カシマさんの映画レビュー・感想・評価

カシマ

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貴公子(2023年製作の映画)

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なんでこのタイトルつけたの…

4月期限の招待券消化のため、まったく予備知識なしで見たけど正解だった!

このタイトルとチラシのイメージで内容は若い頃のタケシか三池崇史かと見まごうばかりの緊迫感のある
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

ときどき挟まれる核分裂と爆発のイメージ映像がなんか怖い。

原爆はすでに落とされていて、どんなことが起きるのかわかっていても不安でハラハラしてしまう。

ロスアラモスでの実験のシーンに至っては「原爆が
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.0

さかなクンってADHDだったの?
そういう映画だと思ってなかったのでいい意味で裏切られれました。

なぜのん?と思ってたけど性別を変えることで、さかなクンのマジキャラなの?作ってるの?というわざとらし
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

綾野剛も主演の男の子もよかったわー

綾野剛の雰囲気イケメンオーラがダダ漏れ
かっこいいわけじゃない(や、かっこいいんだけど)けどモテるひとみたいな、人たらしを演じるのがホントうまい

ヤクザと中学生
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

次回作造る気満々…というかもう撮影してるのかも?と思わせるエンディング。

今作でこそ出演シーンの少ない眞栄田郷敦ですが、原作の尾形のかっこよさをサクッとこなしていて、これから痺れるほどかっこいい尾形
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

2.0

私はファンタジーとSFはホラー要素がないと見てられないので、あの直毛黒髪陰グマ少女にもっと活躍してほしかったなー。

しかしジブリの絵柄の世界に突然Jホラーでしか見ないようなキャラ出てくると違和感たっ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

山崎貴監督はミリタリーオタクだそうで、戦闘機やら軍艦やら大砲やら、やたらかっこいい映像になっていて、監督がウッキウキで撮影した姿が目に浮かび、それだけでほっこりした気持ちに。

演技派の役者さんがそろ
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

2.5

折り込まれたすべてのエピソードが伏線で、ひとつひとつ丁寧に回収されていくさまを見る面白さ。

面白いことは確かなのですが、表面的には下品で粗暴だが心根は優しいキャラクターたちの下品さがどうにも好きにな
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

観終わって数日間、頭の中で何度も「トークトゥミー」って繰り返してしまった。「トークトゥミー」というセリフが出る瞬間の緊張感が最高!

ホラーに限らずよく出来た面白い映画は、「こういうルールなのだ」と映
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.3

これでもかっていうほど、菅田将暉くんのアップの連続。
そりゃあアップで撮りたくなるよね〜。
映画館であれだけアップにされても、どの女優よりキレイなんだもん。一度マジ女装してみてもらいたい。

「ミステ
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.3

聞いただけでも、それ絶対面白いだろ!っていうような展開。あらすじ読んで面白そうとは思ってたけど、想像以上に楽しめた。

B級アクションのお手本のようなエピソードを盛り込んであったが、ひとつひとつは掘り
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アナログ(2023年製作の映画)

3.0

あらめて思う、ニノの昭和感。

佐田啓ニさんとか、そのへんの。
顔が似てる訳じゃないんだけど、その時代の空気感をまとっていて携帯のない恋愛を演じるにはうってつけだと思った。

波瑠演じるミユキは、上か
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.4

ずるい…

あのひとことが刺さるか刺さらないかでこの映画の評価が大きく変わると思う。

いままで主人公が誰にも言えず、自分だけの暗い愉悦としてひそかに偏愛してきたBLを、美人で優等生の同級生は誰に隠す
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.5

世界で唯一ドヤ顔が許される男、トム・クルーズ。

や、もうあれだけやられたら誰もがドヤ顔を許さざるを得ないでしょう。年齢は関係なく、ハリウッドの大スターに自らあそこまでやられたらさ笑

裏切ったり寝返
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

海外が舞台の実写だったら、まるでテリーギリアムの映画だ。象徴的だけれど何を引用してるのかピンとこない。物語の体ではあるが理解してもらおうという気もないようだ。

一緒に観た人は「もののけ姫」の方がわか
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

2.5

アニメの方が相性が良さそうかなと思った。新海誠氏の描く京都とか観たくないですか?鬼のようにキレイな天橋立や花火を再現してくれそう。

個人的には岡田くんのせっかちイライラキャラにも清原果耶ちゃんのぼん
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

製作陣はまさか受賞した賞に盛大にネタバレされることになろうとは思いもよらなかったことでしょう。これからご覧になるかたはどんな賞をとったのか知らずに観た方が良いかもしれません。

観客は、登場人物たちの
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.2

ミーガンのあまりにも人間に近い容姿が抱かせる不気味の谷現象がホラー感に拍車をかける。

おおまかなあらすじはAIを組み込まれた人形が進化していく(ユーザへの愛)がゆえにロボット三原則を破り暴走していく
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.0

役者さんが「演じる」とき、ある完成された人物像にむかって演じてるのか、自分のなかの「誰か」を取り出して脚色して見せているのか。

岸井ゆきのさんのケイコに関しては憑依というよりも岸井さん自身のなかにあ
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オールド(2021年製作の映画)

3.5

ナイトシャマランの映画久しぶりに見たけど面白かった!

