じゅんふうさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)

3.8

有名だけども読んだことなかった原作。白黒で顔の判別がつきにくいけどもキャラクターがはっきり分かれているのでわかりやすい。死体を映さず、誰がいなくなろうと淡々と進んでいく様子が面白かったです。
最後は舞
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ルーム(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

あらすじを読まず視聴したので、まさかの展開に驚く。
監禁された親子の話だとはうっすら聴いていたけども、そこが前座で、後半の脱出してからがメインという衝撃。
幽閉されて年不相応の世界観で育ってしまった子
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

難解だけどもとても面白かった。特にアントン・シガーの不気味な魅力に絶対惹かれてしまう。その武器、何!?という疑問が完全に解消されないまま、とにかく躊躇なく表情変えずに人を殺しまくる。無関係の人間も、組>>続きを読む

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.9

劇中歌がとにかくいい。
エンディングの曲もすごく良く、YouTubeにあるMVも完成度が高くてそれだけでも見る価値が十分にありました。
作中の楽曲が素晴らしい映画は本当に良いですね…

虹の黄昏さんが
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.6

蒼井優も阿部サダヲも演技がうますぎる。
得にだるいクレーマーとして難癖つけている蒼井優のめんどくさいオーラが半端ない。ただその後謝罪しに来た松坂桃李とイチャコラし始めたときは、そんなわけねーだろと思っ
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セブン(1995年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

事前に犯人はサマセットという嘘のネタバレをされてから見たので、まったく違う着地に驚いてしまったのと、サマセットが黒幕という目線でずっと見てたのでなんだか物足りなさを感じてしまった。ネタバレは本当でも嘘>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

好きなものを純粋に楽しむ姿と、映画という創作活動にひたむきに情熱を注ぎ込む強い気持ちが微笑ましいし、遠巻きに見ていた周りの人を巻き込んでいく流れはとてもあたたかく、素敵で感動的で思わず泣いてしまった。>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

1.3

原作岩井俊二、監督新房昭之、脚本大根仁、プロデュース川村元気、更に音楽神前暁という好きな人は好きな人達が揃い踏みな上、広瀬すず、菅田将暉、主題歌に米津玄師とDAOKOという当時若い世代に絶大な人気を誇>>続きを読む

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)

3.0

なんだか映画的な話のつなげ方じゃないなと思ったらもともとは1話1話の単独アニメだったのか…
すごく静かな作りで数十分ごとに小分けされているのでいまいちはいきれなかった。
BGMを急に止めてボケを強調す
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.9

雨と光と葉の緑がきらきらと綺麗。ただそれに圧倒されて感無量になる。

「君の名は。」、「天気の子」を観てから再度観てみると、他の作品とも比べてみてもだいぶ日常的な範囲内に収まっているおとなしい作品だな
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天気の子(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場でやってくれたな新海誠!!と叫びました(叫んでない)
君の名は。の思いがけないヒットの続編ということで多くが注目している中でこんな映画を放ってくるんだ、そしてエンタメとしても十分に面白いという…。
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

怖!!!!!この映画を見た後に人を信じれなくなる。
もしまかり間違って結婚したくなったらこの映画を見よう。
ベン・アフレックのどことなく半笑いみたいな顔が適役すぎる。

ミステリだけども、主軸の謎以外
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

かつてはヒーロー物の主役で一世を風靡したものの、現在は輝きを失ってしまった俳優がその凋落を取り戻そうと舞台で奮闘する、という内容だけど、驚くことにほぼ全部ワンカットで取られているという狂気。
ずっとカ
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

10年前ほどに読んだ花沢健吾のボーイズ・オン・ザ・ランで、主人公が髪型をモヒカンにしてライバルに乗り込むシーンがあって、そのときにタクシードライバーのトラヴィスを真似したのだと知ってから、ずっとこの髪>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.4

不気味な仮面のスケキヨや水面から突き出た二本の脚などの今でもネタとして通じる数々が詰まった金字塔的作品だけど、元見たことなかったなということで。
金田一のあの粗雑なイメージを決定づけた作品とは知らず。
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トリック 劇場版2(2006年製作の映画)

2.8

3ヶ月間、ドラマ版、特別版、他映画版とすべて見てきて、スピンオフ除きとうとう最後の作品となってしまった。
見て思うのは、この作品は映画には向いてないということ。ドラマ版ならゆるさもシリアスさもふざけた
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.0

何もない退屈な田舎と痛いぐらいの東京への憧れ、青春への追懐とうだつのあがらない現状が織りなす感情。抜け出せない閉塞感と大人になってからわかる非力さと気怠げな重たい空気をまとったオムニバス作品。>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

麦と亮平を演じる東出昌大がちゃんと雰囲気は全く違うのに同じ空気のする人ということ、当たり前だけど同じ顔をしているということが出ていて、今まで見てきた東出昌大史上一番の適役だと思いました。特に麦のふらっ>>続きを読む

プロメア(2019年製作の映画)

5.0

本当に2時間の情報量か!?と思えるほど開始からトリップできる。
堺雅人が想像する100倍の堺雅人だった。

滅殺開墾ビームって何?

