ぴぇさんの映画レビュー・感想・評価

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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

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「生命を消費するな」という、警鐘なのだろうか。世界観を把握しきれないSFダイスキ。

自分たちの意志や生命について深く考える時、カウンターには大抵、キルドレやロボット、AIなどの人工物がいる。未来を脅
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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作業中に流したので、ちゃんとしたレビューはかけない…。
ゆきのりのピアノソロ、息を呑むほど引き込まれた。手癖で弾いてる前半から覚醒した後半、うまく説明できないけど素人にも違うと思わせる演奏すごい。あと
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少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

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なんじゃこりゃ!笑
前知識がないから結構置いてけぼりだった。色々端折り過ぎでは…。女の子解放宣言というめちゃくちゃ強いメッセージがゴールにあって、ストーリー自体は今ひとつ。リアルタイムで観ていた女児は
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メトロポリス(2001年製作の映画)

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アニメーション映画にもっとも期待しているのは没入感だ。本作は、遠景で世界観を描きすぎるあまり人物までも遠巻きになってしまった感じ。キャラクターの人となりをつかみきれないまま終わってしまった。

近い将
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

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間を楽しむ。

行間を読むのともまた違う。考察する隙もなく「まぁ、この人にも色々あったんでしょうし」と受け流してしまえるほど、肩の力を抜いて観ていられる。いい意味で雰囲気を楽しむ映画というか。台詞と台
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

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ありそうでない、けどやっぱりどこかで起きてそうな小噺。
タクシーの中でのひと時って、考えると本当に奇妙だ。見ず知らずの人と密室で過ごすのは大抵警戒してしまうものだけど、その場限りの出会いだからこそ、気
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

すべて身に覚えのある不可解。

正義感たっぷりでお人好し、駆け出しの女優としても順風満帆なベティ。出来すぎたファンタジーの主人公みたいだなぁと思っていたら、やはり理想の現れなのね。
リタの存在は、嫉妬
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

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観るたびに新しい感想を抱く。

ハウルって、華美な見た目と裏腹に市井の人々を心から愛しているんだな。直接的な描写はなくても、街の人がよく訪ねてくるあたり、日常的にささやかな願いを叶えているんだろうと思
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

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この映画の存在を知ったのは『ホームアローン』シリーズだったか。三谷幸喜作品にも出てきたような気がする。いわば映画の中の映画として名高い本作、そこまで持ち上げられると何となく展開が想像できてしまうものだ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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大雑把な持論だけど、人間には「毎日違う日々を送らないと壊れる人」と「同じ毎日を送ることで自分を守る人」がいると思う。

後者にとって、決まったルーティンをこなすのは、心の安寧を保つおまじないみたいなも
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

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多幸感の極み!
コリンファース好きだ〜

超大物ばっかり出てきて、英国のプロモーションみたいな映画だったな。飛行機の中で観たい。

怪物(2023年製作の映画)

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醜いと思っているものの姿形を知っているか?
正しいと信じるものの温度を知っているか?
様々な視点から、他人を善悪で裁決することの罪深さを知る。人間はなぜ、理解できない何かを遠ざけるようにできているんだ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

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渡韓前の勉強に。
報道はいとも容易く人を操作できること、残虐な争いの道具になりうることを、いつ何時も心がけておきたい。

個人的には、脱出の時のカーチェイスは要らなかったかも…。流石にあれは史実じゃな
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

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ヴィムベンダースのまなざしに安心する。
傷を抱えるものたちを、そばでやさしく見守っているような視点が好き。
なぜだか、エンドロールの後もあの家族の生活が続いていくような錯覚がある。つかず離れず、家族の
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海がきこえる(1993年製作の映画)

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「あの頃はよかった」じゃなくて、
「大人になって良かった」と感じられるのが良い。
生きることに前向きになれる。

杜崎の回想の中の高校生活は甘さ控えめ。むしろ他者との「わかりあえなさ」が目立つ。
そん
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

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原作は未読。アニメ版は、要所を掻い摘んだストーリーに再構成してるのかな?
深町何がしたかったんや…とちょっと思ってしまった。執着とも言えるジャーナリズム精神は格好良いのだが。

山のシーンは圧巻。美し
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

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人生は詩。

天使の目を通して知る、街ゆく人々の人生の断片。
わずかに紡がれる声から人となりや窮状、ひいては社会問題まで見えてくる。

忘れがたい言葉がいくつもあった。


ーー真摯でなければ荒くれに
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

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一番大切なのは、子どもが子どもらしくいられること。

忘れられないシーンがたくさんある。
11歳の葛藤が本当にリアルで、なんだか妙に切なくなってしまった。

特に先生に「負け犬!」と言ってしまう場面、
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ジョーカー(2019年製作の映画)

