このレビューはネタバレを含みます
『ユージュアル・サスペクツ』のような「罪の自白」で物語は進み、『ファイトクラブ』のようなオチになるかと思いきや実は・・・なマインドファックムービー。
本作を高く評価する向きもあるようだが、既存の名作あ>>続きを読む
ファッショナブルなスパイガジェット、軽快なカメラワーク、有象無象の派手なアクションシーン、笑えるグロ。どれを取っても一級品で、評価が高いのも頷ける。
ハラハラさせる展開の中にも、「受け継がれる師弟愛」>>続きを読む
小さい頃、『ファーザー・クリスマス』とセットで何度も何度も観たなぁ。
アニメーションとしては粗さがあるけど、絵や音楽の繊細さは冬のイメージにぴったり。
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懐かしい面々を見ながら、旧い友人に会ったような温かい気持ちになれた。
英雄の死。絶望と希望。そして退屈を許さない流れるようなテンポは、否が応にもエピソードⅣを想起させられる。
一方で、闇が光を恐れ、時>>続きを読む
グザヴィエ・ドラン十八番の「愛と憎しみは表裏一体」を地でいく作品。繊細なのに激情的。
ダイやカイルと同じく自分もスティーブの純粋さに一気に惹きこまれ、不思議と愛しくて堪らなくなっていた。青空の下、カー>>続きを読む
普通。こんなにも「普通」という言葉が似合う作品はないんじゃなかろうか。
豪華なキャストを盛り込んで、9つの物語を盛り込んで、それで?
本当に普通のラブストーリー。箸にも棒にもかからなぬ凡作。
「ここが>>続きを読む
情をとるか金をとるかの究極の選択という点で、題材はかなり生々しい。
人生で初めてのボーナスをもらったばかりの役立たずな新人としては、「自分だったらどうするか」と深く考えさせられた。
時系列の描写に工夫>>続きを読む
音楽や映像美ではディズニーのアニメーションには遠く及ばないが、こちらにはこちらの良さがある。
何も考えず、脳みそ空っぽのまま、スリープ状態でも楽しめる。
のに、しっかり頭に残るし薄っぺらさも感じない。>>続きを読む
前作に引き続きこちらも王道。なおかつクライム要素がなくなりドラマ寄りに。
生徒たちのパフォーマンスがかなり高く、ミュージカルシーンの満足度は◎
ただ、「ティーンの成長譚」としてはイマイチかな。
オーデ>>続きを読む
オムニバス形式でラテンアメリカを舞台にした色々な作品を楽しめる。
クラシック作品はわりとドタバタカオスでついていけなくなることが多いが、本作はそんなことないな。
・・・と思ってたら終盤に向かうにつれて>>続きを読む
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終始何のための旅なのかがイマイチ分からなかった。
道中、野生のらくだを撃ち殺し、毒に侵された飼い犬をも撃ち殺す。そんな犠牲を払ってまでなぜ続けるのかが謎な独りよがりの旅だった。
オーストラリアの自然は>>続きを読む
音楽映画だけあって、心に残る曲が多かった。よくあるポップミュージックとは一味違う。
テンションの高い楽器隊の音ももちろんだが、特にキーラ・ナイトレイの囁くような歌声にはまってしまった。
全体的に粗がな>>続きを読む
好きな監督の最新作ということで公開初日に映画館にて鑑賞。
往年の名作『ロック、ストック〜』や『スナッチ』に比べると正直物足りなかった。
掴みとテンポはよかったが、総合すると「凡庸なスパイもの」といった>>続きを読む
面白いテーマなのに最後の最後まで乗り切れなかった。前半〜中盤までがとにかく退屈。
二人の世界とか心を通わす経緯を、もっと言葉のやりとりで深く表現してほしかった。
炭鉱という舞台、夢を追う少年、父親との食い違い、と『リトルダンサー』のような設定。
しかしその名作にも引けを取らない素晴らしい作品だった。とにかく丁寧に作られている印象。
涙を誘うシーンは数多くあるが>>続きを読む
素人さんキャストだから、と最初は構えてしまったが、思ったよりもニュートラルに観ることができた。
むしろキャスティング云々以上にシーンやカットそのものに退屈なものが多くて残念だった。
『横道世之介』もそ>>続きを読む
名作の呼び声高い本作を満を持して鑑賞。
傷つくことを恐れて周囲や自分自身と真正面から向き合おうとしないウィルに(頭脳の違いはあるが)共感しっぱなしだった。
中盤だれてしまったけど、ラストにかけて王道な>>続きを読む
単純明快でくだらないけど、B級映画を欲している時にはうってつけ。
「色々と考えさせられる」映画に辟易したら箸休めには丁度いい。
タイトルに「ゾンビ」と冠するぐらいだからまあ実際にゾンビも出てくるんだが>>続きを読む
たまたま手に取っただけなのに、タイムトラベル先の「2015年10月21日」にニアミスだった!
前作を引き継いでいるぶん、時間軸が増えて複雑になるから少し頭が混乱するが、それでもしっかり面白かった。
3>>続きを読む
ヴィンテージ品のように味がある映像は、さすがはジャンピエールジュネ、といったところ。
ジャンルとしてはコメディだが、大爆笑という感じではなくクスッと笑える程度。
一癖も二癖もある個性的なキャラクターた>>続きを読む
'60s〜&'70sにかけてのUKカルチャーを学べる映画。
ブライトンでの騒動後、夢から醒めたように魔法が解けたように冷えきってしまったモッズたちと、「モッズ」であることにこだわり続けるジミーとの対比>>続きを読む
日本の一般的なアカペラとは違い、歌って踊るダイナミックさが新鮮だった。
ストーリーはいかにもティーンが好きそうなザ・王道。
あまりに軽すぎて薄っぺらで、心に響くもの、心に残るものはなかった。
微妙にツ>>続きを読む
母親に対する反抗期の言動がユベールに重なり、自分を客観的に見ているようだった。
女子より男子のほうが共感できる部分が多い作品だと思う。
『トム・アット・ザ・ファーム』もそうだけど、共依存の関係や歪んだ>>続きを読む
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思春期独特な危うさが生々しく痛々しかった。
姉妹たちはどこか生気がなく、「籠に閉じ込められた鳥」のように象徴的に描かれていた。
ラストで4人が自殺してしまうシーンも、「少女たちが死んだ」というより、「>>続きを読む
それほど破綻していない家族がそれほど挫折もせず絆を深める物語。
父母娘息子、それぞれのストーリーと心理描写があったのがよかった。
特別な仕掛けはないが、大きな穴もない。
良く言えば優等生的な、悪く言え>>続きを読む