1970年代のチリ、サンディエゴ。寛容の精神を体現して貫く神父の学校で育ち、貧富の差を越えて右も左も関係なく無垢な友情をはぐくむ少年少女たち。しかし、軍事クーデターが勃発し、右派政権のもとで赤狩りが始>>続きを読む
大間のマグロ漁師フサジロウの娘トキコが、陸奥でカフェを営む青年シュンイチと恋に落ちる。シュンイチは店をたたんで漁師になるという。漁師の苛酷な人生を知るフサジロウは、複雑な心境ながら、ひとまずシュンイチ>>続きを読む
アジアの国で軍事政権下にある「タルキスタン」へ短期赴任してきた設計技師のタカハシは、大佐にプレゼンをして現地での大規模公共事業を受注しようと、すでに3年滞在しているナカイドとともに奮闘するが、文化の違>>続きを読む
ドラマ脚本家のハラダ・ヒデオ(40歳)は、妻子と別れたばかりで、夜になるとほとんど人がはけるオフィスマンションに居を構えている。
ある日、幼少期を過ごした浅草の演芸場にふらりと立ち寄ったヒデオは、そ>>続きを読む
1970年代のメキシコ、コロニア・ローマが舞台。学者夫婦と4人の子どもの家庭に住み込みで仕える家政婦クレオは、夫との不仲で荒れる女主人に翻弄されるも、みなから家族のように愛されている。
交際中の青年>>続きを読む
火星で探索中に嵐に巻き込まれ、飛んで来た物にぶつかり吹き飛ばされたワトニー。彼の宇宙服が損傷したシグナルもあり、クルーは彼が死んだものとみなして、船長の苦渋の決断のもと、彼を置き去りにして火星を離れた>>続きを読む
ロンドン在住の劇作家アダムは、12歳の時に交通事故で亡くなったはずの両親と再会。その実家に足繁く通うようになる。他方、彼は同じ高層マンションに住む男ハリーの誘いに応じ、愛を育み始める。
両親が健在の>>続きを読む
すでに殺人の前科がある中年男性ミスミが、食品加工工場の雇い主を河川敷で殺害し、燃やした。動機について話が二転三転するミスミに対して、担当弁護士のシゲモリは、真実はともかく法廷戦術的に、「強盗殺人」を「>>続きを読む
主人公ジョン・ウィックは、かつてロシア系マフィアで最強の殺し屋として名をとどろかせていたが、ある堅気の女に惚れ、きっぱりと足を洗って結婚した。そしてその最愛の妻を病気で失うと、彼女の最後の贈り物である>>続きを読む
12歳の少女ナヨンは、映画監督の父と画家の母の間に産まれた優等生で、同級生のヘソンとは互いに想いを寄せる間柄だった。しかし、突如トロントへ移住することになったナヨンは、気持ちの整理も別れの言葉もないま>>続きを読む
ノルウェーが舞台。郊外にある団地へ越してきた、少女イーダと、自閉症で言葉を失った姉アナの家族。
団地で知り合って姉妹と遊ぶようになったのは、アフリカ系の黒人少女で、皮膚病のせいかこれまで孤独に過ごし>>続きを読む
ドキュメンタリー映画。
路上で作業中の黒人に車で突っ込んだ後、それを救出しようとする女性を羽交い締めにした白人男性。そこに介入し、携帯していた手斧で男の頭をかち割ったのは、男の助手席に同乗していたヒ>>続きを読む
ドキュメンタリー映画。
ベトナム系カナダ人一家宅に3人の強盗が押し入り、妻を殺害、夫は重傷、そして娘は拘束されたものの無傷で済んだ。捜査の足掛りは、通報者でもある娘ジェニファーの証言だが、彼女のいう>>続きを読む
1971年―学生の反権力闘争が激化し、宗教権力も失墜しつつある時代。カトリック教会の一派は、地獄への恐怖だけではもはや民衆を支配できないと考え、新たな恐怖、つまり「反キリスト」の誕生をひそかに準備して>>続きを読む
将来有望な外交官ソーンは、念願の第一子を授かるも、死産。そこで医師から、妻には何も言わずに別の新生児を我が子として引き取るよう提案される。こうしてソーンは、素姓も分からぬダミアンを息子として引き取った>>続きを読む
病気の母を亡くし、医療の無力に失望した医学部生ナンシーは、大学中退を考えながら、母の思い出の地、メキシコの隠れた波乗りスポットへひとりで傷心旅行。巨大な波を華麗に乗りこなすナンシーだが、沖でその日最後>>続きを読む
1935年のハンガリー。裕福な家の令嬢シルヴィアは、軍高官である夫の子が産めない体であるため、カフェで知り合い懇意になった貧しい美女イレーンに、大金と引き替えに夫と同衾して子を産んで欲しいと依頼する。>>続きを読む
自分たちが臓器移植や代理出産のために製造されたクローンであることも知らず、完全に隔離・管理された世界で生きている者たち。その中の一人が、その実態に感づくと、懇意であった一人の女性クローンと連れだって、>>続きを読む
