富井さんの映画レビュー・感想・評価

富井

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シシリーの黒い霧(1962年製作の映画)

3.0

黒…裏切りの応酬
戦闘シーンに緊張感を出すのか出さないのか、どっちつかずな印象。

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.0

自己嫌悪や嫉妬について考えながら見ていたが、羽ばたいていく鳩、それを追って歩き出す2人の運動がもたらす開放的なラストに感動。クルッポー♪

ファーストカウで主演のジョン・マガロがミシェル・ウィリアムズ
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猿女(1964年製作の映画)

5.0

NFAJにて、エンディング3バージョン見比べ。

まず、めちゃ面白い。景色は移ろうし、撮影も多彩、役者も魅力的、あと笑える。
劇場デビュー後公演のマリアが魅せるカールさせ金色に染めた(?)体毛と全身に
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

爽やかで切ない一筋の涙にたどり着く、愛情の結実あるいは行き違い

階級関係 -カフカ「アメリカ」より-(1984年製作の映画)

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『失踪者』を読んだときの感覚が甦った
唐突な理不尽と、動じないカール・ロスマンの滑稽さ
異次元の空間・時間ジャンプ、断絶
強靭なテクスト

人が大勢いる場面は規模的にそもそも撮れなさそう。ホテルのレス
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ブラインドマン/タイタニックを見たくなかった盲目の男(2021年製作の映画)

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盲目で身動きが取れないという状況だけを同じくした場に私は放り込まれ、常日頃そこで生きる一人の人間の雑然とした現実と、非日常的危機に立ち向かうユニークな逞しさに直面した!

街の野獣(1950年製作の映画)

4.0

めちゃ面白い
ウィドマークが思いつきから行動までめちゃくちゃ早いからテンポ良く色んなことが起こる

ウィドマークの深くてキマってる目(自信に満ちている!)がキンスキーっぽい
ハーバート・ロムがタバコを
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タバコは咳の原因になる(2022年製作の映画)

4.0

再現ドラマの臨場感が現実であるはずのヒーローたちの日常を余裕で凌駕してて混乱しながら、グロとバイオレンスにうぇ…となりながら結局笑って終わった。
面白い!

山女(2022年製作の映画)

2.0

冒頭の赤ん坊の場面で山中崇の力んだ顔が写り、この感じ全然良くない!と最悪のスタート。
言いたいことはよく分かるし伝わりはするがそれだけ。印象的なのは山田杏奈が森山未來にアクセサリー的なものを編んでつく
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PNDCエル・パトレイロ(1991年製作の映画)

5.0

血と汗と麻薬の匂いムンムン
警察学校を出たペドロが向かう先の空がめちゃくちゃどす黒くて、文字通り暗雲たちこめている!
結婚までの流れの早さに笑った

無線が途切れた同僚アニバルを探す長回しでは、ペドロ
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ミュリエル(1963年製作の映画)

4.5

何から何まで目まぐるしい
編集ヤバいうえに撮影もちゃんとしててヤバい、ホームパーティのとことかビビる
序盤が少し退屈

戦争の傷は深い、な登場人物だけど戦勝国としてのフランスを皮肉っているようにも見え
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ドン・ジュアン(2022年製作の映画)

4.0

ヴィルジニー・エフィラがドン・ジュアン(タハール・ラヒム)のまなざしに従属しないいくつかの場面、特にピアノ弾き語りの長回しとラストカットが異彩を放ってる!

舞台と野外が繋がってるの面白い。雨降ってた
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グリード(1924年製作の映画)

5.0

汚い部屋できらめく金貨!小鳥と猫!恐ろしい顔!守銭奴妻の仕草とボロボロの手!穴の開いた水筒!

恋人はアンバー(2020年製作の映画)

3.5

冒頭から泣ける
マイベストオブ登校シーン

クラブの場面が神がかってる!

ヴァン・ゴッホ~最期の70日~(1991年製作の映画)

4.5

美しくて俗っぽい、最高
ルノワール!

流れ続ける河(当たり前だけど)、河辺で脱ぐ人びと、開け放たれ、何度も乗り越えられ、境界線としての役割を失った窓、外を歩く人びと、といった描写に表れる田舎の開放的
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花火降る夏(1998年製作の映画)

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 フルーツ・チャン「返還三部作」の2作目。舞台は香港、統治主権がイギリスから中国へと受け渡された1997年。
 「返還」を称え煌びやかに打ち上がる花火の下、不景気極まりない香港の街で走馬灯を見る。

真説チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(1959年製作の映画)

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 有名な方のやつは見てないのだけれど、そのリメイク元。
 婆さんの造形が最高なのと、美女ゴーストが騙すの上手くて結構こわい。「まぼろし〜」演出に力入ってたらもっと面白そう!

