jazzyhalさんの映画レビュー・感想・評価

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(2023年製作の映画)

4.5

北野映画を劇場で観たのは初めてかもしれない。

エンターテイメントに吹っ切れてる映画であるが、さすが北野武という個性が際立つ脚本と内容である。
終始テンポよく話が進み、バイオレンス溢れる飽きさせない展
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(1985年製作の映画)

5.0

強烈な映像体験。
何度も何度も観てる大好きな映画ですが、劇場で観たくて、足を運びました。

圧巻ですね。

黒澤後期の代表作にして、傑作。

今でこそ観てほしい映画。

マイオールタイムの30くらいに
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

言葉にならない。
エンドロールが訪れた時、
じわじわと感動の波が寄せては引いた。
決してお涙頂戴の映画ではないが、
感動の波が静かに、
しかしとても強く心の中で波打っている。

こんなに優しい邦画が
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

5.0

まるで鈍器で頭を殴られてしまったかのようなインパクトだ。

エンドロールに切り替わった瞬間、
私の頭の中が混乱を起こす。

率直にいうと、訳が分からない。
訳が分からないが、
何か強烈な感情の渦の中に
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

【前置き】
この世の映画はおよそ2種に分けられるであろう。

それは
1.人間の本質に迫るもの、芸術性の高いものを含有しており、時の試練に耐えうるもの。

2.いわゆる娯楽作品として広く大衆に受け入れ
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ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

4.5

改めて見直すと、とても瑞々しい一本であるというか、
フレッシュな魅力に溢れた映画ですね。
ウォンカーウェイ監督の、
総じてまだ荒削りな所が残る場面もありますが、でもそれが本作の良さかもしれません。
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

今回はとても個人的な感想です。
映画そのものについては他の方のレビューを参照にされたほうがよいでしょう。
上映後に言語化できない、
少しふわふわとした妙な気持ちがゆっくりと、こみあげてきました。
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

素晴らしい。
なんたる傑作だろう。

引退宣言を破って、
よぐこのクリエイティブな世界へと戻ってきてくれたとも言うべき、愛すべき一品。
そして、
本作は2023年を代表する(私にとっては)
とても素晴
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

5.0

無性に好きな邦画です。
※私自身も高校生の時にバンド活動を少しだけかじりました。その思い出補正も働いてるのかもしれません。

本作は撮影された時代の流行や空気を随所で垣間見ることができる一方で(その時
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アラビアのロレンス/完全版(1988年製作の映画)

4.5

今観るべき映画だろうと思い、鑑賞。

分かりやすい英雄劇だと思っていたが、いい意味で期待を裏切られました。

圧巻の映像美です、今となっては再現不可能のシーンが多数あり、見応えはあります。

ロレンス
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.5

なんという映画だ。

ここ最近見た映画の中でも
とても難解で訳が分からない、
というのが正直なところ。


でもウェス・アンダーソン監督の
圧倒的なセンスと構図に痺れまくるので、
アートや写真が好きな
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【序】
「映画というものは、たった1本、たった2時間弱で、とても人生を豊かに膨らませることができ、そして魅力的に感じさせることができるものですね。」
映画鑑賞を終えてから一日が経過し、本作に対しての思
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怪物(2023年製作の映画)

5.0

凄いもん見ました。

ただただ今は余韻に浸っていたいです。

観終わった後、しばらく動けない感じになりました。

後で追記します。

【以下、追記】
今作、何の予備知識も入れずに見たのですが、私の大好
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(1990年製作の映画)

4.5

君たちはどう生きるかを見て、
この映画のこと、思い出したの、

僕だけじゃありませんよね。

あ、こんな感想でごめんなさい。。

恋人たちの食卓(1994年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

若かりし頃に見て以来、10年以上ぶりに見返しました。
アン・リー監督初期の傑作。

実に素晴らしく、鮮やかな終幕でした。
ちょっと言葉が出ません。
言葉になりません。

本作は映画冒頭から全編を通して
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

5.0

映画の開始冒頭30秒で私はビビっときた。
この音と映像の始まりは私の好きなそれだ。

映画館で見て良かったと思える作品になるだろうと。

そして、あっという間に2時間が終わった。

こころの奥底にある
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

「特に感想はない」
という感想です。
あ、いや凄いんですよ。
その映像美たるや。
興味がある人は是非映画館に足を運ぶべきで。
ジェームズ・キャメロン監督なんで、まぁ勿論それなりのところはついてきます。
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

元々好きな映画でした。

ですが、
まさか直近で自分がこの映画と同じような体験をすることになるとは思っていなかったです。

旅先での出会いから
フライトまでの、
最初にして最後の一日。
そして訪れる夜
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

私のツボに完全に入りました。
泣きました。またしても、なんと素晴らしい映画を作ってくれたんだろう、是枝監督!!

