boismortierさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

白と黒の連続する11の変奏と転調
ニコラ・ステラと共振するツインズ
親和性とアンビバレントな世界観が
ジャームッシュの諧謔や皮肉を増幅
ペダンティックなダンディズム炸裂
理解出来そうで分かり合えない人
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リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス(2019年製作の映画)

3.8

永遠の歌姫リンダ・ロンシュタット
エミルー・ハリスにカーラ・ボノフ
ドリー・パートンみんな大好きだな
ネルソン・リドルとのスタンダード
三部作からWhat’s Newだけとは
あの歌声は彼女の最高傑
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

赤のSAAB900turboが言葉の乗り物
親不知近く洞門トンネルと北海道の雪
ワーニャ伯父さんがマクドナルドとは
ウクライナ情勢が作品に影を落とすか

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.2

隙の無い演出と絶妙のシークエンス
スピルバーグのウエスト・サイド!
冒頭のシーンから心を鷲掴みにする

ヴィム・ヴェンダースプロデュース/ブルーノート・ストーリー(2018年製作の映画)

4.0

ナチスに追われたライオンとウルフ
“自由の国”で別の差別に向き合うか
レイスというカテゴリーの無慈悲と
ハーレムという名のファンクの揺籠
名盤の過去を語る人の最新作が不在
コマーシャリズムに流されてゆ
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.8

家族という拗らせる関係性
支配欲という永遠の中毒性
人間のダークサイドの才能

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.7

若いというか老いとほろ苦い青春像
分断のアメリカならではのヴィラン
ドクター・ストレンジ続編の大宣伝

モンク・イン・ヨーロッパ(1968年製作の映画)

3.7

変幻自在ガラッと変わるサウンド
どんなに頑張っても到達出来ない
スイングとかグルーヴで語れない
セロニアス・モンクの音楽と日常
甲斐甲斐しく世話をするネリーと

MONK モンク(1968年製作の映画)

3.7

ブラックオパールの指輪
鍵盤を叩くたび外れそう
くるくる回るのが大好き
舞台はもちろん通りでも
奇妙なメロディと変拍子
天才セロニアス・モンク
変な帽子に眼光鋭い大男

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.0

White Rabbit 鏡の中の世界
共振するグレイス・スリック
儚くも美しい世界に棲む男女
二元論からの脱却と解放祝祭

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.8

支配する側の胡散臭い権威のバカども
名誉や名声を担保するなど幻に過ぎず
神が裁くという決闘に熱狂する民の姿
古今東西未来永劫変わる事が無いのよ
何を守ることが大切か悩み続けるしか
リドリー・スコットの
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モア(1969年製作の映画)

4.0

1969年が透けてみえる作品 
音楽・ファッション・クスリ
マリファナ・ヘロイン・LSD
サイケデリックなPinkFloyd
美しいジャケットとアナログ
神秘主義に瞑想・香焚く空間
カウンターカルチャ
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渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)

4.0

ミムジー・ファーマーの瞳
オルガンや鍵盤楽器の饗宴
何ちゃってサスペンスの妙
多文化ミックス混淆の祝祭
魅せられないはずが無いよ

ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン(2016年製作の映画)

3.6

ディジー、バード、マイルス、モンク
コルトレーンの深化に必要だった先輩
クラリネットからアルト、テナーSAX
バードを初めて聴いた時の衝撃と驚き
ダブルタイムのフレージングがやがて
シーツ・オブ・サウ
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ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)

3.6

誕生♪Synpathy for the Devil
ミックがちょっと嫌な感じだね
こうして今やストーンズC.E.O
ベース弾くキースとB.ワイマン
ブーツ脱いで車座でギグやって
ロンドンのスタジオの空
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SAYONARA AMERICA(2021年製作の映画)

3.6

細野さんのアメリカ本歌取り
寄り添うインサートフィルム
香港ブルース弾き語りの剽軽
ホーギー・カーマイケル先生
ブギウギにルイ・ジョーダン
蓮さんのスティールギターも
ウッドストックから50周年
セバ
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リスペクト(2021年製作の映画)

3.7

アート・テイタムの伴奏で歌うアリサ
ショービジネスとゴスペルの二律背反
ニューヨークとマッスルショールズの
決定的な違いを聴き取る力こそが本物
それにしてもダメな男たちに苦しむ姿 
天才に課せられる試
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空白(2021年製作の映画)

3.6

絶妙のキャスティング
エンディング歌が微妙

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

ヴィルヌーヴの映像を包み込む
ハンス・ジマーの超越的音響美
押し寄せるパーカッション洪水
欲望と権力抗争を繰り返す砂丘

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.3

この内戦で維新とは
佐幕も倒幕も空しい
容保の愚かさ哀しみ
虎徹に兼定菊一文字
ええじゃないか感染
会津と長州の確執が
時を超えて続くのさ
今の池田屋はなの舞

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.8

美しい海や自然が蝕まれる禍々しさ
人間の傲慢や拝金が弱きものを襲う
愛する故郷の名前が悪夢になる無惨
世界を告発するユージンのモノクロ

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.7

マーベルに必要な東洋のエッセンス
何も考えずただアクションを楽しむ

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.3

1969年ハーレムの音楽革命
封印された歴史ドキュメント
スライ&ファミリーストーン
詩と声によるアジテーション
マックス・ローチとアビィー
気高く美しいニーナ・シモン

ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)

4.3

ユージン・スミスの徹底ぶり凄い
だからこそ出会えた貴重な音源群
異能の人ホール・オーバートーン
スティーブ・ライヒは弟子だった
豪快ズート・シムスのエピソード
サックス3本ローランド・カーク
なんとも
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.2

♪ I Put a Spell on You
やっぱりクリーブランド
あの時代ブダペストから
やって来るエヴァの思い
小津調のジャームッシュ
すべてのカットがクール

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

4.0

Gorgeous! Fantastic!
ヴィンテージの味わい!
エレキもリュートも同様
REVOXオープンリール
アナログだよねやっぱり
心に響くよダイレクトに

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.3

タクシードライバーのライダー
ローランズをビバリーヒルズへ
ヘルムートとヨーヨードライブ
マンハッタンからブルックリン
会話が面白過ぎて泣きたくなる
惑星ジョーンズかよ!地球だぜ

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

執着心を斬るか従うか
哀しいゾンビあふれる
スパイシーなパロディ

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.2

アムトラックが音楽のように響く
メンフィス午前2時17分のドラマ