このレビューはネタバレを含みます
パキスタンのクィア&フェミニズム映画。
傑作だった。
スタイリストとして活躍するムムターズの夫・ハイダルは知人の紹介を受けたことから、未経験のバックダンサーの仕事を引き受けることとなり、そこでトラン>>続きを読む
都内ではほとんど上映が終わっているが、キネカ大森にて鑑賞。
滑り込みで見てよかった。『ミッション・マンガル』『グレード・インディアン・キッチン』などに続く、新たなフェミニズムインドシネマの傑作だった。>>続きを読む
緊急地震速報が不安を煽りながら鳴り響き、それを利用するかのように、排外主義の高まりとともに監視社会と化していく近未来の日本。
スポットライトの中央に、民族的・人種的ルーツを問わず絆で結ばれた若者たち>>続きを読む
職場にいても、親相手でもそこはかとなく疎外感を感じ、希死念慮にとらわれる女性の物語。
希死念慮を描くにあたって、いかにもうつ病的なステレオタイプ(フランがうつである可能性はあると思う。ストレスがかか>>続きを読む
『スラダン』や『ハイキュー!!』のように、綺麗さっぱりした気もちで劇場を後にできる作品ではないが、繰り返し見て「ああでもない」「こうでもない」と捏ね回すフェーズを含めてたのしい作品。
詳細はながなが>>続きを読む
アルモドバル版、悲劇的でない『ブロークバック・マウンテン』のアナザーエンディング(筋書きは別物だけど)。
『ブロークバック・マウンテン』も、悲しくも美しい映画だったけど、本作も別の美しさがあった。>>続きを読む
ゼンデイヤを挟んだ三角関係に見えて、そこはグァダニーノなので一筋縄ではいかない。
終始、ゼンデイヤよりも男たちをセクシーに捉えるカメラ。
ひとりの女を奪いあう意味での「略奪愛」というだけでなく、女が>>続きを読む
つまらなくはなかったけど、ちょっと長かった。
特別ひねった話でもなくシンプルなストーリーだし、もうちょいコンパクトでもよかったのでは。
言っちゃえば「憎しみの連鎖を止めよう」みたいなベタなテーマを語>>続きを読む
EUを目指すシリア難民やアフガニスタン難民を待ち受ける地獄のような道のりを描く作品。
2022年以降、ウクライナからポーランドへは200万人もの難民が押し寄せた。
一方中東からの難民たちも同様にヨー>>続きを読む
推しが性犯罪で逮捕された韓国オタクたちのドキュメンタリー。おもしろかった。
どうしても捨てられないかつての推しのサインを前に葛藤するオタクの心労が、ある種のオタクである自分にも察せられて余りある。>>続きを読む
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「また悲劇的な結末か」という意見があってもまったく分からなくないが、時代を経ても今なおクィアの精神疾患/障碍率が高いこと、多くのクィアが生まれた家族から肯定されることなく、死と隣り合わせで生きているこ>>続きを読む
災害でたまたま運よく倒壊せずに済んだアパートの住民たちが、選民思想と排他的な思想に染まっていくさまがリアル。
アパートの中で暮らす人々が自分たちの略奪のような行いを正当化するため、そとの住人たちを「>>続きを読む
本人が「自分は女の子だ」、「ルシアと呼んでほしい」と言っているのだからその声を聞けばいい、なぜできないのかと思ってしまうが、このシスノーマティブな、ジェンダー二律背反的な世界ではおそらくそう簡単ではな>>続きを読む