終幕となり、スタッフロールになった瞬間、私の涙腺が決壊してしまいました。
涙がちょちょ
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

さすがのロマン・ポランスキーだと思いました。

重厚で最後まで緊張感を保ちながら、一気見させるのはやはり名だたる監督ならではです。

今回の実在のドレフェス事件について私は詳細を知らなかったのですが、
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息子の部屋(2001年製作の映画)

5.0

何というか、この作品はありきたりな感動ストーリーではないです。
予告編からはそのような印象も匂わせますが、その期待は裏切られます。

この作品はとても地味な一作です。
終わり方もお涙頂戴とはなりません
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母よ、(2015年製作の映画)

4.5

ナンニ・モレッティ監督の作品には、
地味ではあるが、繊細で丁寧、
寄り添うような静かな優しさを、
私は感じます。

これがハマる、ハマらないは人それぞれの感性かと思うのですが、私は、「息子の部屋」はふ
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肉体の悪魔(1986年製作の映画)

3.8

マルーシュカ・デートメロスの美しさと演技は確かに見張るものがあります。

しかしながら自分にとってはそれ以上でも、それ以下でも、、ないという感じでした。

少々難しい文学的な香りと表現が含まれるため、
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

これが思ったより良かったのです。
期待を上回る異色の出来。
但し、娯楽映画として完全に吹っ切れてる作品ではあります。
この映画中に出てくる戦闘機も、戦闘も、侵攻作戦も、ザ・青春・友情・ミラクル・サクセ
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リスペクト(2021年製作の映画)

3.9

ジェニファー・ハドソンの演技と歌唱力は確かに見事なるものだった。
その歌声の裏でこれほど壮絶な人生を送っていたとはいざ知らず、勉強になりました。

これをみて何かを感じた人は是非、アメイジング・グレイ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

遅ればせながら、劇場で鑑賞。
三時間ありますので、できれば劇場で集中して観ると尚良い作品です。
冒頭、予想の斜め上いくエロさに面を食らいましたが。笑

この映画について語るべきは、
やはりクライマック
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(1959年製作の映画)

5.0

初見は中学生くらいの頃。 
私自身も登場人物ほど若かった時に見たのもあり、とても衝撃を受ける結末でした。今も尚、私の心に残り続ける戦争映画の一つとなっています。

先日ダイジェストで鑑賞しましたが、最
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スワンの恋(1983年製作の映画)

4.1

ブリキの太鼓のフォルカー・シュレンドルフ監督の19世紀末のフランス社交界を舞台にした作品。
配信期限があったため、鑑賞しました。

全編、スタジオ・美術・衣裳が忠実に再現されています。西洋絵画のような
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

僕にとってのマスターピースの作品。
三部作の中では、これが一番印象に残っています。
音楽好きとしては、最後のニーナ・シモンの曲で終わるエンディングに全て持っていかれました。
おおっ、マジかっ、全くなん
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.8

戦場のピアニストに続いて鑑賞。
ヒューマニスト・スピルバーグらしい良作で、監督の本気を感じた作品でした。

映画は180分強の長丁場ですが、途中から目が離せない展開へと進んでいきます。
途中で目を瞑り
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ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

5.0

「うーん、これは参ってしまったなぁ、とっ散らかってしまったままの感情で終えられてしまったなぁ・・・」
そう思う一方で、
「圧倒される90分間であり、とても濃密な体験であった。そして、この余韻は時間が経
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

私にとってこの作品は、
「映画を見た」というよりかは、
鮮烈で記憶に残る「生々しい映像体験をした」と言うべにものでした。

この四時間に及ぶ怪作は、全部観きるのには観る方にも相応のパワーが要りますが、
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恐怖分子(1986年製作の映画)

4.5

映像は素晴らしい。
特に映画冒頭の緊張感と引き込まれ方は並大抵じゃないです。
同じアジア圏でも、日本とは違う異国感が最初から如実に伝わってきます。
が、今回のヤン作品は少し好き嫌い、合う合わないが分か
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ハッキリ言って、
ストーリーや脚本は、(特に序盤)なかなか荒削りで乱暴なところがありましたが、笑

いやはや、
ブータンの映像美にはやはり強く心動くものがありましたので、この点数です。

人間とは、社
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

5.0

10年振りに見返しました。
10年前から今に至るまで、今持って私の心から離れない名作の一つです。

人類の歴史の悲惨さ、
その中を生き抜くシュピルマンという、一粒の命。

途中から見るのが辛くなります
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

5.0

キューブリック、初めてDVD BOXセットを買った監督です。
当時高校生だった僕には大変な出費でしたが、今持って後悔していません。

今更説明するまでもなく、
キューブリックはどれもこれも素晴らしいの
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