jazzの部屋さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ベルベット・ゴールドマイン(1998年製作の映画)

3.4

ニューヨークの記者アーサーはかつてファンであった伝説のロックスターの肖像を追う。
本作は70年代のグラムロックから着想を得たフィクションでデヴィッドボウイ、イギーポップを思わせる登場人物とジェンダーレ
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.0

1984年のイングランド北部を舞台にバレエダンサーへと夢をみる少年の物語。
T-REXの曲から始まる本作は当時バレエは女性がやる物とされていた時代。
炭鉱の需要が薄くなり不況の時代を背景にバレエの才能
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

エヴァQから引き続きニアサードインパクトの後の物語を描く完結篇。
いや〜しっかしTVシリーズから約25年をかけての終劇。
ようやく終わったと感じるのと同時に押し寄せる喪失感。
エヴァとほぼ人生を共に過
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.5

ある夜子供が転落死をした事で気を病んでしまった妻を治すため夫は共に森へ向かうが。
本作は女と男の本質とは何か…
哲学的な話でより悪魔的な物語へと仕立てており底なしの病みを感じられる作品。
生々しい人の
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モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~(2017年製作の映画)

3.7

レコード店で出会った男女の物語。
本作はロックバンドブラーの同名のアルバムからインスパイアされた作品で売れないバンドのリーダーを務めるリアムとナタリーのすれ違いと共に90年代のブリットポップが盛り上げ
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

不良少年エグジーはある日ハリーによって諜報機関キングスマンへとスカウトされる。
久しぶりに鑑賞したが面白い。
個人的には2作目より好きな作品でエグジーがキングスマンへと成長する物語は魅力的だ。
そして
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黒い家(1999年製作の映画)

3.6

生命保険会社で働く若槻は菰田家にある日訪れるが恐るべき物を目撃する。
ジャパニーズサイコホラーで有名な本作を初鑑賞。
テーマは保険金殺人でリアリティのある物語は実に怖い。
時代背景など考えると90年代
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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.7

スコットランドの女王メアリースチュアートとイングランドの女王エリザベスⅠ世の物語。
少々複雑な王位継承権を巡る物語は女王である彼女達も暗躍される立場であり権利闘争の残酷さを浮き彫りにした。
衣装デザイ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.2

ティムはある日父からタイムトラベルの能力がある一族だと告げられる。
ベターなラヴストーリーかなって思っていたが本作は一歩踏み込みタイムトラベルと家族を通じ人生観を見出す良作。
ジャンルはラヴストーリー
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.0

前作逃亡したレントンは20年ぶりにエディンバラに戻ってくる。
前作は若者の有り余るパワーと社会への焦燥感を描き20年の時を得て因縁と思い入れが映し出される。
クソッタレな現実だが地元への回帰には愛を感
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ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)

3.6

16世紀イギリスを舞台にヘンリー8世と後の妻アンとメアリーの物語。
ブーリン家は一族の富の為、王と政略的に関係を結ぼうとするが兄弟達は悲運な運命を辿る。
ベネディクトカンバーバッチなど今では有名な俳優
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キング・アーサー(2004年製作の映画)

3.4

アーサー王と円卓の騎士を元にし新説を映像化した作品。
新説の物語なので従来の円卓の騎士の物語と違いファンタジー要素より歴史考証とすり合わせた映画。
エクスカリバーの名前が出て来なかったのは残念だが誇り
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複製された男(2013年製作の映画)

3.6

ある日歴史講師のアダムは鑑賞していた映画に自分と瓜二つの男を見つける。
本作は直接的な表現と捉えるか比喩として捉えるか非常に難解な作品でした。
照明やカメラワークは後のドゥニ監督の作品ブレードランナー
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アンチヴァイラル(2012年製作の映画)

3.5

セレブがかかったウィルスを売り買いされる近未来を描いた作品。
セレブのウィルス、細胞から作られた培養肉が登場する様はセレブへの憧れを皮肉った物語だ。
細部までわかり切れない物語は不気味でこの映画の異物
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ダニエル(2019年製作の映画)

3.8

ルークとイマジナリーフレンドであるダニエルとの関係を描いたホラー。
事前情報では空想上の友人による狂気が描かれる映画だと思ったがまさかの一捻りを加えた展開には唸った。
展開は勿論、抽象表現やビジュアル
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.5

田端楓は友人と作ったサークルを理想の形に戻そうとサークルを壊そうとするが。
本作はタイトルどおりな若者が主役でとても青臭く痛々しそれでいて脆く迷える姿は共感のできる作品。
本心じゃないけど傷つけてしま
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.6

人類が死に絶えた世界である日デルはグレースと名乗る女と出会う。
文明崩壊後の終末世界はありガチなテーマだが美しい映像とピーターディクレイジ、エルファニングの絵作りは良かった。
ベスト映画には入らないけ
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樹海村(2021年製作の映画)

3.4

ある日奇妙な箱を見つけた事で怪奇現象に合う姉妹の物語。
本作は樹海と怪奇現象と言うホラー映画の鉄板ネタを踏襲しつつもJホラーの霊的要素もあり面白かった。
序盤は結構ゆったりな展開だけど中盤から終盤にか
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.0

