けんくりさんの映画レビュー・感想・評価 - 56ページ目

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.4

ちょっと皮肉がきいてる部分もあったが、ウディ・アレンの作品の割にはヒネリがなくてオーソドックスなロマンス。

年齢差ありすぎな印象は否めないが、この主演2人じゃなかったら観てなかったかなぁ。

雰囲気
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.5


組織で活躍してきたキャップと、一匹狼だったアイアンマンの対立。MCUシリーズを観てきて、この二人が真逆の立場になっていく過程を観ていくと、なにも残さない戦いに、辛さを感じる。

内容のヘビーさは置い
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

3.8

過剰な演出を排して、シンプルな構成が好感を持てた。全編にただよう哀しさ、切なさにどっぷりと浸ることができる。
何のために、誰のために死者を弔うのか。死者のため?残された家族のため?
そんな感傷に浸って
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君が生きた証(2014年製作の映画)

4.5

息子の生きた証として、彼の歌を奏でる父親の姿に涙。

父親役の人は目立って歌が上手いというわけではなかったが、胸に強く訴えかけてくるような歌声だった。

中盤にある映画的な仕掛けがされていて、それがわ
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チョコレート・ファイター(2008年製作の映画)

3.5

大興奮!小柄でかわいい女の子がガチ格闘でおっさんたちを圧倒してく様を観てスカッとする。

やたらと日本贔屓なのもうれしいとこ。阿部寛ではじまり、 阿部寛で終わる。

ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

3.8

最高にハッピーエンド。そのラストを迎えるまでの家族、そして一人一人の物語が素敵だった。

自分は高校生と大学生に感情移入して観たけど、その親世代でも一緒に楽しめる

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.2

大泉洋はまり役だな〜。有村架純かわいいし。

役者も演出もいい具合にはっちゃけてた。まさかこんなに血がぶしゃぶしゃして、頭吹っ飛びまくるとは…。邦画の本気を垣間見た感じ。

ZQNに変異する時の、役者
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.3

やっぱりこの監督はすごい…。この人の映画を観た後の余韻は半端なものではない。

復讐劇よりも印象に残ったのは、大自然で繰り広げられる極限のサバイバル。人間も自然の一部だとでも言わんばかりに過酷で痛々し
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小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

4.0

少年少女の真っ直ぐすぎるほどの友情、恋愛は観てて気恥ずかしくなるほど。なんでそんな気持ちになるのかって、自分が同じ様に考え、なにも恐れずに行動したことがあるからだろうな。登場人物がみんなすっごく輝いて>>続きを読む

奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)

3.2

驚くほど淡々と進んでいく旅路。風景が一面砂漠のまま変化せず、人との交流も少ないのでロードムービーとして見るとちょっぴり退屈だった。自分はロードムービーと期待して観てしまったために失敗したかな。

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.9

画面に映る人物を主人公ただ1人にすることで、その人物を取り巻く状況を観客に想像させる構成、それにより感じられるリアリティが新鮮だった。

上映時間わずか86分、トム・ハーディの一人芝居により浮き彫りに
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グッド・ライ いちばん優しい嘘(2014年製作の映画)

4.0

この映画の主題はロストボーイズの深い絆、そして希望。兄弟と慕い合う彼らの姿を通して、スーダン移民がアメリカで抱える問題を軽すぎもせず、重すぎもせず、絶妙なタッチで描いている。進んだテクノロジーに驚き、>>続きを読む

ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)

4.1

アクション映画のシリーズが長続きするためには、どれだけ目新しいシーンを撮って、観客を飽きさせないかが肝になると思う。そういう点でこのシリーズはすごい!終盤のカーアクションは観客を楽しませる工夫に満ちて>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.5

誰しも心の中に「ルーム」がある。

宣伝のせいもあり、母子の絆に涙するただ感動系の映画だと誤解してた。それだけだったらこれだけの高評価は得てなかったはず。

私たちが普段当たり前だと思っている「世界」
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ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

3.7

袂を分かったドムとブライアン仲直りを主軸に物語が展開していく。この主役2人の間にあるものは単なる友情とは違う。言葉では表しにくいがもっと深いもの、お互いぶつかって、心の底からわかりあったからこそ生まれ>>続きを読む

ジェイン・オースティンの読書会(2007年製作の映画)

3.7

上手くいきすぎな気はするけど、登場人物それぞれが最高のハッピーエンドを迎え、ほっこりする。

いろいろなタイプの女性の恋愛観、男性への視点がオースティン作品と絡めながら語られていてとても興味深かった。
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.8

"理念は決して死なない"

舞台は厳格な情報統制、言論の取り締まりが敷かれたイギリス。これはまるで第二次大戦時のドイツや日本のようで、「理念」というものについて考えさせられた。

敗戦後、国家再建のた
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クロッシング(2009年製作の映画)