大酔侠(1966年製作の映画)

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 西部劇並みに広い酒場で無双するチェン・ペイペイが格好いい。針の穴をも通す正確さで表される強さには説得力がある。ジャンプ力も!
 「達人の域に達している」というユエ・ホアが達人すぎて遂にはドラゴンボー
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忠烈図(1975年製作の映画)

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唐突なラストに腰を抜かし、終わらない闘争にキン・フーのリアリズムを感じた。
ここ最近ではかなり好きな終わり方。

キャラびいきがすごいっ

「博多津」という響きが大好き
サモ・ハンめっちゃ「博多津」っ
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ステキなパパの作り方(1951年製作の映画)

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 ダグラス・サークのコメディ。傑作!
 歯に物着せぬ子どもたちの物言いが、時に大人たちの傲慢さをあらわにし、時に大人たちの魅力を引き立てる。
 過保護な大人たちの知らないところで、子どもたちは成長する
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長屋紳士録(1947年製作の映画)

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飯田蝶子と子ども。笠智衆を添えて。
飯田蝶子がずっと最高。

今まで見た小津作品で最も戦後の空気感を感じた。

麦秋(1951年製作の映画)

5.0

 『お茶漬けの味』の感想でこの言葉は使ってしまったけれど、今作は日本的な「思いやり」の映画だと思った。空回る事も多いけれど。
 やはり海岸沿いの原節子(紀子)と三宅邦子(史子)!あの2人のやりとりにえ
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

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夫婦の思いやりが、何気ない動作や短いやりとりから滲み出る、というか溢れ出るお茶漬け準備シーンが「素敵…っ」だ。
妙子を演じる木暮実千代が見せる魂の抜けた表情も印象的。特に列車内で轟音鳴り響く中佇む姿が
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フライング・ジャット(2016年製作の映画)

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2022最初
インドのヒーローもの!元日に見た!

 公害を「環境問題」として捉えなおす姿勢と過去を顧みない視点に少し違和感が残る。大企業の社長が、自分の作り出したものがとてつもなく有害な怪物だと気づ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

2021年ラスト

あたかもつくり出されたかのような魔法的偶然の中で演技を中止することを想像した。想像の先の必然に耐えられなかった。今の記録としての渋谷。

純粋な欲望と、純粋な言葉、純粋なクズ。
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カンザス・シティ(1996年製作の映画)

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目的のためには手段は問わない!だったはずが、だんだん当てのない逃避行みたく見えてくる
偶然のスペクタクルに見舞われる。

冒頭の緊張感、JJLの迷いのない動きに鳥肌が立つ。片側の口角を上げる表情が最高
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ブルックリン最終出口(1989年製作の映画)

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鬱屈として暗く、暴力と欲望で充満した町の空気。ものすごく痛いシーンが多く、つかれた…
序盤と中盤は良い

ラスト、ジェニファー・ジェイソン・リーのところにバイク少年が駆けつけて悲しみ、悔しがるところで
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人間廃業(1931年製作の映画)

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徐々にテンポが速くなる
いろんな過程を全てすっ飛ばす潔さ!
爆破ウェディングのラストが幸せしかない

鏡に映る自分をを見ながら頭ぶち抜こうとするオープニングショットに戦慄。そりゃ撃てんわ

「人間廃業
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都会の叫び(1948年製作の映画)

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辛い人多い、、
他人の5年を犠牲にした脱獄がチョロすぎる

教会の広さと静けさが、予期されていた最期を劇的に演出する

わりと寝てしまい、人間関係さっぱりの中後半へ。なんとなく分かったので楽しめた。ま
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闇に浮かぶ犯罪(1942年製作の映画)

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今まで見た映画で一番犬の活躍場面多いかも。フライデー!

暗闇は盲人の王国だ。かっこいー
地下室の暗闇シーン、銃声とともに1/24秒くらいの一瞬見えるようになる演出もやべえ。

フライデーの噛みつきに
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暗い鏡(1946年製作の映画)

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まあ鏡、とにかく鏡
オリヴィア・デ・ハヴィランドの魅力を2倍堪能できる!(適当)

裏切りの街角(1949年製作の映画)

5.0

プロットより画づくりにこだわってる感があり、そこが好き!
かっこいいショット、魅力的なイヴォンヌ、バッドエンド!

昼間のバー
踊るイヴォンヌ
白煙
動く鏡像
スリム・ダンディー

血ぬられた情事(1949年製作の映画)

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序盤で二度、胸ポケから登場するハンカチが全てを語るよう
二つの口紅が付いたハンカチ

ラスト、トニーと車で逃亡中、セルマがタバコに火をつける。カメラがトニーに切り返した瞬間、画面外左から煙が忍びこむ!
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殺人者(1946年製作の映画)

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冒頭のダイナー、明らかにヤバい2人。いつ銃声が聞こえてもおかしくない緊迫感をかなりの時間持続させる一連のサスペンスに固唾を呑む。

後半、あっちこっち行かされすぎて少し飽きる。頭使った!
キティちゃん
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