富井さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

富井

富井

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発酵する民(2020年製作の映画)

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「イマジン盆踊り部」を追ったドキュメンタリー

自分の生活が社会規模で、あるいは地球規模でどのような影響があるのかを知った上で、身の回りの幸せと平和をおろそかにしない運動は、とても賢明だと思ったし、す
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ドッグ(1976年製作の映画)

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物足りない感はかなりあったけれど、良いショットがちょいちょい見られる

階段を転げ落ちる男と、その真横を何人も駆け上っていくカットのスピード感良かった
おデブくんが犬に突進されてガラス戸ぶち破るところ
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ヴィクトリア(2020年製作の映画)

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グーグルアースを使い、かつて住んでいたロスの街を巡るラシェイ。過去の傷にそっと触れながら、想い出になった人たちの輪郭を確かめながら、マウスを動かしていく。
忘れたい過去と忘れたくない過去が交錯し、記憶
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

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群集の、全体像として見える凶暴性と個に現れる凶暴性が、視覚的イメージに変換され、裸で殴ってきた…やられた…
群集に飲み込まれた個人が持つ暴力性、熱狂の中で生きのびるために熱狂していく人々

まあとにか
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映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

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今までほとんど聴いてこなかったフィッシュマンズ、出会えてよかったな
最近は「宇宙、日本、世田谷」ハマり中

音楽が始まればもういない人にも出会えるし、音楽が鳴っている間は俺は何にだってなれる!
そんな
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悲情城市(1989年製作の映画)

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個の歴史を包む、一家の歴史総集編
お茶好きな父ちゃんが死に、(たぶん)お茶好きな孫が生まれる

私的な歴史が物語る、台湾の歴史、日本と中国に翻弄された歴史
じいちゃんが「やくざ」になったという話や彼ら
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

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ジャンヌディエルマンについて知りすぎた、時間を共にし過ぎているという感覚に陥りながらも、見終わってみると彼女を知るには3時間では短すぎたと思った
いくら時間をかけても、観察しても人を知ることなど出来な
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フラワーズ・オブ・シャンハイ 4K デジタルリマスター版(1998年製作の映画)

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屋内の空間、奥行きを感じる人物配置、自分のことしか興味ない辮髪トニーレオン

寝たけど好き

走り来る男(1989年製作の映画)

5.0

超ダイナミックでスーパー面白かった
冒頭の火事起こすシーン、暗闇の中汗だくの兄貴、ナン、牛、不気味さしかない!からの火だるまショット
刃物振り回す農業の重機も、走り回る小さい娘と対比され、ずっと恐い!
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童年往事 時の流れ(1985年製作の映画)

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極力動きを抑えたカメラワーク、固定ショットの中に動きが溢れてる
一度では見きれない

祖母と両親に共通する大陸への想い
彼らにとって台湾は一時的に住みついた場所、いずれ立ち去るべき場所だったかもしれな
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すべてが許される(2006年製作の映画)

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許すことも、許さないことも、許されることも、すべて許してね

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

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人間の持つそれぞれの奇妙さを、愛情注いでキャラクターの造形に表す
奇妙でかわいい

音楽良い、映画館で見てよかった

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

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あの場所で前提とされる、宗教的な共有された価値観を持ち合わせてはいないので、盛り上がる場所がいまいち共感できない所も多々あったけど、音楽に踊り狂う人たちは最高に最高だった

指揮者っぽい人のリズムの取
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カウボーイ映画と似て非なるもの(2012年製作の映画)

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非言語メッセージと言語メッセージの関わりについて、意図をどこから読み取るべきか
SNS社会に生きる身として身につまされる、向き合わねばー
才能と高い技術を感じる!

ドキュモントゥール(1981年製作の映画)

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人をセンチメンタルに陥らせる抗いようのない現実、しかし現実は立体的、あらゆる現実に興味と愛着を持ったとき、悲しみが相対化されるのかもしれない

『壁画、壁画たち』とのつながり
圧倒的存在感を放つ背景、
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ミスターX レオス・カラックス(2014年製作の映画)

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技術とアイデアを集めて、労力と時間かけて作ったら面白い映画なるよな、忍耐力がすごいんだろうな
『メルド』も、ゲリラで1発撮りではあるけどこの映画で言及されてた以上にめちゃくちゃ入念に準備したんだろな

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

5.0

ドニ・ラヴァンの圧巻の演技とカラックスの演出が持つ圧倒的説得力により、この世界では多重人格的な生き方はもはや個人の技術に依るものではなく、1つの新しいテクノロジーなのではないかと思える、というか思わさ>>続きを読む

TOKYO!(2008年製作の映画)

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良かった順で
カラックス『メルド』
翻訳された言葉以上に、メルドの行動、メルドの主張をそのままに理解しようとすることは難しい、異文化間の壁、分からんもんは分からん
地下とか、刑務所のショットカッコいい
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カブールのツバメ(2019年製作の映画)

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カブールやブルカについて調べさせてくれたから映画としてはもう成功だと思う

