かすてらさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

かすてら

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ルックバック(2024年製作の映画)

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『フリップフラッパーズ』の押山清高監督の初劇場作品。
セル時代、あるいはマンガチックなざらついた画面が素晴らしい。写実的な演出や声優の演技とのマッチも見事。
パキッとした色づかいも良い。シーンごとの明
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

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現実と夢の境界が曖昧になっていく男女を描く。
てっきりホラーなのかと思っていたけれど、意外にユーモラスな場面が多い。電話している二人を同じカットでPANで映す場面、ガラス越しで観た顔が歪んで見えるシー
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紅い眼鏡(1987年製作の映画)

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面白かった。
冒頭はB級アクション映画っぽい作りだが、それ以降はほぼナンセンスなコメディ。
夢か現か曖昧になっていく展開はいかにもな押井映画。
千葉繁をはじめとする声優たちの怪演も良かった。動きや顔の
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数分間のエールを(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

MV制作をする高校生とミュージシャンになる夢を諦めた教師を軸に展開される、創作をテーマにした青春ストーリー。
主線を廃して背景と馴染ませるユニークなスタイル。イラストがそのまま動くような画面。パステル
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

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アパートを舞台に犬の失踪事件とそこから生まれる人間関係を描いたミニマルなサスペンスコメディ。
犬を殺し、間接的に老婆を死に追いやり、賄賂で教授になった大学の非常勤講師の罪は罰されることはなく終わる。(
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劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

音響のいい環境でこの作品が観られるのが嬉しい。
始まり方に意表をつかれた。
『こよみヴァンプ』のようなこちらの想定を超えてくる総集編ではないが、ドラマとして良くまとまっていた。
後半のいくつかのバンド
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

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『怒りのデスロード』の前日譚で、フュリオサが主人公。初代マッドマックスを思わせる復讐劇。
フュリオサの幼少期から誘拐、復讐を果たすまで、叙事詩的に丁寧に描写されていて見やすい映画。
『怒りのデスロード
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好きでも嫌いなあまのじゃく(2024年製作の映画)

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Netflixで鑑賞。
嘘をつくと小鬼(雪のようなもの)が出てくる設定が面白いだけに、抑制的な演出がミスマッチングな気がした。
もっとアニメーションで遊び倒して欲しかった。
旅先で様々な人に会うロード
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関心領域(2023年製作の映画)

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アウシュビッツ収容所の隣で暮らす家族のホームドラマを描いた映画。
あまりにも何気なく、ともするとつまらなく思えてしまう日常が繰り広げられる壁ひとつ向こうでは、虐殺が行われている。世界、または国家・政治
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ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(2024年製作の映画)

4.0

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予告編の熱量以上のぶっ飛び方だった。
物語や主人公像、作画、演出、色彩設計も意欲的。
大地丙太郎監督を思わせるようなデフォルメギャグや、走りによって崩れていく顔、描かれる鼻の孔、美少女ゲームコンテンツ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

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原作未読。
現在の世界情勢やインターネットの状況と図らずもリンクしている内容。
前編のときも思ったがストーリー展開がやや弱い。同じ方向性の作品では『天気の子』などの方が好み。
相変わらず背景美術が良い
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劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Paladin; Agateram(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作未プレイ。
前編がウソのような出来。
演出の魅せ方が上手く、作画も良い。それだけでも見る価値がある。
戦闘シーンの暴走気味なアクション作画は見ているだけでも楽しい。
話は正直よく分かっていないとこ
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劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Wandering; Agateram(2020年製作の映画)

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原作未プレイ。
淡々と状況が説明され、ノルマを消化するように進んでいくストーリーが結構つらい。
作画が良いところもあるけれど、劇場アニメとしては物足りなさも感じる。
吉成鋼パートががっつりある。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

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冒頭とラストの幾層にも重なる木々のショットが印象的。意外性のあるカット割りも多く、常に新鮮な気持ちで観られた。
長回しと自然な会話・演技により生まれる臨場感が良い。
登場人物たちの「ああ、こういう人い
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ヘイロー・レジェンズ(2009年製作の映画)

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村木靖監督のPrototype、菅野利之監督のthe babysitterが面白かった
東映アニメーション担当話が西尾大介監督で、プリキュアやドラゴンボールのノリそのままで良かった。

