松村文彦さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

松村文彦

松村文彦

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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

いや~結構重たい映画でした。最初から最後まで緊張感が持続され、食い入るように見てしましました。亡くなった少女と同じ状況に、犯人を追い詰めるラストは迫力がありました。アメリカの闇の部分にスポットあてた映>>続きを読む

暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.6

タイトルからするとミステリーを期待するが、それよりは映像の見事さを堪能する映画。主人公の親子が一人二役のため、ストリー的に戸惑うことがあったが、カメラワークが秀逸で楽しめました。。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.1

いや〜こんなに面白いB級映画に巡り会えるから、映画はやめられないなぁ。今年56本目の映画。
最初25分は臭い芝居のゾンビ映画。これが何とカットなし。その後、ゾンビ映画の企画から撮影の舞台裏を種あかしす
>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

3.8

なんとも居心地の悪い映画でした。離婚を機会に、子供の養育をお互いに押し付け合い、その結果、子供が家出。子供の捜索と並行して、お互いの責任のなすり付け合いや浮気現場が絡み、身勝手さが助長される。余りにも>>続きを読む

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.5

苛酷な訓練を経てスパローへ変身していくスパイ物。予想以上に面白かった。この手の映画は、誰が味方で誰が敵かが分からないし、外国人の顔が直ぐに覚えられないのでストーリーについて行くのに苦労する。ハニートラ>>続きを読む

告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.7

なかなか凝った造りの映画でした。最初はエルが1ファンが昂じた存在かと思いました。見終わって考えてみると、エルの単語の意味がキーだったと気付きました。それにしてもここまで映画として描ききるところが素晴ら>>続きを読む

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

3.8

家族全員が貧困をもろともせずに、ひた向きに生きる姿を描いた感動作。出演者は皆さん達者でしたが、両親の演技は喝采ものでした。

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

人の優しさ、誤解、イジメを交えてオギーの成長を表現した感動作。家族、クラスメイトのオギーへの接し方、其々の悩みが上手く表現されていた。最後はやっぱりハートですね。

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.7

実話に基づいたホットショットと呼ばれる森林火災消防チームの物語。山火事の脅威が半端無く、迫力がある。ラストの悲劇は衝撃でした。

榎田貿易堂(2017年製作の映画)

3.6

いやぁ楽しい映画でした。役者さんたちは皆さん達者です。5人の登場人物はそれぞれ悩みや秘密を抱えながら日常を過ごしている。それぞれの秘密が垣間見える瞬間に、他人の好奇心・のぞき見・羨望の絡まる様が非常に>>続きを読む

羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.8

悩める少年の成長を描いた作品。調律師という縁の下の力持ち的な職業に光をあて、家族・先輩・お客さんを絡めて上手く作品に仕上がっていました。ピアニストにとって調律師は楽器と同様に特別な存在ですね。登場人物>>続きを読む

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.8

池井戸さんの作品をちゃんと観たのは初めてでした。半沢直樹も見ずじまい。大手自動車メーカーのリコール隠しを暴いていくストーリー。保身、出世、左遷などサラリーマン社会がよく描けていた。後味の良い作品でした>>続きを読む

30年後の同窓会(2017年製作の映画)

4.0

映画の内容と邦題があってませんが、非常に良かったです。三人の愛すべきおじさんたちのロードムービーですね。ベトナム戦争の実態を知らないままに戦地の赴いた若者たちが多くいたことを思い知らされる。酔いどれの>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

想定していた感じと違いましたが、結構面白かったです。家庭の中で家族と衝突していきながら成長していくさまが非常にうまく描かれてました。母親役、娘役ともに好演でした。高校時代は自分をレディバードと名乗り、>>続きを読む

サムライと愚か者-オリンパス事件の全貌-(2015年製作の映画)

3.7

オリンパスによる損失飛ばし事件のドキュメンタリー映画。事件発覚当時は新聞やマスコミを通してある程度知っていたが、改めて時系列的に話を聞くと前代未聞のとんでもない事件だったことが良く分かる。この手の映画>>続きを読む

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

3.2

もうちょっと頑張って欲しかった娯楽作品でした。前半は少しダラダラして正直眠かったが、後半になるとテンポよく展開していきました。自分独自の閉じた世界で生きてきた世間知らずの教授陣が、恩赦のために警察に協>>続きを読む

かぞくへ(2016年製作の映画)

3.8

自主制作の映画で、俳優さん達は全く知りませんでしたが、非常に好演でした。施設で家族同様に育った主人公二人に巻き起こる出来事に翻弄されながらも、絆を確かめ合っていく。婚約者より友人を選択したが故の結末で>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.4

とても素敵な活劇映画でした。ストップモーション・アニメに拘った作りで、日本映画へのオマージュが一杯詰まっています。ストーリー的には見ていて安心できました。洋犬ばかりが出てくるので、日本犬も使って欲しか>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