3.5

3人の正義がもっと交錯するのかと思いきや、クロッシングするのは最後だけ。金のため、仲間のため、安定のために行動する主人公たちのそれぞれの背景や抱える想いはよく描かれていたから、もっと3人が絡んだドラマ>>続きを読む

Ray/レイ(2004年製作の映画)

3.8

レイ・チャールズの波乱万丈な人生にものすごく引き込まれる。めちゃくちゃ疲れた。

日本と違って海外の映画は障害者を聖人君子のように描かないから信用できる。麻薬もやるし、浮気もするし、恩人も裏切るし……
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.7

雰囲気がかわいくて、このシュールさがなんともツボ。笑いながら、ツッコミながら友人とみたら楽しそう。

おバカなのに、こいつらなら大丈夫だろって思えるような4人組がとっても魅力的。

てなわけで新作がめ
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トップガン(1986年製作の映画)

3.4

個人的にはなにがそこまでいいのかよくわからないな…。たしかにトム・クルーズはかっこいいけどさ。映画的には普通な感じだった。

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.7

大人のためのアメコミ映画。マーベルとは一線を画す、爽快感よりもシリアスさを重視した路線が魅力的。

世紀の対決のシーンは案外短めであっさりしている。それよりも「バットマンvsスーパーマン」という構図を
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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

3.1

間違った日本観がおもしろくて、少しずれた楽しみ方ができる。外国人にとって日本のイメージってまだまだこんなもんなのね笑。公開から10年くらい経つけど、どれほど改善されたのだろうか。でもウルヴァリンを観た>>続きを読む

コン・エアー(1997年製作の映画)

4.0

ニコラス・ケイジが出てることもあって、ザ・ロックのような雰囲気もあり、安定的なおもしろさだった。アクションは迫力満点でそれなりにハラハラ、ドキドキできる。さらに飛行機という密室の中で、話がどのように展>>続きを読む

クレイジー・ハート(2009年製作の映画)

3.8

少し対象年齢が高い気がした。人生の絶頂も味わっていない10代が観てもこの映画の本当の良さはわからないんじゃないかな。もっといろいろな経験をしておっちゃんになってから見直したくなった。

ただ全編を通し
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ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

3.7

ドミニク不在だが、前作よりも見せ場が多くて普通に楽しめる。ローマンのキャラが最高。この一作で出番が終わらなくてよかった。そしてブライアンとのバディも最高。

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.6

映画としてそこまでよくできてるわけではないが、キャラクターの魅力、激しいカーアクションによりとてもおもしろくなってる。

これがワイスピの原点、主役2人の友情の始まりだと思うと感慨深いものがある。

バレット(2012年製作の映画)

3.4

スタローンにこの手の役をやらせたら間違いない。バレットのタイトル通り、弾丸のように真っ直ぐで義理堅い男の役がとても似合う。あの肉体は70のおじいちゃんとはまったく思えない。

アクション映画としては平
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.2

これはおもしろすぎる。こんだけ登場人物が多いのに、話がきれいにまとまりすぎでしょ。見事にだまされた。そしてラストが秀逸。

監督の映画作りに対する愛情というか狂気?を感じることができる。それほどに凝っ
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.0


恋愛映画じゃないのか!
良い意味で予想を裏切られた。蓋を開けてみれば、超ゴリゴリの友情映画だった。

世代の違う二人が心を通わせ、お互い影響されあっていくのが過程が素晴らしい。

BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

4.3

重苦しくて、胸が苦しくなる。でもこの監督が描く生の儚さとか、死に向かう人物描写とかがとても好きで、観始めたら止まらない。

寿命は2ヶ月、子どもを安心して託せる人もいない。ましてや幼くして父親を失う悲
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STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

3.5

なんかなぁ、泣かせようという製作陣の魂胆はあからさまなのに泣いちゃうんだよなぁ。悔しいけど、この感動こそがドラえもんが世代を超えて愛される理由でもあるのかな。

マキシマム・ブラッド(2014年製作の映画)

3.5

腎臓を取り返すという設定がなんともいい。信心深い弟とのバディっぷりもおもしろい。てかなんでそんな取り返したいのかと思ったらね、、、動機が感動的だった。

ヴァンダムの戦い方がめちゃクール。蹴り技がかっ
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21グラム(2003年製作の映画)

4.0

人はなにをもって死んだと言えるのか。
脳が機能停止したとき?心臓が止まったとき?

それとも大事な何かを失ったときだろうか。

3人の主人公はそれぞれ大事な大事な21gを失ってしまっていて、それがなん
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バベル(2006年製作の映画)

3.8

一発の銃弾から、様々な人物のドラマが生まれる。グローバル化を意識してるのかな?

劇中には4カ国もの国が登場人物の出身国として出てきて、それぞれ違った言語が話されていたけど、彼らは皆「人間」として
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.9

セリフまわしとか演出がとてもおもしろくて、こんなに昔の映画だってことが信じられない。コミカルだけど、大人のラブストーリーって感じだった。

恋愛って3回分くらいの苦さや切なさを感じて、やっと1回の喜び
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