富井さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

富井

富井

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フォレスト・ジャイアント(2020年製作の映画)

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なんか誤魔化すように画面が暗い
批判性ナシのラストに拍子抜け

無頼の谷(1952年製作の映画)

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ブローチ発見から妻を殺した犯人を突き止め、追い詰めるまでの流れがドキドキもんで楽しい

男が女に生かされる

ミスタイム(2019年製作の映画)

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そこにその人が存在しなくてもその人の所持品が凄い存在感を放つ、という感覚は共感できる
監督自身が感じたこと語ったりとか、再現ドラマみたいな演出とかがかなり邪魔

子どもたちが彼女のものに囲まれて生活す
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マザー・アンド・ミルク(2019年製作の映画)

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最初は母乳が出ない人とか、母乳で育てる余裕がない人に寄り添う話かと思ったのだけど違った
監督の思惑とか色々謎…

初雪(2020年製作の映画)

5.0

ラストシーンの美しさが半端じゃない…
(詳しくはコメントで)

家族は日常を死守しながらも、それがいつ壊れてもおかしくないことを自覚させられる瞬間が何度も訪れる。その過程を経て、彼らの最後の抵抗を目の
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あなたが欲しいのはわたしだけ(2021年製作の映画)

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『インディアソング』(『ヴェネツィア時代〜』とセットで!)好きなので、オープニングでの音楽、音の演出、窓(ラストも)への意識と楽しかった

ひとつの新しいデュラス像構築の試みであり、ヤンへの賛歌でもあ
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

5.0

淡々と、正に手記のようである
まだこれ含め4本しか見てないけど、めちゃくちゃブレッソン感
面白い!面白いぞ!って感じで見れた初めてのブレッソン

表情でもなく、声でもなく、徹底して音と身体が感情を語る
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熱き夜の疼き/クラッシュ・バイ・ナイト(1952年製作の映画)

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変な男がいっぱい出てくる
怖かったり、哀しかったり、可笑しかったり

おじいちゃんのアコーディオンと赤ちゃんのセットが素敵

時代革命(2021年製作の映画)

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私は彼らの一員だと感じたし、そうありたいと思う

ただ、だからこそ、
誘導的な音楽とか演出はまだしも、ラストの子どもたちが「香港加油」などの文言が書かれた付箋をカメラに見せるあのシーンはちょっと許せな
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魔法使いのおじいさん(1979年製作の映画)

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大地に、草木に、太陽に、ありがとう(景色がありえんくらい綺麗、ヤバい)
人間が動物に!ってのは漫画「ブッダ」を思い出した、インド的なのかしら

「クンマッティ、クンマッティ」言うてはしゃいでる子どもた
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サウダーヂ デジタルリマスター版(2011年製作の映画)

5.0

初っ端から画面がカッコいいっ
そしてオープニングの田我流がカッケェ!という事で☆5

金と欲望が渦巻き、巻きすぎてなんかもうどうでも良くなってしまってる(あるいはもうよく分からない)感じ、絶望的である
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ホワイト・ビルディング(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大事な人に善意が届かない現実と、時間の流れの速さが残酷
な映画でとても良かった

手遅れなことが多すぎるけど、何もしてこなかった訳ではないし、何もできない訳ではない
しかしそれだけでうやむやにできるほ
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アヘドの膝(2021年製作の映画)

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傍観者でいることをやめれば誰かを傷つけるし、闘いからは免れない。それでもアヘド・タミミを演る?俺は撮るけども
そんな問いかけの映画だと思った

俺の中からイスラエルを吐き出したい、というセリフが強烈に
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リトル・パレスティナ(2021年製作の映画)

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シリアのパレスチナ難民キャンプ、包囲の日記
食べるものもなく、ただひたすら街を歩く人々

カメラが幸福を見出すために使われるのが良かった
不幸を消費する外側への抵抗でもあるのかな

それでも包囲によっ
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東北おんばのうた ― つなみの浜辺で(2020年製作の映画)

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方言の変化と多様性の歴史が、(現在の)使い手の変化と多様性を許容する
相互にアイデンティティを強め合うおんばと気仙語が素敵

見た後に『東北おんば訳 石川啄木のうた』買った
濁音が心地良いんだ

ゼロ・モティベーション(2014年製作の映画)

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固執がもたらした死
1人死ぬし、幻想も一旦死ぬ
これは辛いけど、死が死を道連れにしてくれた

