桂日之石さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ファーザー(2020年製作の映画)

4.5

認知症のアンソニーの世界観の中に入りこんでしまう 人間って不思議だ 記憶なんて曖昧なものだが、きっと人間の意識なんてその記憶の連続でしかないのだろう そんなことを考えさせられた すばらしい演技>>続きを読む

Mr.&Mrs. スミス(2005年製作の映画)

3.5

この頃のアンジェリーナジョリーは30歳くらい 美女すぎる もちろんブラピもだけど、これだけ華があるとそれだけでみていられる 現実的ではない大げさなシーンも多いけど、娯楽映画としていい Netf>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.5

満員すぎるバス 役に立たない警察 胡散臭い占い師 家庭用テレビなんて普及するよりも前の貧困の時代のイタリア その風景をみているだけでもいろいろと考えさせられる 役者は素人を起用しているらしい>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.0

ちょっと期待しすぎたかも こういうミステリーは基本たのしいけど、その楽しさって、個人的には伏線回収の気持ちよさだとおもっている その気持ちよさに関してはかんじられなかったのが残念 それと役者もち>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

こういう人がメンヘラっていうのかな(使い方よくわかっていないが) 程度の差はあるだろうけど、こういう人って世の中にたくさんいるとおもう 極端にいえば成功した人はみんな多少はこういうかんじを持ってい>>続きを読む

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

2.5

二作目に引き続き、スリルが感じられなかった 福士蒼汰の出た映画やドラマをぜんぜん見ていなかったせいで、あまちゃんの種市先輩のイメージしかないままだったので、あの演技が悪い意味で余計に漫画っぽく見えて>>続きを読む

カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)

2.5

元々が漫画だから仕方ないのかもしれないが、心の声が多すぎて、ずっとだれかがしゃべっている この手の映画のもっとも大事な要素がスリルだとしたら、そこはうまく出せてないかな 途中から吉高由里子だけをみ>>続きを読む

カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

3.5

イカゲームがおもしろかったのでみたくなった 漫画のが断然おもしろいけど、これはこれで悪くない 原作のカイジのイメージとはビジュアル的にかなり違うのに、見始めてわりとすぐに違和感がなくなったのはやっ>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎恋歌(1971年製作の映画)

4.0

志村喬はやっぱり良い 顔に哀愁がある なんだか、この回の博もそうだけど、作品を通じて、言いたいことがあるならはっきり言うべきだ、というかんじが今回あらためてみて刺激をもらっている気がする それに>>続きを読む

男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)

4.5

モテない男がたまに上手くいくと、こう独占欲の塊みたいなヤツになるといういい例 お菊に会いにいったホテルでのギャグのしつこさも最高 落語好きにはちょい役で柳家小さんがラーメン屋の親父で出てくる

ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

4.0

役は主演だけど現代版の中村仲蔵みたいな話 これで一本映画が作れるんじゃないだろうか ダニエルの最後の挨拶のあとの表情がグッとくる これをみるとカジノロワイヤルからもういちど見返したくなる

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

去年から延期延期でようやくみられた 飄々としていて自信たっぷりだったショーンコネリーの時代のジェームズボンドしか知らない人がみたら、おそらく別の映画だとおもうぐらいウェットなボンドではあるが、時代は>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

すごい豪華キャスト 話もよくできてるし、メインのダニエルクレイグとアナデアルマスがすごく魅力的なのもいい こういう時代だからかわからないけど、やさしい人をみるとなんかほっとする あのばあさんはど>>続きを読む

女王陛下の007(1969年製作の映画)

3.5

話は悪くないのだが率直にいえば、このボンドは顔が好きじゃない ショーンコネリーの過去5作をみてきた当時の観客も、この渋みが薄く人間味のありすぎるボンドに肩透かしを食らったのではなかろうか

007は二度死ぬ(1967年製作の映画)

4.0

裸の木に鳥は巣を作らない いまああいう胸毛が生える人でも若い人はみんな剃っちゃいそう 男らしさとか女らしさってあんまり言っちゃいけない時代かもしれないが、こういう昔の日本人的な女らしさって男だけが>>続きを読む

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)

4.0

とにかくこのかっこよさはなんなんだろう こういうモテる男が共通して持ってるものって、自分の体型に対する自信のような気がする それにしても最後のあれはどうやって降りるのだろう

007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)

4.0

この男、女を口説くか逃げるか捕まってるかの時間がかなり多いのだが、あの余裕がカッコいい どうしたらあんなにモテるのだろう 映画だからと言われちゃおしまいだが もしこれが好きじゃなかったら、ショー>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

歴代の日本の興行成績で1位ということですこし気になってはいたけど、みてみるとおもってたよりも夢中になってしまった アニメだからかぜんぶセリフで説明していくスタイルで野暮ったく感じたりもするが、だから>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

