ジャームッシュ大好きだからめちゃくちゃ期待してたんだけど、時間が進むごとに「ジャームッシュさん、何でこんな映画作ったん?」という疑問ばかりが頭を駆け巡る謎映画だった。悲しい。コメディ?なんだと思うけど>>続きを読む
主演のMB14がBritain’s Got Talentで素晴らしいパフォーマンスを披露していて、彼のことを調べるうちに辿り着いた作品。少し覗くだけのつもりが、短くてテンポもよくスルスルと進むのでつい>>続きを読む
公開当時に映画館でみて、ちょっと気になったのでもう一度視聴。
最初から最後まで、物語もひとつひとつの場面も本当によくできていて、主演の2人がこの上なく魅力的でとても楽しんでみられた。ジャックとローズの>>続きを読む
ロミオとジュリエットを演じた俳優が30歳前後だったが、年齢の引き上げはとても効果的だったと思う。2人の「悲劇」は若さゆえの暴走などではなく、誰の人生にも立ち現れ得る障壁と真っ直ぐに格闘した末の避けられ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ジョニー・リー・ミラー怪物版を鑑賞。途中でこのストーリーをよく知っていることに気づいて、大昔にケネス・ブラナー監督の映画版を観ていたことを思い出した。その時もあまりの気持ち悪さに心の中にドロドロとした>>続きを読む
ジョディ・カマーの演技は素晴らしかった。脚本は構成がとてもうまいし、演出も要所でみせる工夫が光っていて、満足できる鑑賞体験だった。
内容そのものについては、問題提起としては良かったけれど、ではどんな裁>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
坂元裕二さんの脚本は丁寧なところが好きなのですが、理屈っぽいというか、記号的なセリフが気になって世界に入り込みづらいと感じる時がある。『カルテット』でいうと唐揚げとレモンについて語り始めるような感じで>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
女性に対する抑圧はいまも十分にあると思うけれど、この時代はいまとは比べものにならないほどの抑圧があったのだろうと思う。しかしそれを差し引いたとしても、女性側だけが完全なる被害者という描かれ方に違和感を>>続きを読む
NTLiveの傑作『リア王』と同じサム・メンデスとサイモン・ラッセル・ビールのタッグで、前評判も高かったので非常に期待して観た作品。期待値が上がりに上がっていたのがいけなかったのか、思ったほど楽しめな>>続きを読む
個人的にはナショナル・シアター・ライブの最高傑作。物語の面白さ、演出のアイデア、俳優たちの確かでユーモラスな演技、どれをとっても最高に素晴らしかった。観終わったあと、劇場でスタンディングオベーションを>>続きを読む
若き日のマルクスのドクズぶりを英国の至宝ロリー・キニアがこの上なく魅力的にユーモラスに演じている。色気のあるドクズをやらせたらキニアの右に出るものはいないと思う。作品自体はわりと普通の面白さだったのだ>>続きを読む
序盤は「え、もしかしてシリアス方向にアレンジするやつ?」と少し身構えてしまったが、この演目のニコラス・ハイトナー演出でそんなことになるわけがなかった。観客巻き込み型の現代的な演出で、笑いどころはしっか>>続きを読む
NTLiveの中でも大好きな作品のひとつ。特に演出的に尖ったところがあるわけではないが、登場人物たちがちょっとずつおバカで愛らしくて魅力的で、物語の展開も面白い。王道中の王道ドラマ演劇。作品のテーマは>>続きを読む
下ネタ満載、という宣伝がされていたので正直なところ不安に思っていたのだが、予想を遥かに上回る面白さだった。簡素な舞台での女性ひとり芝居。ことばや表情や仕草からさまざまに想像が膨らんでいく。下ネタなのに>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
物語はとてもシンプル。
妊娠・出産ができれば幸福が訪れると思い込んでしまった女が、不妊という現実を受け止める術を見出せず、周囲を巻き込みながら自分自身を絶望のどん底に追い落としていく。
原作戯曲で描>>続きを読む
カンバーバッチは好きな俳優だが、カンバーバッチがハムレットを演じるというところまでで企画が終わってしまっているように感じた。歴史ある脚本を上演するにあたり、作品として何をどのように提示したかったのかが>>続きを読む
リア王を観るならこれ、と強くおすすめできる素晴らしい出来栄え。基本的にもとの古典をしっかりと尊重しつつ、時折大胆な解釈を入れて新鮮さを感じさせる。新解釈も奇を衒ったというようなレベルのものではなく、逆>>続きを読む
この作品でロリー・キニアを初めて観た。鑑賞から随分時間が経ったいま、彼の演じるイアーゴーがあまりにも生々しく衝撃的だったことばかりが印象に残っている。最初から最後まで本当に嫌なやつだったのに、酷いこと>>続きを読む