LeShinjiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

LeShinji

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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

5.0

さすがDSMのお国元だけあって、この映画は精神疾患をネタにしながら、そつのないラブコメティに仕上がっています。『タクシー・ドライバー』と『ゴッド・ファーザー2』を適所で彷彿とさせるロバート・デニーロが>>続きを読む

若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

4.0

綺麗な映画ではありましたが、王家衛の作品としてはあまりいい出来とは思えませんでした。他の監督とのオムニバス映画という制約のせいでしょうか……?

火まつり(1985年製作の映画)

5.0

公開時に中洲の映画館でみて、えらく感動したことは覚えています。

青春残酷物語(1960年製作の映画)

4.0

昔、モンパルナスというかラスパイユ通り辺りの映画館で見た記憶があります。大島は、場末の若者を撮っているこの頃がいちばん輝いていた気がします。

リリオム(1934年製作の映画)

2.0

製作の経緯は全く知りませんが、フランス的なミゾジニー(女性蔑視)てんこ盛りで、見ていて辛かった。

怪物(2023年製作の映画)

5.0

今まで見たことのない是枝作品でした。子供が作品の成立の鍵を握っているのはいつものパターン。しかし、こんなにスクリーン狭しと元気に動き回る子供たちの姿を、是枝作品で見たのは初めてのような気がします。それ>>続きを読む

真人間(1938年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ジャンル映画の概念を問い直すという点では歴史的意義のある作品なのかも……とはいえ、なんとも珍妙なラストには戸惑った。

ゴダールの決別(1993年製作の映画)

5.0

白鳥の歌(?)ともいえるJLG/JLG前年の作品ということになぜか納得。形而上学的な思索と映像言語の可能性の追求が、絶妙な均衡を保っているのがこの時代のゴダールという感じがします。

ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

4.0

珍しいことだが、かなり退屈に感じた。字幕でのプロデューサーの扱い方には笑った。この退屈感は製作の経緯による部分が大きいのかも知れません。

苦い涙(2022年製作の映画)

5.0

室内劇を撮らせるとやはり上手い。物理的にも心情的にも被写体との距離感が秀逸。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

製作の意図はよく分かったつもりなのだが、全体的な印象となると……
そもそも、物語の舞台となるコロニーの社会的、歴史的、地理的背景を作品中では説明しないという方針が不味かったのではないだろうか。そのせい
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ゴダールのマリア(1984年製作の映画)

5.0

40年ぶりに見ました。
ジュリエット・ビノッシユが出てたんですね!
とにかく、ミリアム・ルーセルの神々しさに圧倒されました。登場人物に対する、この批評的距離感のなさ、遊びのなさ、倒錯的とも言えそうなの
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激怒(1936年製作の映画)

5.0

『M』『メトロポリス』以上に群衆に対する不信感が強烈に表現されています。同時に田舎の人々への蔑視に近いこの視線はどう理解する?

ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前半は本当に惚れ惚れする。
後期のゴダールを予告する電話の呼び鈴を使ったインキピート、妻に愛人との情事を語らせるシーン、駐車場の場面、そして映画史に残るトラベリング。ヘタウマにして崇高なゴダールがぎゅ
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はなればなれに(1964年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

見事なヘタウマ感覚に貫かれた作品。
アメリカのB級フィルムノワールのパロディを狙っているのだけれど、批評感覚と生来の無器用さが絶妙にブレンドされていて、終始楽しめました。
映研の学生さんたちがこれを見
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マクベス(1971年製作の映画)

4.0

ポランスキーの嗜好のよくわかるいい映画だとは思います。
ただ、シェークスピアを味わうほどの英語耳ではないので、英語ができる人なら感動したであろう、マクベスの独白は説明過剰で、くどいと感じてしまいました
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

天使が主人公を助ける話かと思ったら……
実は人間が溺れかけた天使を助ける話だった。因みにお話は主人公が溺れかけた自身の弟を助ける所から始まる。
神と思しき存在は声としては登場するのだが、その存在が主人
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

撮影は大変だったと思う。恐らくいい映画なのだろう。しかし長い。主人公のピエトロにネパールまで行かせる必要はあったのだろうか?撮影が大変だっただけに、カットするのが忍びなかったとは思うのだけれど、もう3>>続きを読む

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

5.0

ヒロインであるサンドラの父親はパリのとある予備校の哲学教師だった。フランスの教育事情に通じていないとピンとこないかもしれないが、労働環境も社会的ステイタスもそんじょそこらの大学教員よりもはるかに恵まれ>>続きを読む

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

5.0

普通に考えると、離婚以外はヒロインのエリザベットの周囲にはあまりに幸福な偶然が起こりすぎる。
それに辟易することなく、映画を見ていられるのは、非常によく書けているシナリオと、育ちの良さからや社会経験の
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アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

5.0

精神疾患を抱えた人が利用する、セーヌ河畔の船を模したデイセンターについてのドキュメンタリー映画。
患者たちがカメラに向かってここまでオープンに語ってくれるようになる信頼を得るための労力を思うと眩暈がし
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