2回目とか観たほうがもっと気づくこともあって楽しめそうだし、主人公の心情が変化していくかんじがもっと集中力のあるときにみると違って見えたかもしれないけど、ちょっと長いのでもう一度みるには勢いが必要そう>>続きを読む

ギャングース(2018年製作の映画)

3.0

原作の漫画は読んでないけどおもったよりはおもしろかった しかしこのやんちゃなホームレスみたいな、半グレとも違うような中途半端な人って日本にいるのだろうか 将来のビジョンが見えなすぎる 漫画原作だ>>続きを読む

花と雨(2019年製作の映画)

2.5

もともとSEEDAというアーティストが好きだったら、これを観ることでもっと好きになる人もいるだろう なんの興味もない人が観たら、もしかしたら退屈な映画かもしれない

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.0

まぁ、少年ジャンプ的な展開って無条件に多少なりともワクワクはしてしまう あとはやっぱりマーゴットロビー かわいくてかっこいい けどこれがもしDCEUシリーズじゃなかったらあえてみてはいないかも

見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.0

こういうサイコパスな犯人が出てくるのはけっこう好きなのだが、緊張感のあるシーンになればなるほどツッコミどころが多くなってきて、だんだんコメディをみてるような気分になってしまった わざとドジなことして>>続きを読む

東京オリンピック(1965年製作の映画)

4.0

TOKYO 2020オリンピックのあとのタイミングで観ると、リアルタイムで観ているような気分になり、その時代に生きていたかのような錯覚までしてしまう いいタイミングでみられてよかった

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.0

テレビ版よりは意味のわかりやすいおわりかたかもしれないが、ぜんぜん意味がわからないところも多かった テレビアニメも映画もぜんぶみたけど、やっぱりじぶんはこのシリーズがそんなに好きってわけではないのだ>>続きを読む

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

4.0

娯楽映画としてバランスの取れたいい作品 おばあちゃん、北林谷栄の演技を観てるだけで飽きない 映画の主役は頭がいいほうが好みだ 樹木希林もいいな 時間をおいてまたみたくなる一本

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.5

こういう男っているなぁ というか世間体とか何もかも気にしなければ男なんてみんなこんなかもしれない いずれにせよ人は簡単には変われないものである 仲野太賀は将来が楽しみな役者だな

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.5

なにがどうとかよりもとにかく鈴木亮平 すごい役者だな 非情すぎる 画面に映るだけで緊張感があった こわすぎた

メアリー・J・ブライジ マイ・ライフ(2021年製作の映画)

3.5

いいドキュメンタリーだなぁ こういうのってなかなか好きな人しか観ないとおもうけど、これは観たらもっと好きになる 音楽もその人のバックボーンが見えるとより深く好きになれるものである

宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.5

漫画やドラマを観てたら違ったのかもしれないが、この作品だけ観ると、まともなやつがいなすぎてだれにも共感ができなかった でもああいうフィジカル的に圧倒的に強そうなやつのあのかんじの怖さってなんかわかる>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0

政治家にお人好しは向かないのだろう こういう人が仮に総理大臣になったとしても、今度は海外からの圧力で潰されそうな気もする お人好しは損をするというが、少なくとも腹黒いヤツが得をするというシステムは>>続きを読む

男はつらいよ 純情篇(1971年製作の映画)

4.0

これは初期の傑作でしょう 森繁久彌はやっぱりすごいな 動作のひとつひとつが自然で美しく「あの人はちょっとからだの悪かとね」間が絶妙である そして寅さんは持ち前のええ格好しいが存分に発揮されている>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

これを観たらその道に進むのは止そうとおもう人もいるかもしれない ヤクザにとっては生きづらすぎる世の中 まぁ、職業がなんであれ、人殺しが生きやすい世界はどうかとはおもうが なんとなく、この監督は過>>続きを読む

男はつらいよ 望郷篇(1970年製作の映画)

4.0

この作品で一旦おわらせようとおもっていたらしく、ドラマ版のキャストが多数出演している とはいえドラマ版はみたことがないのだが やっぱり、地道な暮らしは無理だったよ、さくら ラストは哀愁がすごすぎ>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

音の使い方がすごくよくて、最新の技術なんだろうな 音楽をやってなくても聴覚を失うなんて想像しただけでもゾッとする 受け入れられない気持ちがすごくわかるし、主人公ルーベンの葛藤してるかんじが絶妙

メランコリック(2018年製作の映画)

4.5

出てくる人物が全員よい それぞれの人物がみんな魅力的に描かれているから、誰が画面に映っていても飽きることなく観られる 話としては現実で考えたらけっこうすごいことをしてるんだけど、大げささがないから>>続きを読む