トラペジウム(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アイドルに憧れる利己的な主人公が、打算で作った友人3人を巻き込みアイドルデビューするものの、主人公と足並みが揃わないメンバーとの不和によりグループが崩壊していく様を描いたアニメ映画。
序盤の停滞感、地
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

演出を浴びる映画。
たっぷりと間を取った会話劇が醸し出すリアルな緊張感。
観ていると映画内の時間と同期してしまうようだった。
終盤の車内での家福と高槻の会話シーンがすごい。
劇中劇(ワーニャ伯父さん)
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ルー=ガルー(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

徹底管理されたディストピア世界で起こる連続殺人に巻き込まれる少女を描いたアニメ映画。京極夏彦原作。
緊迫感のあるストーリーと対照的な退屈でスピード感のない演出が見ていて辛い。
謎SCANDAL。
宮沢
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UN-GO episode:0 因果論(2011年製作の映画)

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TV版はだいぶ昔に視聴済み。こちらは未視聴だった。
TV版の前日譚にあたる映画。やや難解だが、50分という短尺ながら起承転結がしっかりしていて面白かった。少年期。
TV版と一緒に観ておけば良かったとや
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

IMAXで視聴
怪獣どもがド派手に暴れまくるポップコーンムービー
コングの表情が豊かでほぼ人間キャラ
薄味なドラマをやっていたかと思ったら終盤は完全に空気と化す人間たち、あまりにも割り切りが良すぎる

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

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ロシアウクライナ戦争の最前線、マリウポリでAP通信の記者が市民目線の戦争を命がけで捉えたドキュメンタリー
民間人が大けが、出血、死… あまりにもむごい映像が続き、その臨場感に嫌な汗をかいてしまう

あずまんが大王 THE ANIMATION(2001年製作の映画)

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TV版とは一部スタッフが異なる劇場版。
スラップスティックな演出・作画が良い。
色彩が少し濃いめ。

みつあみの神様(2015年製作の映画)

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朗読劇のアニメーションパートとして制作されたアニメ。
ディティールが控えめの抑制的な画面作り。板津匡覧監督でいえば『北極百貨店のコンシェルジュさん』に近い作風。端正な日常芝居が魅力。
人物にはセリフが
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アンチソーシャル・ネットワーク: 現実と妄想が交錯する世界(2024年製作の映画)

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ネトフリのドキュメンタリー映画。
2ch+ふたばちゃんねる、4ch、日本アニメ、ミーム文化、SNSの発達とそれによってもたらされた問題を取り上げている。リック・アストリーも出てくる。
下ネタや既存文化
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山椒大夫(1954年製作の映画)

5.0

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名作。
後味が悪く、救いがないストーリー。悪徳豪族の山椒大夫を捕らえるカタルシスはあるものの……。
陰鬱な展開と相反するかのような美しい映像が印象的。計算され尽くした構図と陰影。
端正な芝居を長回しで
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ファイナルファンタジー(2001年製作の映画)

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ファイナルファンタジーを原作としたCGアニメ映画。
剣と魔法のファンタジーではなく、ほぼSF映画。クリスタルなどのFF用語やチョコボやモーグリなどのキャラクターも登場しない。ガイア理論を土台にしたスト
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裏窓(1954年製作の映画)

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自室の裏窓から見えた事件を推理していくワンシチュエーションのサスペンス。
主人公が足を怪我しており、自室のみでストーリーが展開される。
ラストのホラー演出が見事で、スリルを感じた。

ロボットカーニバル(1987年製作の映画)

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UHD Blu-rayで鑑賞。昔1度だけ観た。
当時の著名アニメーターが「ロボット」をテーマに集ったオムニバスOVA。玉石混交だが光る作品も多い。
80年代OVAらしい高密度作画が楽しめる梅津泰臣監督
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

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再上映企画で鑑賞。
10年ぶりくらいに観た。昔観た時よりも好印象を持った。
ストーリーは特段好みではないのだけれど、画作りに限っていえば本作が最も尖っていて好み。
写実的な背景やプロットに、現実らしか
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

IMAXで鑑賞。
原爆の父、オッペンハイマー博士の人生と苦悩を描く。会話劇メインだが、展開に次ぐ展開による緊張感で全くダレなかった。
原爆の発明・投下への謝罪というわけではなく、当時の空気感や起こって
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ストーカー(1979年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

幻想的な画作り、長回しとゆったりとした動作、落ち着いた音楽と効果音が眠りを誘うSF映画。
中盤の水面を映しながら下にPANしていくカットが強く印象に残っている。