった。
主人公がまず、前科者というマイノリティで、出所後は持病のため定職に就けず生活保護を受け、児童虐待、差別、更生について問題を抱え、ご近所さんに外国人
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.8

チューバッカとの出会いとか、幼なじみの恋人とか、まだボロじゃないミレニアムファルコンとか、なんだかニコニコしながら見てしまう。「ローグワン」くらいの悲劇も覚悟してたけど、割と落ち込み過ぎずに終わってホ>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.4

ジャニーズのバリバリのアイドルのコが、BLを演る時代になったのかー。と感慨深い。
結構ディープで驚いた。

記憶の技法(2020年製作の映画)

3.7

吉野朔実が大好きだった。
骨を拾うような気持ちで観劇。
丁寧に感情や関係や出来事を描いた映像になっていた。
こんなにエモーショナルな話だったかしらと思いつつ、主人公の養父母のシーンにどんどん泣けてしま
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国葬(2019年製作の映画)

3.4

映像には、等しく国民が悲しんでいる様子が映っていて、しかも下層の人ほど悲しそうに見えた。プロパガンダとしての映像なのだとしても、その映らなかった人々の知識に乏しい自分が情けない。
「粛清裁判」「アウス
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海辺のリア(2017年製作の映画)

3.4

観ていてすごく既視感があると思ったら、黒澤明の「乱」だよね。原田美枝子も出てるし。
当時は老け役で演じたリアを、実際の老境で演じるのはどんな気分なのだろう。しかも仲代達矢本人を彷彿とさせる、役者という
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ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに(2019年製作の映画)

3.8

海外にいる人の方が、日本の歴史や失敗を冷静に分析し、受け止め、世界に明確に発信できている気がする。
日本の中でこの熱量で発信しても、メディアが扱わなかったり、同調圧力に潰されてしまうのではないだろか。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.8

MtoFのトランスジェンダーの不幸を集めればこんな感じ。という気がした。
不幸にしている原因は、彼女の内側ではなく、全て外側にある。それが観ている人に伝わるといいな、と思う。
イチカ役の子が思春期の複
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

3.7

CGアニメにする必要性に疑問を感じないわけではないが、段々見慣れてくるもので、まあいいかくらいな心境で観劇。眼の表情が変わっちゃうのはアニメだと気にならないのに、CGだと違和感があると気付いた。背景を>>続きを読む

ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)

3.6

赤木さんの母ちゃんが可愛らしい。
岩松了さん、歌うとこだけ吹き替えになってたけど、本人の声もいい声なのにな。
酒癖の悪かった父ちゃんとの思い出のぎこちなさに、家族愛というより、社会性とか何か別なモノに
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.7

先日読んだ本に、若い人はこの作品で描かれる、アンビバレントな寅さんの心情を理解できないみたいなことが書いてあり、そーいや第一作って観たこと無かったと視聴。
大卒者と、学歴のないテキヤの寅さんや職工のヒ
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アリ地獄天国(2019年製作の映画)

4.0

オンライン上映会で視聴。
アリさんマークの引越社で働く西村さん(仮名)の、会社を相手に労働争議を闘うドキュメンタリ。
去年自分も経営者を相手に労働審判をやったので、いろんなところで腹が立ち、いろんなと
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

3.8

日本初のオペレッタらし。
気軽で楽しい映画だった。
志村喬さんの歌が上手くて、吹き替えかと思ったが、音楽なしで口ずさむシーンも同じ声。あんまり歌うイメージ無かったので意外。
貫禄あるお父さんの役だった
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.9

ベトナム本国での上演が、わずか4日で打ち切りになったと話題になってたので、気になっていた。(主演の俳優の母親へのバッシングや、政府から再編集の要請があったことに応えての、監督自らの決断だという。)
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.6

ある程度のストーリー性はあるけど、女性の人生に「よくあること」をかき集めて描かれる原作に比べると、ドラマチックな作りなだけ、特殊な一例としての物語と捉える人が多いのじゃないかと心配になった。
夫婦愛や
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はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

