凛太郎は元柚彦さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

リメンバー・ミー(2010年製作の映画)

4.2

「もしかしたら突然隕石が降ってくるかもしれない。だから私はいつもデザートを先に頼むのよ。」
無名作家の脚本を読み惚れ込んだ、当時トワイライト出演直後でブレイク中だったロバパティが主演&制作総指揮を務め
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ヘラクレス(1997年製作の映画)

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15年ぶりぐらいに見たけど、ギリシャ神話ってなんでこんなワクワクするんだろう。
さすがディズニー全盛期。とにかく掴みが素晴らしくテンポも快調、なんといってもヴィランのハデスのキャラの立ちっぷりが最高。
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

神映画。こういう映画こそ映画館で見るべきだったとマジで後悔した。
ストーリー展開も王道で、メッセージ性もシンプルな家族ドラマ。だが、時折細かい台詞回しや演出が神がかった瞬間がベストタイミングで訪れ、ま
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.2

あるあるネタやいるいるネタの連発はめっちゃ笑ったけど、とにかく序盤は会話とか行動が大衆ドラマ的すぎてサムい。
図書館で本を取ろうしたら隣の人と手が触れて「あっ…」みたいなシーンを延々見せられてる気分。
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スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)

3.2

天才とは孤独が確約された人間だ。何故なら、誰のことも理解できないし誰にも理解されないからだ。だが、それ以上に辛いのは自分自身すら理解することができないことだ。
スティーブ・ジョブズは紛うことなき天才だ
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マネーボール(2011年製作の映画)

4.0

ブラピ演じるビリーは短気で自分のチームの試合も見ない変わり者のGMだ。予算のない弱小チーム〝アスレチックス〟を再興するため、ビリーがとった行動は球団のはみ出し者たちをスカウトしチームを作り変えることだ>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

ウォール街の株式市場が舞台。実在の営業マンが型破りな方法で株を売りつけ、型破りな方法で会社を立ち上げ、ありあまるほどのドラッグと酒と女に溺れながら大富豪へのし上がっていくストーリー。
スコセッシ監督×
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.0

シャブ中が堕ちてく過程を疑似体験できる映画。
もう二度と見たくないというレビューもちらほら見かけるほど、観客から強烈に負の感情を引き出してくる怖い一作だ。
ストーリー展開も胸糞だが、とにかく後半にいく
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.0

スパイ映画としては面白くないが、アクション映画としては秀逸な映画だ。
俺が求めるスパイ映画の絶対要素は主人公の〝生き様〟だ。組織に命や家族、人生を捧げ過酷な運命に奉仕し続ける物悲しい男の行動原理やバッ
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大日本人(2007年製作の映画)

2.8

松本人志の監督デビュー作。
小さい頃に見てげらげら笑ってたなこれ。冴えないおっさんが血統のせいでスーパーヒーローにさせられ嘲笑われながら戦い続けるっていうなんとも切ないストーリーなわけだけど、コント仕
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.2

恋愛映画と見せかけて、70年代のカルチャーブームに青春を捧げた人々へのサプライズ映画だったので、ちょっと考察してみる。

高校生の頃、恋するように聴いてたロックバンドがある。ハイムという三姉妹バンドだ
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

4.0

原作はデンマークのミステリー小説。
脚本はドラゴンタトゥーの女のニコライ・アーセル。北欧を舞台に、二人の刑事が未解決事件を追いかけるシリーズモノの第一弾だ。
リスベットシリーズの時から思ってたけど、北
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王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件(2010年製作の映画)

4.5

タイトル損してる映画部門1位

『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』って…マジですげぇな。この世にある人の興味を削ぐワードを全て組み合わせたみたいな邦題で、考えた奴はもはや天才かもしれない。
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

4.2

当時話題になった超難解なオチを考察してみる。

人間の脳は普段10%しか使われていない。
100%まで知能を解放したら、なにが起こるのか?わくわくするテーマからの衝撃のオチである。

やっぱり何回見て
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.0

アメリカ人は往々にして、田舎へキャンプに行くと殺人鬼に襲われるという恐怖の偏見が染みついている。
それが大学生の男女数人、水辺のある別荘ともなると血祭りが確約される。これはホラー映画のお決まりのルール
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

職場では上手くいかず、家庭でもダメ親父として家族に呆れられてる地味な〝何者でもない男〟(NOBODY)は、絶対にキレさせてはいけない人物だった!