天才技術者であり、父の軍事兵器製造会社を引き継いだ社長でもあるトニー・スタークスは、アフガンの戦場で新兵器のPRと売り込みを果たした直後、イスラム系テロ組織に拉致され、その際に、自社兵器がテロリストに>>続きを読む
飛行機事故で幼い息子サムを亡くして14ヶ月、心の傷が癒えない母テリーは、精神科で治療を受けているが、医師からも夫からも、そもそも息子などいなかったのだと諭され、混乱する。たしかに、あるはずの写真もすべ>>続きを読む
地球の大気が異変をきたして、極度に酸素が薄くなり、人類は新天地を求めて地球を脱出した。しかし、地球に自己修復能力があって、まだ人類は生存可能であるという父の研究を彼の亡き後も引き継いだ娘サムは、一人孤>>続きを読む
天変地異により崩壊寸前の地球を脱して人類存続の希望をつなぐべく、土星最大の衛星タイタンに白羽の矢が立った。ただし、極寒で太陽光も乏しい苛酷な環境で生き抜くためには、人類自体が肉体的な進化を遂げる必要が>>続きを読む
猟奇的な性犯罪を長年研究し、警察の捜査にも協力して来たヘレンは、ある講演会の後、脱獄してその講演を聴講していた凶悪殺人犯に会場のトイレで襲われた。護衛の警官1名が死亡、もう1名が駆けつけてヘレンを救出>>続きを読む
アメリカで夫ルイスと幼い息子とともに暮らす、ルーマニア系アメリカ人の女性マヤ。幸せな家庭生活を享受していた彼女だが、或る日、工場から帰宅する一人の男性を目撃した途端、様子が一変。ポール・スタインマンを>>続きを読む
モントリオールのある島に建設された夢の団地。ところがそこに住む医学研究者が、寄生虫に人間の内臓代わりをさせる研究中、予想外の事態を招いてしまう。寄生虫は、宿主を色情狂に一変させ、宿主の口づけや性行為な>>続きを読む
ユダヤ系の物理学者オッペンハイマーは、原子爆弾開発を先導し、成功、「原爆の父」と称された男。「ナチスドイツが先に原爆を手にするくらいなら・・・」という大義名分で自分の良心をごまかしごまかし研究を進めた>>続きを読む
デイブ、アイリーン夫妻宅で催された食事会。ホストのデイブが、今日は極上のディナーを用意していると、具体的な献立まで語って聞かせるが、彼はいっこうに調理に取りかからず、いつまで経っても食事が出て来ない。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
親友の議員フィリップが殺人に手を染めたのをかばい、やがて今度はそのフィリップが殺されたため犯人を突き止めようとするなか、ある極秘資料の争奪戦に巻き込まれ、命を狙われる主人公。その極秘資料とは、政財界の>>続きを読む
青年ナザレは、若妻の母が娼婦であるという噂を聞いた自分の両親から強制されて、離婚。しかし愛する妻に独り立ちの資金を渡してやりたいと強く願い、蛇獲りの男について荒野の真ん中へやってくる。相手にしてくれな>>続きを読む
人質をとった立てこもり犯の説得などを主な任務とする「交渉人」ダニーは、或る日、相棒から、警官たちの基金から金が横領され、しかもそれには内部の身近な人間が関わっているということを密かに知らされる。しかし>>続きを読む
将来有望なスキー選手だったが、視力を失い、競技を断念して、すっかり腐っている少女ソフィ。彼女はベビーシッターとして富豪宅に雇われると、障がい者であることを隠れ蓑にして、金目のものを盗み出し、貯えとして>>続きを読む
かつて大量生産された人造人間「レプリカント」が人間に対する反逆を企てたため、その後はレプリカントの製造が中止されていたが、やはり人類の未来のためにこの技術は不可欠ということで、新型のレプリカントが生産>>続きを読む
一家の大黒柱を失い、イタリア南部の田舎から都会ミラノへ移住した、母と5人の兄弟。ひとあし先にミラノへ来ていた長男ヴィンチェンツォは、母の反対を押し切って、当地の女と結婚してしまった。次男シモーネは、ボ>>続きを読む
人間の(特に子どもの)恐怖について研究している心理学者を父にもったマークは、夜な夜なベッドで父から恐怖体験を強いられ、その反応をビデオで記録されて育った。そのせいか、現在のマークは、映画スタジオでカメ>>続きを読む
小説家くずれの文学部教授マルクは、両親亡き後も山中の実家で妹マリアンヌ(兄マルクと同じ大学で司書として働いている)とともに暮らしている。実はこの二人、兄妹でありながら男女の関係で、そのことが母にバレて>>続きを読む
アメフトのリーグで「バッファロー」の優勝に大金を賭け、大ハズレ。無謀なギャンブルで首が回らなくなったビリーは、ある悪党の罪をかぶることで、どうにか胴元と話をつけた。
無実の罪を贖い、5年の刑期を終え>>続きを読む