やー出てくる出てくる。
叩いてホコリしか出てこない。
最大会派のドンがまず辞職して、議長、その他の議員と連鎖的にどんどん不正が出てくる。
結局ジミントーの議員て、みんなやってんじゃないのかと思ってしま
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.8

一言で言って、クレイジーだった。
戦争で人生を狂わされた人々。本来日本人全てがそうだったろうに、日々の生活に追われて多くの人がその被害を飲み込んだ。飲み下せなかった一人がこの奥崎謙三氏で、追究された元
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100,000年後の安全(2009年製作の映画)

3.4

アップリンクの定額見放題で。
地下深くに作られた使用済み核燃料の保管施設。10万年後に安全域に到達するが、その10万年後が人間の世界かどうかもわからない。でも多分大丈夫でしょと言う人々と、そもそも倫理
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DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリ性にこだわった演出で、ほとんどアドリブなんだろなというのがわかる。
役者の身体の落ち着かなさに驚いた。セリフが決まっていないというのは、これ程空気を不安定にするのか。セリフがあってこそ、
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

3.5

小学一年の息子と一緒に。いつもは父ちゃんが連れて行くが、今回は腰痛のために母ちゃんが代理。
劇場でドラえもん映画を初めて観た。
「のび太の恐竜」のリメイクかと思ってたけど違うのね。
キムタクの役は果た
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.9

初出馬から追いかけたドキュメンタリと聞いて、何か観たくなった。一人の政治家の歩みというか、変遷が長期的に辿れる作品というのは興味深い。
野党統一候補でなければ投票しない政党の人だけど、こうやって生活と
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今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

3.4

TVシリーズの大ファンになってしまった息子と一緒に。
この監督の作品はドラマは好きだけど、長編になっちゃうと映画館で観る程の価値を感じない…。
いや、面白いことは面白いけど。
嶋大輔と開久の二人の登場
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.9

ちっちゃいおじさんが活躍するかと思いきや、飽くまで少年の淡々とした日常だった。だいぶ後半まで、静かで平和な暮らし。ああ、このまま終わればいいのにと思った。
外のブランコで飲むココアとか、幸せな思い出が
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.0

観る前は、最高判事に85才でしがみついているなんて、ゴリゴリ保守のパワフルばーさんを想像してたら、全く違う‼︎人柄は割と控えめで、最高判事の中ではどちらかと言えばリベラル、くらいの、想像してたより楚々>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

ニューヨークで離ればなれの恋人たち。各々予定外の出来事や成り行きで、いろんな人や出来事にに会い、なかなか合流できない。
その辺のウディ・アレン独特のドタバタや、ニューヨークの描き方がとてもステキなのだ
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.5

大人たちの子どもの扱いが、今で言うモラハラ満載でヒドい‼︎と叫びたくなる。
みんなあの子の話を聞いてくれない…。みんな頭ごなしだ。
でも、真っ暗になってからの自宅のシーンでは、少し優しい。
ラストシー
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.9

ドラァグクイーンのルディの眼差しの優しさが印象的。マルコを見るときの、慈愛に満ちた視線とか、ポールを見るときの艶っぽい視線とか、この瞳に引き込まれる。不信感をあらわにした時も、眼が豊かに感情を語る。>>続きを読む

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.0

原題の「the biggest little farm」の方がわかりやすい。農場の中で食物連鎖を回せば、理想的な農業ができるという理論に基づいて、農業素人の夫婦が土地を買って農家を始める‼︎
映像作家
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つつんで、ひらいて(2019年製作の映画)

3.8

大御所の装幀家の日常を追いかけたドキュメンタリ。本が印刷されて製本されて行く、どこかの工場の映像は、ずっと観てられる。
紙の手触りや厚み、フォントのこだわり、本の演出。同じ装幀家の友人の影を追いながら
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精神0(2020年製作の映画)

3.9

もうすぐ引退する精神科医の夫と、認知症を患うその妻。「精神」をまだ観ていないので予備知識がないのだけど、夫は功績のある医師で、惜しまれつつ引退の準備をしている。認知症の妻と共生しながら。
個人的な仕事
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