しゆさんの映画レビュー・感想・評価

しゆ

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ノー・アザー・ランド 故郷は他にない(2024年製作の映画)

4.5

ヨルダン川西岸の村、マサーフェル・ヤッタ。
パレスチナ人のバーセルとイスラエル人のユヴァルが、4年にわたりイスラエルによる入植を記録した命がけの映画。

現在進行形で起こっている人権侵害を映し出したド
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.0

監督・脚本に『ヒックとドラゴン』などのクリス・サンダースを迎え、「ドリームワークス30周年記念作品」と銘打つのに相応しい完成度の高さだった。

量産型ロボットの通称「ロズ」が無人島で目覚め、ひょんなこ
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ジョイランド わたしの願い(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

パキスタンのクィア&フェミニズム映画。
傑作だった。

スタイリストとして活躍するムムターズの夫・ハイダルは知人の紹介を受けたことから、未経験のバックダンサーの仕事を引き受けることとなり、そこでトラン
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花嫁はどこへ?(2024年製作の映画)

4.5

都内ではほとんど上映が終わっているが、キネカ大森にて鑑賞。
滑り込みで見てよかった。『ミッション・マンガル』『グレード・インディアン・キッチン』などに続く、新たなフェミニズムインドシネマの傑作だった。
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HAPPYEND(2024年製作の映画)

4.0

緊急地震速報が不安を煽りながら鳴り響き、それを利用するかのように、排外主義の高まりとともに監視社会と化していく近未来の日本。

スポットライトの中央に、民族的・人種的ルーツを問わず絆で結ばれた若者たち
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

4.0

職場にいても、親相手でもそこはかとなく疎外感を感じ、希死念慮にとらわれる女性の物語。

希死念慮を描くにあたって、いかにもうつ病的なステレオタイプ(フランがうつである可能性はあると思う。ストレスがかか
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劇場版モノノ怪 唐傘(2024年製作の映画)

5.0

『スラダン』や『ハイキュー!!』のように、綺麗さっぱりした気もちで劇場を後にできる作品ではないが、繰り返し見て「ああでもない」「こうでもない」と捏ね回すフェーズを含めてたのしい作品。

詳細はながなが
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ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023年製作の映画)

4.5

アルモドバル版、悲劇的でない『ブロークバック・マウンテン』のアナザーエンディング(筋書きは別物だけど)。

『ブロークバック・マウンテン』も、悲しくも美しい映画だったけど、本作も別の美しさがあった。
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

4.5

ゼンデイヤを挟んだ三角関係に見えて、そこはグァダニーノなので一筋縄ではいかない。

終始、ゼンデイヤよりも男たちをセクシーに捉えるカメラ。
ひとりの女を奪いあう意味での「略奪愛」というだけでなく、女が
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.5

つまらなくはなかったけど、ちょっと長かった。
特別ひねった話でもなくシンプルなストーリーだし、もうちょいコンパクトでもよかったのでは。

言っちゃえば「憎しみの連鎖を止めよう」みたいなベタなテーマを語
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人間の境界(2023年製作の映画)

5.0

EUを目指すシリア難民やアフガニスタン難民を待ち受ける地獄のような道のりを描く作品。

2022年以降、ウクライナからポーランドへは200万人もの難民が押し寄せた。
一方中東からの難民たちも同様にヨー
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成功したオタク(2021年製作の映画)

4.0

推しが性犯罪で逮捕された韓国オタクたちのドキュメンタリー。おもしろかった。
どうしても捨てられないかつての推しのサインを前に葛藤するオタクの心労が、ある種のオタクである自分にも察せられて余りある。
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異人たち(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「また悲劇的な結末か」という意見があってもまったく分からなくないが、時代を経ても今なおクィアの精神疾患/障碍率が高いこと、多くのクィアが生まれた家族から肯定されることなく、死と隣り合わせで生きているこ>>続きを読む