カンヌ映画祭パルムドール受賞作を先行上映で鑑賞。この監督さんらしく予想通り答えのない映画だった。万引きで結ばれた家族が、あるキッカケから崩れて行き、秘密が明かされていくシナリオ。家族の在り方を子供が選>>続きを読む

友罪(2017年製作の映画)

3.8

期待通りずっしり手ごたえがあり、いろいろと考えさせられる映画でした。色々な事件の加害者側の悩み、償い、自分なりの折り合いのつけ方などが微妙に描写されています。特に瑛太と佐藤浩市の演技力には関心させられ>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.7

何とも言えない雰囲気のある映画でした。登場人物はそこそこ出ますが、セリフが必要最低限で熊谷守一夫妻(山崎努と樹木希林)の間が何とも言えません。物語は淡々と進み、この画家の浮世離れした一日が見事に描かれ>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.6

期待通りの出来栄えの映画でした。ゲティ家の孫息子の誘拐事件の実話を基にしたフィクション映画。特にゲティ役のクリストファー・プラマーの演技がいい味を出してました。ゲティの取る行動には賛否両論あると思いま>>続きを読む

アンロック/陰謀のコード(2017年製作の映画)

3.8

楽しめる映画です。とにかく主人公の女CIAのノミオ・ラパスがかっこ良すぎます。ストーリー的にはよくあるアクション映画のようで、騙し合い、殴り合い、殺し合いがあります。自分の過去の出来事がトラウマのよう>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.4

子役のムーニーの達者な演技に舌を巻きました。母親の生き方は貧困ゆえに仕方ないかもしれないが、他責にする考えは居心地が悪かった。管理人ボビーは自分の立場がありながら住人に厳しく優しく接する姿勢は心温まり>>続きを読む

さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物(2003年製作の映画)

2.8

アナログ・ファンとしてはとにかく羨ましいの一言。よくも数万枚のSPレコードを集められたものと思う。地下にレコード棚とオーディオ一式を備え付けて、好きなレコードを聴きまくる生活。ドキュメント映画なので6>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

面白かったです。古館さんのコメントにもあった「アウトレイジの刑事版」ですか、最後の一線を超えそうで超えないアウトローの刑事役の役所広司の演技力、存在感は圧倒的。以前は線の細かった松坂桃李の演技力も成長>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.4

私にとっては結構難解な映画でした。主人公は現代アートのキュレーターで人助けの際に携帯電話と財布を掏られるところから物語がスタートする。その以降に発生する厄介事のそれぞれが、現代を風刺しているわけですが>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

3.4

今年30作目の鑑賞がコレ。非常に穏やかに展開されるラブストーリー。鹿の雄雌を上手く使った男女の心理描写は見事でした。映像美はどこまでも澄んでいる印象で、透明感がありました。強いて言えばもう少しハラハラ>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

大変面白かったし、さすがアカデミー賞主演男優賞の演技でした。チャーチルが人間臭く描かれており、演説の名手ぶりも良く分かります。ヒトラーの侵攻の前に弱気を見せるところも真実味があり、感心させられました。>>続きを読む

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.5

なかなか楽しめました。前半はちょっと退屈でしたが、ストーリーが進むに連れて引き込まれていきました。大人への成長、相手への思いやり、家族の絆、出生の秘密が明確に描かれてました。

女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.8

夫と子供をネオナチのテロで失った母親の復讐劇。「二度の決断」はどこかなと考えながら鑑賞すると、母親の気持ちの変化が分かりやすい。これ以上書くとネタバレになるが、海水浴で撮影したの動画の「お願いママ、来>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.6

ベトナム戦争に関する最高機密文書を報道するか否かの駆け引きの物語。前半は単調な上、登場人物が多くてついて行くのに苦労しました。中盤から面白くなりました。1971年当時の新聞の編集・印刷の再現映像は素晴>>続きを読む

ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.9

期待以上の素晴らしい映画でした。同時進行の1927年と1977年の物語がどのように結びつくのかが大きな鍵。2人の主人公が聴覚障害という設定でセリフか少ない中、うまく表現されていた。エンドロールも凝って>>続きを読む

素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

3.3

奇才末井昭の自伝がベースに映画。柄本佑が良い味を出して好演。色んなトレンドを作って来たことが素晴らしい。ただ、テンポが悪くイマイチ乗り切れない後味の悪さが残った。

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.6

期待以上の出来で、満足しました。予告編ではもっと地味なミステリーと思ってましたが、列車の脱線シーンまであるアクション的な要素もあり、楽しめました。

去年の冬、きみと別れ(2018年製作の映画)

3.4

評判通りのトリックで面白かったが、もう少しハラハラさせて欲しかった。その中で斎藤工さんの好演が光りました。