KentFさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.8

冒頭に移民を連想させた前作よりも、今作の方が、アフリカなどの途上国で上映するにはいいのかもしれない。
街並みとユーモア、礼儀の“良き英国三点セット”は健在。

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

1.8

本当の恐怖は、陳腐な脅し言葉ではなく、沈黙に宿るものではないか。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.7

名前も気にかけられないInstitutionalizeされた世界で放つ “I hope”. ビールを得、レコードをかけ、優しく上を見上げ微笑む。

“だれも、絶対に、手を触れることも、奪うことも、でき
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.5

壮大なオーケストラ。John Williamsの音楽と共に、時に優雅に、時に荒々しく。「集団」から尊厳ある名前と人生が飛び出してくる。
性善ではないところもいい。加害者側で実利を求め葛藤に苛まされてい
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市民ケーン(1941年製作の映画)

2.7

闇に包まれた人に語らせる、そのコントラストが印象的。

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.7

「声」の儚さが伝わる。うわべだけの声ではなく、大切なことは他にあると訴えるような。
突然声と映像が切り離されて沈黙に包まれたと思えば、波や騒音にかき消される。
雪と月の静けさが一層際立つ。

うなぎ(1997年製作の映画)

3.8

真っ直ぐ走る電車で怪書を読み、凶器は鋭利な刃物、出所後に選んだ仕事は床屋。何事も真っ直ぐな主人公と、くねくねしたウナギ。そのアンバランスを囲む心温かな住民と、望まれぬ来訪者。切に宇宙人を待つ若者が良い>>続きを読む

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

2.8

仏バカンスのパロディのひとつ。スタジオから飛び出し、ロケでのびのびとした映像がきもちいい。

杉原千畝(2015年製作の映画)

2.3

美談。実話をリスペクトし過ぎたのか。小さくまとまらずに、足掛かりにして、より大きな世界を見せて欲しかった。

リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.8

リリーとゲルダの葛藤や強さを、主役の2人が好演。色彩と光、目の動きが印象的。監督は、英国王のスピーチに続き、実話に意欲的に解釈を加えている。

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.2

「わからない。」
ひとつの家で、5人の「なぜ」がほとばしる。繊細な光と影、音に包まれて、上質な競演を堪能する。

(2017年製作の映画)

4.0

声と息づかいが優しい。特にモニタリングのシーン。視覚と想像力について、映画を“観”ながら考える。
「言葉」を大切にするこの作品につけられたラブストーリーという陳腐なレッテル。監督はどう思っているのだろ
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.4

親父がいい。物語は転落後から始まり、ジェーン(C.Ejogo)と共に過去を探る。ベイカー父は表情からもそれを伝えてくる。
イーサン・ホークは、醜い部分と、一瞬の輝きを見事に演じ分けている。

プチ・ニコラの夏休み(2014年製作の映画)

2.8

フレンチ夏休みのコメディ。ニコラ&友だち少なめ。LemercierとMeradに乗っ取られた感もあるが、Vacancesは子どもだけのものではない、という大人からの強い主張なのかもしれない。

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.4

死に方がへたなじいちゃん。そこに悲壮感はなくて幸福へと向かうような表情に魅せられる。優しい謎が、少しずつ解けていく。
スウェーデンからのあたたかく、真っ直ぐな贈り物。

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

4.3

ピュアな男子の気持ちをどんどん掘り進めていく。展開が不安になるくらい。純潔ではないが汚れは感じない。男女で見方は違うかもしれない。
髪結いを訪れる人々がまたいい。俗人、に見えるのは、やはり2人のピュア
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追憶(2017年製作の映画)

3.1

木村大作のとる絵が綺麗。日本海沿岸の寒々しさも清々しさも。

プロヴァンスの贈りもの(2006年製作の映画)

3.0

英国人による英語でのプロヴァンス映画は、British対Frenchも織り交ぜてー。ロマンチックすぎるような展開も、南仏の魔法として楽しめばいいのかもしれない。

無限の住人(2017年製作の映画)

2.2

ある意味、日本版タランティーノとして観てもいいのかもしれない。美男美女への偏向やマンガ原作を含めて。

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

二つの異なる映画を観ているような錯覚に陥る。ブラッド・ピッドのハリウッドムービーと、メラニー・ロランのフィルムフランセ。結局2人は、巡り会わない。タランティーノ監督は、その代わりに、クリストフ・ヴァル>>続きを読む

静かなふたり(2017年製作の映画)

3.4

現代のréalisme poétique 。詩的に言葉が飛び交うパリでの日々。ただ、邦題にある「ふたり」は中心だが中心でなく、猫のジャックや車窓からのパリの風景、原題の“おかしな鳥”に目がいくよう誘っ>>続きを読む