これぞって感じのポップコーン映画。
ストーリー展開も
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.5

ジャーナリストのフレッドはある日、初恋相手であるシャーロットと再会する。
初恋に想いを馳せるフレッドだったが、彼女はなんとアメリカの次期大統領候補だった!
フレッドは破天荒で大事な場面で全てを台無しに
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バトルシップ(2012年製作の映画)

4.0

地球vs宇宙のヤバい奴らの殴り合いをド迫力で楽しめる、日本男児うってつけのハイカロリーB級バカ映画。
例えるならばフルコース。だが、出てくるのはフランス料理じゃない。
オードブルはフライドポテト、スー
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

一言でいうなら〝常軌を逸した映画体験〟。
正直見る前までは「トップガンだろ?世代じゃないしまた王道ストーリーの焼き直しだろ?」程度に思っていたが、見終わった今なら自信を持って言える。
これぞ映画だ。こ
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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

続編に向けての予習。
この手の作品の元祖だから今見ると王道ストーリーではあるが、〝かっこよさ〟と〝面白さ〟が詰まった映画だった。
バックトゥザフューチャーを見てるときのワクワクを思い出す。非の打ち所が
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.8

話の内容は平凡だが、役者の力と映像表現一つでここまで引き込まれる作品が作れるのかよ。キャストの演技、静と動の使い方、間の取り方で物語のメッセージが観客の心にすっと入ってくる。
冒頭から最後まで、心地い
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.8

めっちゃくちゃ神映画だった。
アニメの制作会社の裏側を描いたお仕事映画かと思ったら、激アツ熱血スポ根映画だった。
自分は何のために仕事をしているのか?という苦悩に直面してモチベが下がってる人がいたら、
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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

5.0

人生最高の鬱アニメ映画。
クレヨンしんちゃんというアニメで育ってきた俺にとって、野原ひろしとは絶対的な存在であり不滅の〝父親〟だった。
だが、この映画のラストではその絶対的な存在である野原ひろしを殺す
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.2

MCU作品で監督もサム・ライミというだけあって、相変わらず見てる最中は中弛みせず楽しめるヒーロー映画だ。
が、正直マルチバース云々の設定とか肝心のストーリーに興味が持てないから、興奮や感動ポイントがき
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.5

なんだろう。この衝撃は。
「桐島、部活やめるってよ」以来かもしれない。
高校時代、クラスに存在していた伝説的な男〝佐々木〟。佐々木!佐々木!佐々木!と佐々木コールが始まるとところ構わず全裸になり踊りだ
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ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野(2021年製作の映画)

3.5

Netflixオリジナルの黒人西部劇エンタメ映画。
冒頭10分のオープニングだけでも見る価値あり。あまりにもかっこよすぎるだろ。最高の掴みだった。
タランティーノ風のカット割りや、5分に1回ペースで挟
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.8

〝ボクシング〟を極めてリアルに描いた映画。本作には、ボクシング映画に出てきがちな最強ボクサーや爽快な逆転劇は出てこない。ただ淡々と地味に、負け犬の男たちがボクシングに向き合い続けるだけである。
一つの
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.2

ゴッサムではバットマンは〝復讐〟と呼ばれている。
犯罪者に両親を殺されたトラウマを克服するため、闇に紛れ法律で裁けない犯罪者を暴力で裁く男、それがバットマンだ。彼は昼間は金持ちの慈善家ブルース・ウェイ
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カルト(2012年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃおもろかったwwwwww
低予算のフェイクドキュメンタリーのホラー映画かと思いきや、五条悟みたいなイケメン最強陰陽師ネオが出てきてから謎のカルト集団との呪術バトルが始まって胸アツの結末を迎
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

ジム・ジャームッシュへのオマージュ作品という楽しみ方もできるが、ジャームッシュが日本人だったらこういう映画が生まれてただろうなとも思う。ただ、ジャームッシュ映画に見受けられるようなある種の宗教観や哲学>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.0

なんともよく練られたパニックスリラーだろうか。今作でも、無音縛りプレイという設定の緊迫感を存分に引き出しつつ、続編として申し分ないぐらいお手本のようなプロットが用意されている。
絶望から見出されるわず
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ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)

3.8

これが実話というのだからとんでもないよ、まったく。
イラク戦争真っ只中、武器を手に入れてはアメリカ軍に売り続ける謎の二人の男がいた。彼らは平凡な市民だが、のちに戦争を〝ビジネス〟に変えてしまうとんでも
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.0

設定と掴みはめちゃくちゃ面白い。
だが、この設定でプロット書くなら、自我とは?というテーマをもっと深く突き詰めてほしかった。意外性のあるストーリー展開ではあるが、この手の作品で描かれるべき〝アイデンテ
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.8

これ傑作すぎるな。なにが最高って劇中のキャラクターが最高。特にアビーが最高すぎる。
基本は法廷劇だが、実話とは思えないエンタメ作品に仕上がっているため全く退屈しない。結末のカタルシスも素晴らしい。