KSさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

グリース(1978年製作の映画)

3.0

サタデーナイトフィーバーの翌年に公開された作品。

この後、Oliva Newton Johnは「Physical」を歌ってディスコ時代のポップヒットに繋がっていく事を考えると、ジョン・トラボルタとこ
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Love, Lizzo(原題)(2022年製作の映画)

3.5

太っていて、ブラックで、女性、私たちは3重の意味で政治的

時々、なぜ自分がそんな役回りをさせられないといけないのかと憤りを感じながらも、彼女が前を向いて歌う理由は、小さい頃の自分(どこかにいるであろ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

ヤツを真下から見てしまった時のOJの“Nope”には笑った。

最初の映画である馬の映像が、本作の主人公たちが起こす行動をなぞるようで、ファースト・ペンギンがいたから今の私たちの生活があるのだろうなと
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マイ・セックス・ドール(2020年製作の映画)

2.5

AIと一緒に感情(愛)を知っていく話。

父がAV男優で家でAVが製作されている所は虚構が作られている過程を示す事でそれは現実ではない様を示しているのだろうし、AIが組み込まれたセックスドールという設
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

2.5

物語が進む原動力が、男たちのイキリというか、張り合いを見てもなんだかなぁと思うが、本作は70年代から60年代を懐かしんでいる映画なのだろうから、これを見て俺ら若かったよなって言うための映画で、それ以上>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.5

理不尽な要求を課せられたら人が、そこから脱却する話。キリスト教における男性中心主義に対する批判も込められているように思う。

ファンダンゴ(1985年製作の映画)

2.5

ベトナム戦争へ徴兵される青年たちの最後の憂さ晴らしを描いた作品。

男の張り合い的なシーンが正直理解できない。

ダフト・パンク エレクトロマ(2006年製作の映画)

3.5

イージーライダーで描かれていた社会における外形的な差別をロボット世界で描いた作品。

彼らにおいてダンスミュージックとは、自由を獲得するための手段と言えるのかもしれない。

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.0

主人公たちが目の前で体現する自由と、それに恐怖を感じる社会との軋轢を扱った映画。MV的な側面もある。

インターステラ5555(2002年製作の映画)

3.5

ダフトパンク『ディスカバリー』のMVとして作成された映画。

音楽を強制される事への反発を描いているとも捉えられるし、ミュージシャンがアイドル(偶像)として消費される事への不満と警鐘にも思えた。

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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.0

物語としての部分のイライラをアクションでスカッとさせる構造なんだろうけど、私はアクションがあまり好きではないという事がハッキリ分かった。

ウェディング・シンガー(1998年製作の映画)

3.0

98年に80年代を舞台にした映画があったとは。音楽において、80年代リバイバルはKylie Minogue『Fever』(2001年)だと思われるので、それより早いのは80年代リバイバルの歴史を辿る上>>続きを読む

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

5.0

セックスと検閲のテーマを扱った映画。

第二幕がある事で、セックスと検閲のテーマを扱った時に陥りがちな倫理観ばかりの話にならず、検閲の歴史という文脈でセックス表現について考える作りになっている。

あぁ、結婚生活(2007年製作の映画)

3.5

“愛”とセックスをキーワードに結婚生活とは?言いかえれば結婚式で誓う永遠の愛とは何かを描いた映画。

字幕版がなくて、吹き替えでの視聴のため、愛と表現された所がLOVEだったのかは分からないが、運命の
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

3.0

人は何のために生きるのかをテーマにした作品。

人が小さくなる箱庭的な表現は、ストップ・モーション・アニメのセットを見ているようで面白かった。

一つ思ったのは、小さくなったら、1日の体感は伸びるだろ
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劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲(1998年製作の映画)

4.0

“生まれた生物にオリジナルもコピーもない”というテーマ性を描いた作品。

この作品の好きなところは、そうしたテーマ性を訴えた後に戻った日常で、果たしてどれだけの人がこのテーマと向き合っていくのか、それ
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バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く(2021年製作の映画)

3.0

ひっちゃかめっちゃかのコメディ。いろいろクドいけど、なんか爽やか。

バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.5

物語を語る際そこにはステレオタイプとされてきた善と悪の構図がある、そうした古典とされるモノから脈々と意識的にしろ無意識にしろ受け継がれてきた。
本作はそうしたステレオタイプが差別意識とつながっている事
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たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

