かすてらさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

かすてら

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とべ! くじらのピーク(1991年製作の映画)

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1991年のアニメ映画。
キャラデザ・作監がうつのみや理氏。超作画アニメ。
シンプルでデフォルメの効いたキャラデザながら、リアリズムを感じる芝居が素晴らしい。同氏が手掛けた『御先祖様万々歳!』の絵柄に
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はじまりの冒険者たち レジェンド・オブ・クリスタニア(1995年製作の映画)

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中村隆太郎監督作品を観返している流れで初視聴。
故郷を追われた青年がクリスタニアという隔離されていた世界で冒険するファンタジーアニメ映画。
詳しい設定は説明を省き、話はトントン拍子で進むためテンポが良
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SPACE ADVENTURE コブラ(1982年製作の映画)

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漫画のコブラを原作としたアニメ映画。
コブラの声優が松崎しげる。序盤はやや違和感があるが慣れてくる。
アクションシーンもエフェクトもとにかく派手に動く。出崎統のハーモニーなどのリミテッドアニメ的な手法
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百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)

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葛飾北斎の娘、葛飾応為を主人公とした同名漫画原作のアニメ映画。
ハリウッド的な大きな話で魅せる映画ではなく、彼女らの小さな日常からなる単話をまとめたストーリー。
人々の交流が展開される中で、異なる世界
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聖☆おにいさん(2013年製作の映画)

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後にシンデレラガールズのアニメを手掛ける高雄統子監督の初監督作品。チーフ演出に神戸守氏。
原作は昔ある程度読んでいた。
リアルな背景美術と浅野直之氏による漫画的な線のキャラデザが絶妙に調和していて良い
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時をかける少女(1983年製作の映画)

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1983年の実写版。
細田版の影響でSFチックなイメージを持っていたけれど、これはホラーチックな要素が強い。時間跳躍の世界に1人取り残される恐怖。
後半のストップモーション撮影のシーンが面白かった。ラ
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宇宙人東京に現わる(1956年製作の映画)

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日本初のカラー特撮SF映画。
岡本太郎がデザインしたヒトデ型宇宙人「パイラ人」が登場する。
当時の日本の風俗が垣間見えるのが良い。
ストーリーは散漫としていて盛り上がりに欠ける。ラストも唐突。

傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

4.0

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傷物語3部作を編集して1本にまとめた総集編。
キスショットとの人間ドラマをメインに据えて再構成されている。
1本にまとまったことで、格段に見やすくなっている上、3部作のアヴァンギャルドさは失われておら
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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どう捉えればよいのか悩んだ。
小津安二郎リスペクトのスタンダード・サイズ。奥行きのある映像と自然な演技は観ていて心地よい。何か大きな事件が起きる映画ではないが、常に目が離せなかった。ラストシーンが素晴
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テトリス(2023年製作の映画)

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テトリスの権利争いをゲームに見立てて描いた伝記映画。AppleTVで配信。
冷戦の時代と重なっており、ビジネスも命がけで緊張感がある。
裏切りに次ぐ裏切りで先が読めず面白かった。
任天堂の山内社長がそ
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劇場版 ポールプリンセス!!(2023年製作の映画)

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エイベックス・ピクチャーズ、タツノコプロ制作のアニメ映画。
プリティーシリーズのスタッフが多く参加している。
前半のドラマパートは手描きで、後半はモーションキャプチャーによるCGポールダンス。
やや見
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チョッちゃん物語(1996年製作の映画)

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黒柳徹子の母、黒柳朝の自伝原作のアニメ映画。
「窓ぎわのトットちゃん」を観た影響で視聴。
子供からの視点で描かれた「トットちゃん」の黒柳家は、西洋的で裕福でオシャレな雰囲気が印象的だったが、こちらはよ
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ボビーに首ったけ(1985年製作の映画)

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神保町シアターの『一度はフィルムで観ておきたい――大人のためのアニメーション映画』で鑑賞。
ソフト化がVHS止まりで配信もされていないレアな作品。
鬱屈した青春を独特な演出で描いた中編映画。
実写コラ
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

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フリージャズミュージシャンのSun Raが主人公のSF映画。
チープでサイケデリックなカルトSF。
差別や暴力が蔓延する地球に居場所はないから宇宙に行こうというストーリー(思想)。
変な宇宙船。
ライ
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河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)

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かなり久しぶりに再見。
名作。昔見た時よりも印象が良かった。
現代に突然河童が蘇るというファンタジーをリアリスティックに描くアニメ。
「変化」がテーマ。江戸時代から現代などのマクロな変化、ちょっとした
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時の支配者(1982年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1982年のフランスアニメ映画。
バンドデシネ作家のメビウスと組んだためか、キャラクターがポップで同監督『ファンタスティック・プラネット』よりもとっつきやすい。
背景美術が美麗。
話があちらこちらに飛
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宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-(2009年製作の映画)