固執が掴んだ幸福みたいなもの
これは運、でもハッピー

青春終わったんだな、という切なさを感じるソロバス乗
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

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悪意の無い人々と合理的(に見える)システムの中で虐げられていく訳だから辛すぎる
疎外感、というよりはこのシステムからは逃れられないという絶望か
本人には訴える力すら残ってないし勝機がない、えぐう

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理大囲城(2020年製作の映画)

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内側からしか撮れないであろう、あの熱暴走と葛藤の連続、そして免れなかった疲れと諦めが苦しい

民主派の反対も虚しく2020年6月30日に施行された「香港国家安全維持法」
ますます悔しい

ベレジーナ(1999年製作の映画)

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権力者の掌の上で転がされたイレーナが持ち前の楽観主義と猪突猛進の果てに迎える偶然のエンディングが、なんか嬉しくて。
それだけで終わるわけではないけど…キューバ娘はどうなるのかな

イレーナとお友達のプ
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最初の54年間 ― 軍事占領の簡易マニュアル(2021年製作の映画)

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占領者の心理を解いていく、というよりももっと無機質な、正に「マニュアル」と言うに相応しい映画
占領を長期的に行うために何が必要か
そこで何が起こったか

元イスラエル軍人たち(ブレーキングザサイレンス
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発見の年(2020年製作の映画)

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組合に入って、大規模なストライキやデモを起こし会社・国に要求する
それは「労働者」の特権?
この「労働者」という言葉が団結力を生み出す時代は終わり、民営化が進み、中小企業が乱立し、転職が容易になり、生
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私の血に流れる血(2015年製作の映画)

5.0

美し…

時空飛びになんかドラクエ感じた(たぶん6とか、7とか)

トムボーイ(2011年製作の映画)

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ラスト、ロールの微笑みに、カテゴライズの夢は潰えた
とか言ってみたけど、あれ、ただ恥ずかしさを紛らす笑いだったかもしれなかったりする

兎にも角にも妹ちゃんがぐぅでした

素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

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タイムラプスのキノコたちはずっと見てられる
マジックマッシュルームを山盛り食べて、山で死んで菌に分解されたい

無限のサッカー(2018年製作の映画)

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妥協する人々を受けいれられず、「優しい世界」の実現に執着するおじさん
でも、こういう人がいるから「無自覚な諦め」が「自覚的な妥協」になるのかもしれない。大事
考えるべき問題は山積みだけれど、全てを告発
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地上のクリスマス(1963年製作の映画)

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軽薄ラディカル万歳であります
こういうのもっと見たい

空白(2021年製作の映画)

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この映画の残した空白が想像させる部分が、最もどギツい画になる
いやー恐ろしや
つまり真に見るのがキツい画(褒め)は映っておらず、見ている自分が生んでしまうという…

かぞくへ(2016年製作の映画)

5.0

手紙の使い方がヤベェ!と思い返すたび興奮してる
ただ物語るためだけのツールに留まらず、正にそこにあり、その観念からして人に動機を与えるものでもあり、繋がりであって隔たりでもある。
部屋に残された母への
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

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大衆にとって見たくなかったもの/見てもつまらんもの(つまり自分自身の愚かな姿)を詰め込んだ力作であり、第3章で途中退席したくなった私もまた幻想の正当化を続ける大衆。つらみ

赤い砂漠(1964年製作の映画)

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押し寄せる巨大で恐ろしい何かに怯えながら、結局はそれは外からではなく内から生まれてくる事に気づき虚しくもなり、情けなくもなり、また来る恐怖感に備え日常に戻る

撮影が匠の技!って感じでめちゃ良い

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第五福竜丸(1959年製作の映画)

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序盤から中盤、五感で危険を察知できない放射能への対策の空振り感がとても恐かったし、大事に至るまであまり危機感を持たない様子の船員たちもなんだかリアル
終盤の愛吉パートは美談を重ねて大衆向け作品として成
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原爆の子(1952年製作の映画)

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キャラクターのカテゴリー化がもたらす分かりやすさと単純さは無防備な者を問題への無関心へと向かわせる

原爆に対する憎しみには心底共感する

シェヘラザードの日記(2013年製作の映画)

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今年の2月にイスラーム映画祭2021で鑑賞
追加されてた!以下、当時書いたメモ


レバノンの男性優位社会がもたらした歪み
映画出演者のDV被害者の多さに驚く
日本人も他人事ではないだろう
しかしそん
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けんかえれじい(1966年製作の映画)

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障子越しに道子と別れるシーンは胸がいたい!あの手よ!ぐあ!
チ◯コネタ多め
けんかは基本泥くさいんだけど、豆ピンがカッこよい

なんか壮大になって終わる
道子さんつら…