3.0

アニメ版では、あんなに大人だったたまこが、こんな感じになるのかと、ちょいと設定に無理があるような気がした。

逃げた女(2019年製作の映画)

3.5

映画とかドラマみたいに問題の核心を語る時って実際ほとんどないよなぁと思う。本作は主人公の抱えたモヤモヤをモヤモヤのまま、語らない所が良いと思う。

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.8

シアーシャの影がアザラシになっているシーンが好き。小さい頃は、本作のコートみたいに着てたら落ち着く服ってあったなぁと思った。肌触りとか匂いとか何だろうけど、あれは何だったんだろうなぁ。

港町(2018年製作の映画)

4.0

田舎の港町に二人が来る事で、いつもの日常とは少し変化した日常を映し出す作品。

ガス燈(1944年製作の映画)

4.5

徐々に追い詰められていく様はスリリングだったが、あの得体の知れない理不尽な雰囲気に既視感があった。

ザ・ビートルズ&インディア/ビートルズとインド(2021年製作の映画)

3.5

ザ・ビートルズは、ミュージシャンでありひとりの若者であった事を描いたドキュメンタリー。

マハリシの悪評がそのままインド文化への批判に直結していたりと、ある文化を見る際に視点が一つしかないとそれが全て
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奥様は魔女(1942年製作の映画)

2.5

本作をみていると、魔女(その文化圏における異端)がその文化圏における“普通”として暮らしていくためにカモフラージュする話だと思った。魔女狩りって現在の民族差別や女性差別や性的マイノリティ差別の一種みた>>続きを読む

シリアスマン(2009年製作の映画)

3.5

宗教とは何だろうかという問いの映画。
大きな過ちを犯した時に、大きな災いが起こるでも、それは教義を破ったからなのだろうか、そうした問いが残るような作品だった。

アイ・キャン・スピーク(2017年製作の映画)

5.0

第二次世界大戦中の日本軍による性奴隷問題を扱った映画。

タイトルのI Can Speakは、英語で話せるという意味合いだけでなく、声を奪われた者が自分の声を取り戻すという意味合いもあると思う。

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ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊(2011年製作の映画)

3.5

強いからって何でもやってもいいのか?という問いの映画。

日本の言論空間だけでなく、ロシアのウクライナ侵攻などもそうだが、現在の社会は、強い者が力で押さえつけるという構図がまかり通っているが、本作は本
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ハッピー フィート(2006年製作の映画)

3.5

一人?の皇帝ペンギンの冒険譚。

ペンギン社会は人間社会のメタファーでもありながら、ペンギンの住環境の変化にも切り込んでいる。

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

4.5

田舎と東京という使い古されたレイヤーに、もう一つ、田舎に残った身近な人を付け加える事で、荒唐無稽なファンタジーがどこか現実味のあるというか、こういう気持ちの人いるだろうなぁ。
でも、別にそれに不満があ
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.5

1で舞台設定が説明し、本作ではファミリーヒストリーを振り返りながら、現在の混沌へと話が進んできた。

話が進めば進むほど、日本の現役の副総裁が、この世界観に浸って同じような格好をして、差別発言を繰り返
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

2.5

家父長制とそこから生まれる権力構造により組織をどう維持していくのかを描いていると見た場合、その歪みを解消するために力を行使するのかなぁと。正直何のための抗争なんだろうかと?が頭をよぎる。

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.0

映画において純愛とされる事と猟奇的とされる事の線引きは、視点の違いでしかない事を教えてくれる作品。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

最後の「おはよう、アキ」というセリフがある事で、タクシーだけでなく同時並行的に世界では色々な事が起こっているんだろうなぁという想像が掻き立てられて、そこが良かった。

プロメア(2019年製作の映画)

4.5

大惨事を契機にして差別を正当化してきた社会に対するアンチテーゼの作品。

江戸時代の火消しを元ネタにしていたり、歌舞伎の見栄を切る演出だったり、それこそヒーローアニメのフォーマットを踏襲している所、A
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

「なんかこの歌聴いたことあるかも?」の問いに「テーマソングだからね。」ってそんな返し聴いた事無いわ!
さらに、「台本読んだんだ」っておい!

よく分からん作品だった。