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アニメ映画だと思ってみたら教育番組のような解説にアニメパートが含まれている作品で面食らった。
フィクションで脚色されがちな宮本武蔵(とその周辺)を客観的事実で解説。押井守の歴史蘊蓄が炸裂している。
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VHSテープを巻き戻せ!(2013年製作の映画)

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VHSコレクターや映画関係者たちがVHSについて語るドキュメンタリー。
映画だけでなく、エクササイズビデオやアダルトビデオにまで焦点が当たっていて面白い。コレクターの部屋を観るのは好きなので、そこも嬉
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

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スタジオポノック長編2作目。『ギブリーズ』『二ノ国』の百瀬義行監督。
作画アニメだが、撮影処理によって3DCGのような質感を再現している。
序盤中盤は説明的な展開や固いセリフ回しが多くだいぶ退屈。
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西遊記(1960年製作の映画)

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1960年のアニメ映画。
元々の西遊記の話が面白いということもありそうだけれど、今まで観た東映長編の中でも観られる出来だと感じた。特にラストはなかなか迫力がある。
電話やテレビといった現代的なガジェッ
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ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間(2018年製作の映画)

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スタジオポノックの短編集。
『透明人間』が特に良かった。天候や小物を見事に使った映像のリリシズム。希望を感じるラスト。『サムライエッグ』のルックもユニークで面白い。
EDで余韻が台無し。

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

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ビジュアルが良い。宮崎駿監督の影響下にあるのは否めないが、大学見学シーンのごちゃごちゃ感なんかはワクワクする。
大平晋也パートをはじめ、作画的な見どころも多い。
ストーリーの推進力のなさが気になる。
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

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キューブリック監督の初期作品。競馬場から現金を盗むフィルム・ノワール。
後半から結末にかけてのスピード感が良い。
主人公のPOV視点で警官に追い詰められながら画面に登場する「THE END」。かっこよ
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グスコーブドリの伝記(2012年製作の映画)

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同監督の名作『銀河鉄道の夜』と比べるとどうもイマイチ。
原作にはなかったファンタジー要素を無理矢理入れたような展開が鼻につく。話の芯もぼやけている。
当時(2012年)にしては背景美術がすごい。公開時
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

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香港を舞台にした2本のストーリーからなる恋愛映画。
キッチュに映された香港の街並みがいい。
前半ストーリーのサスペンス的な展開が後半と繋がってくるのか?と期待したが別にそんなことはなかった。
好きな男
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花様年華(2000年製作の映画)

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既婚者同士の恋愛を描いた香港映画。
ストーリーにあまり感心が持てなかったが、映像が良かった。人物の関係性やその変化をはっきりと説明せず、印象をぼやけさせている。
フレーム内フレームの構図が多用される。
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カムイの剣(1985年製作の映画)

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幕末が舞台のアニメ映画。
時代劇だと思ったら、途中でアメリカにわたり、西部劇になったりする。スケールが大きい。
透過光を用いた派手なバトル演出が面白い。作画も良い。
同時期同監督の『幻魔大戦』と同様、
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青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない(2023年製作の映画)

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実写的演出で思春期の悩みを描き出す。
驚きがある話ではないが、安心して楽しく観られた。
前作と同様、映画ならではの豪華さはなく、正直テレビシリーズでもいいのではと思ってしまうところはある。

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

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素晴らしかった。
序盤からモブの一人一人が別々の人生を歩んできたかのように異なった芝居で描かれていて、そこでもう感動する。
独立したイメージシーンが良かった。シンエイ生え抜きのアニメーター、神戸佑太さ
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

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すごい。
4時間近くあるのに、全く飽きさせない画面と編集だった。
戦争の爪痕が残る鬱屈した時代の台湾を舞台に、ガールフレンドを殺害するまでに至る少年の心を描く。
日常と非日常をシームレスに移動するよう
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

変人たちが居座るカフェに訪れたドイツ人・ジャスミンと人々の交流を描いた作品。
冒頭の車から降りるところのカット割りが独特で驚くが、それ以降は割と素直な画面。
序盤のギスギスした展開からは想像もつかない
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

未曽有の大災害に見舞われた街の人々を撮る半ドキュメンタリー映画。
画が良いのでそれだけで観ていられる。
被災地の人々の変に飾らない会話が面白い。それぞれの死生観が語られる。
インタビュアーの言動がちょ
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