川島丈さんの映画レビュー・感想・評価

川島丈

川島丈

映画(32)
ドラマ(0)
アニメ(0)

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.2

5月に劇場鑑賞。ディズニーアニメは幼少の時に観ており、知っている物語だけれども、やはり名作は時を超える!素敵な音楽、衣装、風景。魅力溢れる作品!!
最後の最後に、ルミエールがユアン・マクレガーだったの
>>続きを読む

ブレイブハート(1995年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

「死は誰にでも訪れるが、本当に生きたものは少ない」 【生きる】とは何か。自分が何をし、何を欲するのか。心と信念に向き合って生きる美しさと尊さが、ウィリアム・ウォレスの戦いに見える。
自然の森の美しさと
>>続きを読む

スターリングラード(2000年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦映画では、そんなに作品数の多くない、ソ連舞台の伝奇的戦争アクション映画

社会主義的シーンやセリフが豊富に織り込まれ、緊張感ある狙撃戦は見応えある。

第二次世界大戦の映画はいくつか観て
>>続きを読む

13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

2012年アメリカ在外交館襲撃事件に基づく、ドキュメンタリー映画。アクション要素が多く、完全なドキュメンタリーにならないよう簡潔に仕上げられている。下から撮るワークが印象的で、面白い。背景は多く語られ>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.6

なぜこのようなことがまかり通るのか。自由の国、アメリカにおいて真の自由とは何だったのだろうか。真の意味での「自由」とは。我々は何を求め、何を手にできるのだろう。考えを巡らし、今一度、「現代社会」を見つ>>続きを読む

プラトーン(1986年製作の映画)

3.8

ベトナム戦争映画はいくつも観ているが、「地獄の黙示録」と同じく、戦争の現実をちりばめ、表現し、伝える映画だった。「反戦」ではなく、「記録」としての映画であり、よりストレートで、重く、辛い。おそらく、当>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

刮目せよ、大自然とそこにある人の無力さを。
人が自然に生かされ、そして殺される。僕らは勘違いしてはいけない。自分1人の命すら、自由にできはしないのだから。
ー過酷極まりない環境の中で、それでも人は己の
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

クリストファー・ノーランの魔法にまたハメられた。この人は観客を思考の罠と映像の魔法で虜にする。今回はそれに加えて、人の醜さと美しさを表現してくれたように感じた。しかし、最後は不満だったので、このスコア>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的なリアリティと、吐き気を催す程に叩きつけられる理不尽な殺戮と破壊。まざまざと見せつけられる「戦争」と「兵士の現実」がこの映画に込められている気がしてならない。理不尽さが与えられた任務であり、そこ>>続きを読む

エネミー・ライン(2001年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

手に汗握る緊張感。「ジャーヘッド」に通ずるような「戦争に対する間違った憧れ」のようなものも垣間見せつつ、現実的な「戦争」を見せた意欲作にも感じた。ほんのりと盛り込み過ぎかつ、ツッコミ所も多いけど、面白>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.8

この壮大な記録映画は、生きる力と生きる事への欲望に溢れていた。生物としての人、文明の担い手としての人。本能たる生存欲求を満たすための行動は、人の感情が、想いがトリガーなのだ。なんだか自分が何を言ってる>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

男が感じる漠然とした「退屈」。この気持ちはものすごく感じ入るものがある。私も私の本当の奥深くの欲なんて知らないし、きっとほとんどの人がわからない。やりたいことってなんだろうなぁ、なんてね。一番印象的だ>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.3

キューブリックよ、あなたは素晴らしい。近未来SFの設定ながら、時事的な要素を多分に盛り込み、なおかつ見事に非行少年を描いた。この人の想像力と創造力に、感心せざるを得ない。

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.4

反戦ムービーというよりも、若者にスポットを当てた人間ドラマだと感じた。戦争を中心に世界が回ったあの時代。生まれていない私には想像することしかできない。でも確実なのは、あの時世界中がどこか壊れていた。人>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.5

自由の国=アメリカ。この国で自由を謳歌するためには、覚悟と努力が必要だったのではないか。時代を投影したアメリカン・ニューシネマの代表作の1つである。自由とはなんだろう。答えなんてないのかもしれない。

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.2

熱い!渋い!かっこいい!男のツボをくすぐり過ぎて壊しちゃう!!タランティーノ!全くお前は最高だ!!

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.9

たいていの人にはわからない悩みをメインテーマに、人の愛と温かみに溢れた素敵な人間ドラマ。これもマイ・ベスト・ムービーの1つ。人間には美しいところがたくさんある。明日からの自分を前向きにさせてくれる映画>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.6

この映画は、日本人にしか造れない。趣きと奥深さがここにはある。クラスという小さな社会に存在する社会性。そしてそこに当然存在する個々人のアイデンティティー。僕らはどうなるんだろう。そんな若き悩みと小さな>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

5.0

あぁ、あぁ、なんだろう。この知らない時代への憧れと、知らないのに感じるノスタルジィ。いつだって思う。【知らない「知りたい」】があるなら映画を観よう。私にとってこの映画は、その欲求に対する答えの1つ。

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

5.0

僕が子供だった頃、大人達が思い描いた未来。僕が子供の時に思い描いた未来。驚くべき事に、20年経過した「現在」も、思い描く20年30年後の「未来」の姿は同じなんだな。その「未来」が来るのはいつだろう。こ>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

この先永遠にベスト・ムービー。色褪せる事なき様式美。SF、ファンタジー、コメディ。娯楽の全てがここにある。ワクワク感が足りなくなったらいつでも観たい映画なのだ。お父さんお母さんの青春、見たくありません>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.8

「救世主」なんて魅力的な言葉だろう。世界観と登場人物に、惚れない男はいないだろう。ー15年以上前の映画だと誰が思うだろう。それほどまでにこの映像、演出は前衛的だ。

インセプション(2010年製作の映画)

5.0

マイ・ベスト・ムービーの1つ。ここまで練り込まれた映画は、マトリックス以来だと思う。映画という世界観の中にある世界の中の世界。私たちはどこまで連れて行かれるのだろう。上映中に陥る「自分が今どこにいるの>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

5.0

マイ・ベスト・ムービーの1つ。決めつけられた運命、自分自身を見定められてしまう切なさ。決定された事象を否定し、捻じ曲げる為に抗い続ける強さ。人が持つ美しさと切なさが、この映画には詰め込まれている。
>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.2

わからなくなるわからなくなる。どこからどこまで、見えてるものが現実か。
ーー普段、名曲でなければ意識しないBGM。それがシンプルに、リズミカルに、途切れ途切れになるとここまで頭に響くのか。秀逸な音の使
>>続きを読む

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.3

細かいことは気にしないでいいのだ!子供の頃信じたヒーローは、今、私の中のどこへか行ってしまったのだろうか。自分がなりたかったヒーローに、私はなれているのだろうか。今からでもなれるのだろうか。ー荒唐無稽>>続きを読む

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

3.7

テーマについて問われたコッポラが「撮っているうちにわからなくなった。」そう応える程に特殊状況下の人の闇に迫った戦争映画というよりも限りなくディープな人間描写。鑑賞後の「わからなかった」という感覚こそが>>続きを読む