Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 82ページ目

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

春と修羅。文書主義。早口台詞。防衛出動。カーン合意。二極化するデモ。3526秒。序盤から感じられる庵野さんテイスト。独特な構図。特徴的な音楽。キャストの豪華さ。知名度の高い役者をモブとして使うことで、>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

終身刑。モーガンフリーマンのナレーション。最初の夜。鳥の餌。ロックハンマー。ルーティーン。贈与税。ビール。チェス。『ギルダ』。リタ・ヘイワース。流動食。抜き打ち検査。図書係。所得申告。仮釈放。中古図書>>続きを読む

サウルの息子(2015年製作の映画)

3.8

ホロコーストや収容所の臨場感が今までに観た作品のどれよりも強かった。“部品”。映像はぼやけているのにはっきり想像してしまう凄惨さ。観たことを後悔するかもしれないと思いつつ最後まで鑑賞。環境が人に与える>>続きを読む

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.0

机の上にサトラレのコミック本。ヴィダルサスーン。クーラーのリモコン。タイムマシーンを活用する目的がとてもくだらない。くだらないけど楽しい雰囲気。ストーリーが進むにつれて、かけ違えたボタンが徐々に整列し>>続きを読む

コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

3.7

ドイツ「サッカーの父」コンラート・コッホがモデル。まだサッカーが知られていない時代のドイツ。初の英語教師。体罰。反英主義。服従の精神。髪飾り。大事な部分。トラファルガーの海戦。偶然の集合。フェアプレー>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

3.5

テンポの良さ。息苦しいほどの悪意。飴。松たか子さんの表情と声に引き込まれる。ルナシー事件の元ネタ…タリウム母親毒殺未遂事件(静岡女子高生母親殺害未遂事件)。小さな爆弾の様な物…押したらパンという音…火>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.6

どう表現すればいいか分からない感情でいっぱいになって、感想らしい感想が書けないまま時間が経ってしまった。アニメだからこそできることがここぞと活かされていたと思う。涙腺にびしびし来る展開。迫りくるあの日>>続きを読む

クロニクル(2012年製作の映画)

4.5

ビデオカメラ、監視カメラ。全ての映像が誰かやどこかのレンズを通して撮られた視点。穴、大きな音、映像の乱れ。大きな力を手にしてもなお主人公の願望は非常に私的。見物人のスマホを取り上げ、全てを自分に向ける>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.5

離婚裁判。どちらの親も未熟で、だけど憎めなくて、犠牲になる子どもの姿が切ない。フィリスのめがね。

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.0

宅配便目線のオープニング。主人公のせっかちな性格がよく伝わる序盤。遭難に至るまでの事故もじっくりしっかり描く。何も喋らず黙々と作業する姿がリアル。心の声すら入れなかったのは英断だと思う。大自然の無情さ>>続きを読む

きみはいい子(2014年製作の映画)

3.3

苦しい映画。先生だって親だって、ひとりの人間。高良健吾さん演じる教師は、想像力不足な言動が多いように感じられてヒヤヒヤ。宿題に回答する子どもたちの姿に演出要素は感じられず、高良さん自身の本来の人の良さ>>続きを読む