カシマ

神々の山嶺のカシマのレビュー・感想・評価

神々の山嶺(2021年製作の映画)
3.5
登山家はリア充と言えるのか。

だれしも普通に暮らしていて、ふとした不安にかられることがある。

生死にかかわることではなくとも、得体の知れないそれに、ときにはどうしようもなく捕らわれ続けてしまう。

痛みを痛みとしない人間は、痛みを痛みとする人間とはまた違う宗教が必要となる。

いのちをかけて、極限の道を選ぶひとのなかの、ふとした不安は、わたしたちのなかのそれと同じものなのか。

それを感じるすべてのひとの「それ」が、明日には溶けて、なくなりますように。
カシマ

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