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.7

大泉洋、どの映画に対してもキャスティングが発表された時点では「絶対違う」なのに見終わると「大泉洋以外の適任いなくない?」になる。くたびれたおっさんにも卑屈な若者にもなれるスーパー役者。
ただ、いうほど
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インシテミル 7日間のデス・ゲーム(2010年製作の映画)

1.5

以前見てつまらなさに唖然としたままの記憶だったインシテミル。
米澤穂信ブームが来て先日原作を読んでみたんですが、シチュエーションだけ雑に借りたまっっっっっったくの別物で驚いた。原作、5兆倍面白かった…
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.7

夏の夜明けみたいな、だるくて心地いい感じの空気感をまとった映画。
みんな不器用で、もどかしくて、あやういけど安心感もある。
男女3人で暮らす、ってすごくいびつで、でも最高に憧れかもしれない。
自由とセ
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.2

しわくちゃ顔のピカチュウがかわいすぎるだけでなくそれ以外もしっかり丁寧と作られているという噂の実写ポケモン…。ポケモン直撃の世代にとっては子供の頃の夢や妄想をすべて叶えられたかのような興奮と感動を味わ>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

話題作ということ、タイトルが印象的ということで内容もあまり良く知らずに見てみたけど、後半までずっと??????だった。
ノンフィクションものとは知っていたけどまさかドキュメンタリー風に進行していくとは
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

観ていたら大事な気持ちを思い出す。少しひねくれているけど、ストレートな純愛映画。最後の水中で抱き合いながら沈み行くシーンとくたばれと手話で伝えるシーンが印象的だった。
ところどころ絵になる美しさがある
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チェリーボーイズ(2018年製作の映画)

3.3

見る時期を間違えてたら確実に深手を負ってた。池田エライザはこういう作品ばかり出演してるのは、なぜ…。
般若が出てるので見ました。登場するだけで画面に迫力が出るし喋らなくても画になるのでもっと映画で見た
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

3.5

名前に入った数字の順番に殺人事件が起こるやつしか見たことなかったのでこれから順番に劇場版コナン見ていこうと思い第一弾から。灰原哀がいない。
原作30巻ぐらいまで読んでたとは思うけど、キャラクター以外ま
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.7

パイロットや医者になりすまし多額のお金を騙し儲ける天才詐欺師とFBI捜査官との追いかけっこ。事実の話をベースにしているのだとは驚きました。
途中、切り返しなどにつまったりなどしてその場でバレてしまった
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.8

プーさんと仲間たち、自分がイメージしてたよりもかなり小さく、毛並の質感やつぶらな瞳など、ぬいぐるみ感が強くてとてもかわいかった。
かわいかったけど、はねまわったり地面に転げたりはちみつにまみれたりする
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KING OF PRISM PRIDE the HERO(2017年製作の映画)

4.2

混乱と興奮とツッコミどころの多さが後半近づくにつれて上がっていく。なんで空飛んでんだ、なんで分身してんだ、腹筋から出てるその紫のやつなんだよ、会場破壊したのも意味わからんが新たに作り直すのもわけがわか>>続きを読む

KING OF PRISM by PrettyRhythm(2016年製作の映画)

4.0

どういう表情で見るのが正解なのがわからなかったが、カヅキと大和アレクサンダーの戦いで完全に考えることを放棄した。
鋼鉄のシックスパックコアワンダーって何??

グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.7

14歳の美少年2人の青春ロードムービー。ダニエル役の子の顔が美しすぎて最高。あまり壮大な旅にならず少し遠出しただけで頓挫し帰ってくるプチ家出みたいなスケール感もすごく良い。
大人と子供の境目のなんでも
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.8

犬ヶ島を見て演出が好きで気になったのでウェス・アンダーソン監督の次いで有名な作品を、ということで観ました。
見て思うのが、本当に作家性が強い。独特なカメラの動きやひと目見ただけで惚れる色彩、徹底した左
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

子供と触れ合う機会が増えたら感動が増すだろうな、という作品で、見続けるとミステリーのように謎が紐解かれていき最後に一気に感動が最高潮になる。

中盤にある、夕日をバックにしてメアリーがフランクの手を引
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県庁の星(2006年製作の映画)

3.8

エリート公務員が民間交流とのことで地域のスーパーに出向するが、キャリアとパートたちとの意識の違いや常識の違いのせいでお荷物扱いされる話。
どれだけ仕事の内容がくだらないと思っても、そこにはそれぞれの正
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海街diary(2015年製作の映画)

3.8

大きくドラマチックに派手なことが起きるわけではないのだけど、間や人の映し方がうまく美しくてつい惹きつけられてしまう。是枝監督得意の家族がテーマの話。
しっかり者の長女、自由奔放の次女、マイペースな三女
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