細部へのこだわり
夜のライトとか、鏡とか、歩き方とか

抑えた演出
アニメならではの幻想的なシーンとか、奇抜なカット繋ぎとか
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蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

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ほとんどのつながりが殺された、残されたものは何だったか
感情と、感情の対象

大杉漣が良すぎ!
坂道で挟み討ちのシーンかっちょいい

武っぽい、かなり

フィルマークスの写真良すぎでしょ、飾りたい

蛇の道(1998年製作の映画)

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心理的立場の変化、のホラーと化す
あからさまな反復に不気味だよ!と叫んだ(叫んでない)

名前コメットさんしか覚えてない

ブラックパンサーズ(1968年製作の映画)

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ブラックパンサー党
よりローカルで、より強固な社会運動、使命感が持つ暴力性

ヴァルダが彼らを本心でどう思ってたかは分からないけど、ブラックパンサー党はカッコよく強くも見えるし、軍隊的なものの恐さもあ
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人民警察(1985年製作の映画)

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雰囲気バイトっぽい警察
緊張感皆無

西ドイツに比べて東ドイツは犯罪率が非常に低く、人民警察は犯罪の対処に不慣れだった、らしい
ベルリンの壁崩壊後は犯罪率が上昇したと。              (w
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(1984年製作の映画)

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家を求める者、「普通」を求める者、家を与える者、「普通」を与える者
彼らのやり取りをハイゼのカメラを通して見続ける。登場人物たちの、特に役人たちの、物腰柔らかな態度。映画を見終わったとき、その穏やかさ
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一体何故この連中の映画を作るのか?(1980年製作の映画)

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タバコを吸いながらたむろするティーンたちの表情が、なんだかかっこいい
あの疲れたような顔たちに見るのは、東ドイツという社会主義体制のもとに生まれた無知という名の救いの無さか、あるいは向上心や欲望から解
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壁画・壁画たち(1981年製作の映画)

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壁画に宿る、感情の歴史
壁画のエピソードを聞くのは面白かった
風景に溶け込み背景となる壁画

音楽が場面に合わせてカッコよく使われる
ちょっと意外な感じでもあった

今はどうなってるんだろう、ロスの壁
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

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贔屓気味のデヴィッドボウイを横目にトンデモない名演で魅せる北野武!
セリアズが原軍曹に放ったセリフ「ヘンな顔だ、だが目は美しい」をまさか体現するとは、それも想像を越えて…

セリアズが案内人となり、こ
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ラ・パロマ(1974年製作の映画)

5.0

好っき
リマスターされないかな、フィルム上映も良かったけど

課題終わったら映画たくさん見よ

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

自分史上最強の最高音楽映画
lazyあたりからずっと泣いてた、疲れた…

表情が見え、フォーメーションが見える
生のライブでは見れないところを、リアルタイムの感覚で味わえたの凄い良かった

今宵かぎりは…(1972年製作の映画)

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かなり分からないが、かなり遊んでるようだ
今宵かぎりは、、主人と召使の立場が逆転する

召使い(?)が主人たちに向かって「もはや階級は無い」みたいなこと言っていたのは「支配層による支配層批判」に対する
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ブニュエルと亀甲のラビリンス(2018年製作の映画)

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ルイス・ブニュエルの『糧なき土地』制作秘話的アニメ映画

ブニュエルと出会えた、そんな感覚を覚える良い映画だった!

ブニュエルの悪夢シュール
煙草を吸う時の手とか細かな仕草がヌルッとリアルで良い

オーストリアからオーストラリアへ ふたりの自転車大冒険(2020年製作の映画)

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お疲れさんです

パキスタンパートが印象的
警戒から打ち解けるまでの雰囲気が映像から伝わってきた
あと序盤で自転車乗りが急に増えたの笑った

日常があり、困難があり、出会いと交流と別れがあり、諦めがあ
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彼女の仕事(2018年製作の映画)

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あくまで主人公のパナイオタとその家族のために映画が進んでいくの良い
嫌なやつもいるし、辛いことも起こるけれど、同情はさせない

パナイオタが自立していく過程も、女優さんの表情が凄く真実味を持たせてた
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アカーサ、僕たちの家(2019年製作の映画)

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教育を当たり前とした社会で無教育で生きていくことの困難がビシバシ突きつけられる
都市が内包する「自然」は結局コントロールされなければいけないものであり、手入れを怠らない

冒頭、家の近くのほとりでヴァ
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ファイアー・ウィル・カム(2019年製作の映画)

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アマドール自身すら気づかない、彼が本当に求めている何かが画面のそこら中に散らばっているようで、良かった
アマドールの「信念」や「諦め」とかでは無い、彼の日常的な幸せに通ずる何か

お茶飲んで行きなよ!
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犬は歌わない(2019年製作の映画)

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ライカのこと初めて知った
今も変わらず人間は自らの留まることを知らない欲のために動物たちを犠牲にしております

野良犬シーンは撮影凄いし最初は楽しめたけど、途中から野良犬が野良犬してるだけじゃん、とし
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