ドーヴァ一家とバーチ家の娘が何者かに拐われた。
ロキ刑事は事件を追うが謎が謎を呼ぶ。
本作の導入にもあるとおり神への祈りが一つのテーマだが終盤まで分からない物語は素晴らしい。
迫真のジェイクとヒュージ
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

3.6

霊が見える三角は除霊師冷川と出会った事で探偵になるが思わぬ事へ。
心霊現象と猟奇事件をテーマにした本作。
事件と呪術を絡めた物語はJホラー要素がありBGMや照明の使い方も良かった。
しかしあのラストシ
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エイリアン/ディレクターズ・カット(1979年製作の映画)

3.9

宇宙貨物船ノストロモ号の乗員はある電波をキャッチし不本意ながら調査に向かうが恐るべき物を目撃する。
SFホラーの傑作としても名高い本作はカメラアングルと照明の使い方が良くゼノモーフの恐怖を上手く表現さ
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.5

Vol.1に引き続きジョーの人生の回想録。
さすがに前後編で4時間ちょいあると慣れてくる不思議な作品。
半理知的な彼女はかなり人間的で本能を重視する姿は哲学的であり取り繕う社会へのアンチテーゼにも観え
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.5

色情症の女性ジョーの人生の物語を辿る作品。
衝撃的なテーマは間違えなく18禁の本作。
性欲と言う人間の基本的な部分を深く掘り下げた映画でラース監督のぶっ飛びっぷりには驚き。
疑問だがステイシーマーティ
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十戒(1956年製作の映画)

3.5

出エジプト記を映像化した約3時間半の大作。
本作は海を割るシーンで有名な作品だがラムセスとモーゼの関係がしっかりと描きつつもヘブライ人解放へと向かう物語は壮大。
エクソダスの方がコンパクトな内容だが全
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YUMMY ヤミー(2019年製作の映画)

3.6

アリソンはFカップの胸を小さくする為ある病院を訪れるが予期せぬ事が。
本作はエログロなゾンビ作品で美容整形へ風刺を描きつつもゾンビ映画の王道展開を繰り広げる作品。
正直雑すぎる物語だがそこが良い。
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東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.0

ある時、民谷伊右衛門はお岩の父を殺してしまいそれを隠し共に過ごすが…
とても有名な怪談であるが始めての鑑賞。
個人的に良かったポイントはお岩の怨みだけを描かずに妹のお袖を導きつつも怨みを晴らす物語とあ
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七年目の浮気(1955年製作の映画)

3.5

出版社に勤めるリチャードはある日ブロンドの美女と出会った事で思うわぬ想いを抱く。
本作はマリリンモンローの代表作の一つ。
鑑賞した事ない方でもスカートがふわりとするシーンは知っている人も多い。
この映
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.8

アマゾン族の王女ダイアナことワンダーウーマンの誕生を描いた作品。

物語は勿論面白いがやはりワンダーウーマンと言えばガルガドットのクールな姿だ。
スポーティな雰囲気と美しさが絶妙で英雄感がすごいです。
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夏、至るころ(2020年製作の映画)

3.8

福岡県田川市を舞台に悩める少年達を描いた映画。
本作は池田エライザ初監督作品でありこれからの進路、幸せな人生とはと言う普遍的な問いを描いている作品。
絶対的な正解がないその問いに各自が思う幸せの形やそ
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.7

ニックは成功を求めNYに移り住むが謎多き富豪ギャツビーからパーティーの招待状が届く。
本作はアメリカのバブル時代をテーマにギャツビーの正体と人生を追う物語はアメリカンドリームを感じる作品。
あと原作者
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約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.6

グレイスフィールド孤児院で生活しているエマ達はある日恐ろしい事実を知る。
本作はコミックスの実写作でディストピア的なテーマを描いている。
某小説のからインスパイアされた事が分かる作品。
原作は未読で細
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.6

ある日フランクは奇妙な箱を手に入れるが忽然と姿を消した。
本作は究極の快楽をテーマにしており苦痛は同義で痛そうなシーンが登場する。
ゼノバイトの登場シーンは少なめの1作目だが展開は良かった。
クリスマ
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アベンジャーズ・オブ・ジャスティス ~フォース・ウォーズ~(2018年製作の映画)

3.0

かつて活躍したヒーロースーパーバットことブルースケントは家族と生活していたが新たなる脅威が。
名前と設定のパロディが渋滞した今作はおそらく制作側もヒーロー映画が好きなのが伝わってくる。
トニースターチ
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バスケット・ケース(1982年製作の映画)

3.6

バスケットケースを持ち歩く青年ドゥエインはある医師を探しニューヨークへ訪れた。
本作はストップモーションを使った80年代の作品でワールドトレードセンターが映っている歴史的な部分もある。
あとベリアルの
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

娼婦が惨殺される事件が起きた。
遺体は妙なX字に切られた傷があった。
謎の手口と得体の知れない犯人を追う本作の不気味さはかなり秀一な作品。個人的にはスイッチが切り替わる様な映像の映し方や演出方法は好き
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影武者(1980年製作の映画)

3.8

盗っ人の男は武田信玄に似ていた。
ある時その男は武田信玄の影武者になった。
史実を元に影武者の男を主人公に描いた本作は今では考えられないエキストラの数と馬を使った合戦は迫力が伝わってくる。
最後の盗っ
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