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流し見してただけでもしっかり食らった。
親を気遣ったり子どもを可愛がったり、案外「ふつう」の感覚を持ち合わせてる部分もあったりして、それが余計…。
性善説を信じてるけど、人間の本質には悪も少なからずあ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

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やさしい映画だなあ。人と向き合うって、生半可な覚悟じゃできないなと思うこの頃。

育児に介護に心を患った夫に、さまざまなタイプのケアをひとりで担ってきたヴィヴは本当に偉い。そして、常にギリギリのところ
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おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)

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コーヒーの話ではない。
先進国の資本主義による皺寄せを、発展途上の国々が被っている実情。ここから20年経て、果たして何か変わっているのだろうか。

ようやく生まれたわずかな利益を、子どもたちの学校資金
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

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あ"ー!!!
ってなる。バイオレンスだからと敬遠していたけど、女性こそ観るべき映画なのかもしれない。少し泣いた。

北斗の拳と同じマッチョ思想だったらキツイかも…と思っていたらそんなことはまるでなく。
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

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そして何事もなかったかのように日常に戻る。

ヴァカンス文化やら相乗りやら初対面のやり取りやらにカルチャーショックの連続…。盛り上げ演出がほぼ無く、人がみんな生っぽい。私も南仏にいるみたいだ。
それに
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いまを生きる(1989年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

生徒がみな素直で良い子たちだ。

これはただの推測だけど、ニールは、父に向き合えない自分を許せなかったんじゃないかなぁ。あの相談に対する先生の言葉は、間接的な要因のひとつでもあると思う。「それしか道は
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ルックバック(2024年製作の映画)

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とてもキツかった。
(貶している訳ではない)

何が一番きついかって、何かにのめり込める人の瑞々しさが、己の人生の味気なさを際立たせてしまうことだ。それはね、一冊の小説を読破する為に、同じ箇所を何度も
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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横目で観てただけだけど、リフとアニータが良かった。
脇役のが魅力的あるある。

ロブスター(2015年製作の映画)

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3作目の鑑賞にしてようやく、社会の見えない制約をダークにコミカルに風刺する作風なんだなぁと思う。そう考えたら、「哀れなる」のラストも印象が変わってくるなぁ…。

案外一番好みかも。レアセドゥが好きすぎ
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エドワード・サイード OUT OF PLACE 4K(2005年製作の映画)

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エドワード・サイードの孤独な轍。

どこの国の人間にもなれず、なろうとしないことを選んだ人生。中東じゅうの語りから手繰り寄せたサイードは、故郷という心の拠り所を自ら突っぱね、民族間の偏見や差別と戦った
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

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カラオケで真似したい。

奇妙でポップで精緻なギミックだらけで最高だった。一匹残らず楽しませてやるという、滲み出る心意気が堪らん。これぞエンターテイナー。

アフロビートにエレクトロを乗せたサウンドも
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パイナップル・ツアーズ(1992年製作の映画)

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とみさん、かわいい

観客に媚びたところのない、生っぽさのある沖縄(と言っていいのよね?

なかなか振り切ってて楽しかった

街のあかり(2006年製作の映画)

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隙間時間にカウリスマキ。

同情の暇もないくらい、こてんぱん。
主人公がただただ愛おしい。庇護欲をあおるのともまた違って…何だろうか。他人のエゴでしかないけど、あの前向きさには心打たれずにいられない。
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フラガール(2006年製作の映画)

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"フラガール"は誰の夢?

東北人なら誰もが知ってるハワイアンズ(行ったことはない)。
いや、泣かせに来てるのは分かってるのよ。でも泣いてしまうよ〜。

新しいものを作るには、生半可な覚悟じゃいられな
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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なんだろう。好きになる要素は多々あるのに、冗長に感じた。

あくまでも序章だからか、ポールがモラトリアムを抜け出す為の儀式が同じテンションで連綿と続いてる感じ。好みの問題だろうけど、もっと緩急が欲しい
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マトリックス(1999年製作の映画)

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このプログラムされた世界で、自由意思を勝ち取れ!

あんまり小さい頃に観たからあの名シーンしか記憶になかったけど、流石に面白かった。
会話運びがスマートで真似したくなる。
「選択肢は2つある。遅刻癖を
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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崖っぷちで生きてる割に気楽なマインドが良き。
ストレスを解消してくれるだけでなく、「明日は明日でなんとなく生きてこうや!」っていう、絶妙に無責任な励ましを感じる。

コンビニサンドイッチ買うのは金持ち
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

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全然わからない。が、わからないなりに絞り出すとすれば。

冒頭の類人猿のシーンがきちんと布石で、人類の進化は道具を使うことから始まったのだという前提を植え付けられる。骨を使っての狩りを、争いを覚えた猿
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