そうだった、この監督は「え?何が起きてるの?」っていう謎を作って観客を惹きつけるのがうまいんだった。

映画の終盤までいっこうに畳まれる気配がな
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.5

search #サーチ2の後に鑑賞。

Facebook、トークアプリ、画像投稿系SNSなどこちらもネットサービスを駆使して、父親が行方不明になった娘を追跡する。どんでん返しもあるけど、ストーリーはシ
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.5

ネットサービスの見本市のような映画。
デジタル社会ではあたりまえになっていった「検索」によって、失踪した母親の足取りを掴んでいく娘。
こんなネットの使い方もあるのかと目からウロコの連発。
海外ではもう
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.5

見始めたときはこんなに遠い異国の果てに連れ去られるとは思わなんだった。

舞台は同じなのに見る世界がこれほどまでに変わろうとは。

そう、人は容易く変わるのだ。

どんなに優しいひとでも常に同じ境遇に
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

キー君、助演男優賞おめでとう!
私の見てないところでもずっと良い役者さんだったんだ。

まあ、もうキー君ではない。
立派なおっさん。
キー・ホイ・クァンさんだ。

私は大好きだったので、歳を重ねたキー
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

ただただ、衝突が、見たいんだ!!

スピルバーグが何に突き動かされ、いかに自分の撮りたいものだけを撮る映画化オタクだったのかがわかる。

奔放で芸術家肌のピアニストのお母さんと、コンピュータ技師でロジ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

原作未見の状態で肩入れして見ていたのは玉田。

誰かがなにかに取り憑かれる瞬間、それに夢中になってひたむきに突き進む、あの熱情を見るのが好きだ。

大がサックスを手に取るストーリーがあるなら見てみたい
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.0

会話劇として面白いのは、明らかだ。

登場人物の口癖や洒落た言い回し、会話していく中で少しずつ状況が明らかになり、会話によって関係性が変わっていくのが非常に面白い。

一方ではナイフ、一方では本という
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ゼイラム(1991年製作の映画)

4.0

私を惹きつけたのは、この時代に公開される特撮ものなのに、どこまでもこどもを相手にしないかっこよさだった。

子供に見せるつもりのない特撮ヒーローものなんて知らなかった。それだけでもかなりの衝撃。ヒーロ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.5

アレは怖い
ちょっとしたホラー映像

悪意を受けた側の恐怖を蔑ろにしてなかった。それはとても良いと思う。

実際に起きたことをそのまま言ってしまうと悪意に軍配が上がることがある。

悲しいかな、いじめ
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星の子(2020年製作の映画)

3.0

岡田将生の役選びの絶妙さに毎回感心する。

教師である彼が騒がしい生徒にイラつき、指導なのか愚痴りなのかわからない指導の途中、突然に切れて芦田愛菜ひとりを糾弾し始めるシーン、一瞬で教室全体の空気が凍り
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.0

「それ」は伝わる。

好きなことを仕事にしていて、好きなことへの愛を振りかざしながら、どうにかしてそれを届けようと走り抜くひとたちは、かくもかっこいいものなのか。

それを届けるひとたちよ、
貪欲かつ
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ラビリンス/魔王の迷宮(1986年製作の映画)

4.0

エロい。

ジェニファーはまだあどけなさの残る「少女」であるにもかかわらず感じるそこはかとない色気。そこに「デビットボウイの魔王」である。
おとぎ話に紛れ込むエロティックな何かを感ずにおれようか。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.0

ラブストーリーとして見てたからか、納得できずに終わる。

いのちをかけてまで鈴芽が草太を手助けしようとする理由がよくわからない。
そういうキャラだからと思うしかない。

一目惚れしたから?
だとしたら
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

ホラーだった。
認知症のひと側から見た世界は恐ろしい。

ひとの価値観というのは記憶に収められていて、価値があると思った記憶が消えれば、価値はなくなる。
記憶がまとめていた基準は崩壊しバラバラに散らば
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

冒頭から積み重なる不協和音。
何かが変で気持ち悪い。 

人種差別はあるのかないのかわからない。
不信感をぬぐえない居心地の悪さ。

次第にバランスは崩れ、精神は破綻してゆく。

え、そっち!?
思っ
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.5

登山家はリア充と言えるのか。

だれしも普通に暮らしていて、ふとした不安にかられることがある。

生死にかかわることではなくとも、得体の知れないそれに、ときにはどうしようもなく捕らわれ続けてしまう。
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