三月のみずさんの映画レビュー・感想・評価

三月のみず

三月のみず

映画(302)
ドラマ(2)
アニメ(0)

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

いやが上にも期待が上がる作品だったが、初見では少し肩透かしを食らった感じ。
全編に良いのだけど、あまりにもさらりとしすぎていた。
自分の中では『すばらしき世界』と『パターソン』がかぶり既視感になってし
>>続きを読む

スギメ(2021年製作の映画)

3.6

ドキュメンタリー
ロマンある試みとして非常に面白い
大人たちが真剣に、ある意味命をかけて、かつ楽しんで、古代人の謎解きをする
素敵です

古代の人たちは、現代人にない(失った)ものをたくさん持っていた
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.5

とうに話題にならなくなってからの鑑賞…話題に乗れない寂しさは感じつつ、冷静に観られるとは思う…

歴史的名作!になりそうな、なるはずだった、惜しい感じがした。
導入から1/3は非常に良かった。半分過ぎ
>>続きを読む

深夜カフェのピエール(1991年製作の映画)

3.4

特に理由も情報もなく、たまたま観た作品
悪くなかったけれど、後半テーマが何故か男娼に固執し過ぎてしまう…当時の世相?
過剰にハラハラさせなくていいから、冒頭の素敵な景色から、様々な仕事(男娼あってもい
>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.3

前評判など一切見ずに鑑賞。
世界観やキャラ設定は惹かれるものがあり、何より画が美しかった。
残念だったのはストーリーと脚本。ファンタジーかと思いきや、わざわざこの設定でなくてもできる、やけにリアルな社
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

今更鑑賞。
でも話題にならなくなった今でよかったかも…華やかな当初の評判とは裏腹に、良い意味で地味で真面目な作品。
過度な期待なく観た方が入り込める気がする。

テーマは永い言い訳やサマーフィーリング
>>続きを読む

みんなの学校(2014年製作の映画)

4.0

数年前、公民館で観たのを思い出し…
ある子どもの言葉に、期せずして涙が溢れてしまった
これをいわゆる映画というのかわからないが、忘れられない作品の一つ

パリ13区(2021年製作の映画)

3.1

『愛してる』がとにかく響かなかったなあ…愛?だとしたら自己愛を満たしてくれる対象かどうか、裸ばかりで年齢の割に幼い愛だなあ
そういう問題提起?なのかなあ…
もっと冷たくドライに描いていい気がする

オーバー・ザ・ブルー・スカイ(2012年製作の映画)

3.7

愛、愛しいもの、生と死、見えるもの見えないもの…
普遍的で難しいテーマを、生活や音楽を土台にして、とても人間臭く描いている
全体を通して苦しくて辛い作品だけど、見終わったあと、小さなことでも生きること
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.5

そう、ちょっと思い出しただけ…
いいですね

主演2人の会話主体で、ここまで見せることができる。
これができる人そう多くないと思う。
ただ少し残念なのは、途中たまに入ってくるやや唐突な演出に、自分はた
>>続きを読む

ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

3.5

映像は最初のころよりも何倍も迫力あるし、音楽もgood old musicでよし。
軽快なテンポやポップな雰囲気が、エンタメとして楽しむにはちょうど良い。

ギミー・ザ・ルート ~NYグラフィティ~(2012年製作の映画)

3.4

ニューヨークの片隅に住む、豊かではない、特別目立つものがあるわけでもない若者の日常を切り取ったような作品
だからこれといって特に何も起きない
でも不思議と飽きることなく見ていられる
ニューヨークの裏通
>>続きを読む

セカンド・カミング(2012年製作の映画)

3.4

わざとらしさがない、地味な映画
悪くない
ハッピーエンドにならないけど、最悪でもない
人生って案外こんなもんじゃないかな
この中途半端さがやけに現実的に思えた
ストーリーとは別に、無理に誇張しない人物
>>続きを読む

(2017年製作の映画)

3.0

作品の設定や雰囲気は好きだけど、演技(女優さん)が追いついてないような…面白くなりそうだったのに残念
キャスティングかな
シンプルな会話劇は相当難しいんだろうなあ

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.6

本当よくできてるなあと思う。
俳優陣のインパクトに負けない骨太な脚本と、キャスティングの妙を感じた。
『運命じゃない人』に違わず、やっぱり面白かった。
次作はいつなんだろう…

ヘンリー・フール(1997年製作の映画)

3.7

面白い
全体を暗いトーンが覆ってはいるが、体から何か悪いものを吐き出すような感情の動きが、観ていて自分の中に感じられた(実際そういうメタファーもあったが)
こういう作品を観ると、映画の意義の懐の深さを
>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.4

これは好き嫌いが別れますね…
豪華なキャスティングと青春群像劇は◎
テーマは…わかる人以外まずわからない笑
俳優陣の演技力と軽妙なキャラ作りがなければ、完全にカルトムービーでした…
自分は同時代を生き
>>続きを読む

生きちゃった(2020年製作の映画)

3.1

仲野太賀ほか、キャストはみんな素晴らしい
この熱量を活かせなかったのは残念
脚本が散漫、これに尽きる
夫婦愛、親子愛、生きづらさにブレずにフォーカスすれば素晴らしい作品なのに、不必要に悲劇にしすぎて、
>>続きを読む

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.5

静かで優しい作品。
それぞれの若者がそれぞれの背景を背負って生きてるけど、それを強烈に訴えたりすることはなく、噛み締めながら静かに生きてるありよう。
ただ、これが今の若者像だとしたら、心配にもなる。も
>>続きを読む

フード・インク(2008年製作の映画)

3.4

興味深かった。ただ、こういうテーマは色々な視点からの検証が必要だなと思う。
危うい立場に立たされることを承知で作品を作るスタッフにリスペクト。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.4

ヤクザものは得意でないが、1の大上日岡コンビが好きで、期待しての鑑賞
結果、うーん、1は越えなかった…
大上亡き後、たった三年では日岡があそこまでは行かないだろうし、あのキャラと松坂桃李の若くてスリム
>>続きを読む

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

3.5

何年か前に、客がまばらな小さな映画館で観た
それが無性に心地よかった
帰り道、優しい余韻に浸っていたのを覚えてる

>|