みづうみさんの映画レビュー・感想・評価

みづうみ

みづうみ

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man(2005年製作の映画)

4.5

このバージョンとしては初見、2024年2月の到来につき

また全編見返したくなるし、"サイバーパンク"の解像度を以前より多少なりとも上げていたので、また面白かった あの頃の近未来

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

3.0

人間のどうしようもなく滑稽な部分を描いている、その切実さはたぶん間違いないんだけれど、笑える滑稽さではないばかりにおもしろ演出とどう向き合ったら良いのかわっかんねぇなこれ!!という気持ちになったね。酷>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

5.0

ほんまかいな ほんまかいな

言いたいことは色々あるけれど、私の角度で言う感想なら、中3男子で混声合唱で"あの位置"にいるというのは、本当に特別なことなんだ そんな彼が部長の合唱部……混声4部………
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空に住む(2020年製作の映画)

3.1

全て何もかもが「絶妙に現実の我々とは相容れない」シチュエーションと登場人物と展開で、
フィクションとして描かれるのは正直どのパーツもアリなんだけれど、絶妙な想像の外側の連続で
どうやって共感や解釈を見
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くれなずめ(2021年製作の映画)

4.1

かなり演劇。構築的演劇。個人的にはファンタジーじゃなくて演劇。
コメディと、人生のたわいもなさ及びやるせなさへの肯定としての。

涙の溢れるコメディが、いちばん観客を包んでくれるジャンルだと私は思って
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.4

美しく鳴っている映像だった、そしてあどけない天才少年が似合うこと……

詩的で牧歌的で浮世離れした、音楽を愛し音楽に愛される者たちの音楽対話、といった感じ
手放しで「美しい」が沁み入ってくる作品だった
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.5

予告や冒頭の印象では不穏系スリラーかなと思っていたけれど、不穏系ヒューマンSFでした(本当に??)
大西流星さんがここに出ているのが何とも言えず「良い」な、本作は間違ってもアイドルホラー枠作品ではない
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嵐電(2019年製作の映画)

3.6

こう、嵐電と京都を使った、御伽噺とB級単館系と小劇場演劇の煮たやつ、みたいな空気の作品だった 嫌いじゃない
先日、初めて念願の嵐電乗車をしたので舞台に親近感が持てていっそう良かった 江ノ電と嵐電は似
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.5

がぁーーーーーーーー
阿呆すぎてスピンオフから観ちゃったのでこう、驚きは得られなかったんだけれど
逆に「知っている」状態で観るのもアリだな、と思った だってふたりとも最初から知ってたんだし
知っていた
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.8

わーーーーーースピンオフから観ちゃったスピンオフから観ちゃったスピンオフから観ちゃった!!!!!!!!!!!!

あまりに文学的なモノローグとお伽噺のような人生だな、と思いつつ、でもそんな洒落た人生は
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とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

3.9

2024年を最高にアゲるべく年始をこれで始めてしまった なかなか良かった
普通にサムくなりかねないテーマとストーリーなんだけれど、絶妙にダサさとスタイリッシュさが融合していて、むしろフラットささえ感じ
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.8

終始静かな映画なのかなと思っていたが、クロエが身を置くコミュニティはなんにも静かじゃなかった 基本的にティーンノベルのお下品なコミュニティだった
煩さと対比で静けさは際立つが、それはそれとしていやな
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コーポ・ア・コーポ(2023年製作の映画)

3.3

倉悠貴さんが、とにかく良かった 良い役者だしハマり役

あとは何やねんと思うところのほうが多い作品だったけれど、原作未読だからか「判断しきれないなぁ」という部分が多すぎたからなのかも
それが映像的演出
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劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ(2013年製作の映画)

3.5

前にも観たような気がめちゃくちゃする、あのシーンもこのシーンも知ってる気がするんだけれど、いつどこで観たかあまり覚えていない
つまりこれが…デジャヴってコト!?()

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.5

映画を観なさそうな生活帯の人々を描いた映画って、どの高さから観るのが正解なんだろうなと思いつつ、映画を観に行くシーンはあったね

ラストシーン、なかなか良いなと感じた

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.5

緩やかに、でも確かに、かなり受け取った。
根本はファンタジックな現代SFなんだけれど、リアルに丁寧に描かれていて、あまりに「有り得る」質感に圧倒された。
この現実世界では生まれないはずの感情の機微を、
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.4

そっか~~~~~~と思ってるうちに終わった
進学校?のわりに日本史の授業内容が薄くないですか??部活動の気合いの入り方との落差がすごいぜ(そこ?)

河合優実さん、直近で別作品で初めて知ったのだけれど
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.3

映画だったね、徹頭徹尾映画だった
3時間、映画館のスクリーンと対峙してこの物語を心へ落とし込んで流し込んでいく、そういう時間だった
物悲しさと、力強さと、居た堪れなさと、気高さと、愛おしさと、そういう
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.5

良かった、良かった良かった良かった!!!

2分をそのままループし続ける構成が天才すぎるあまりに すごい 何食べたらこんなこと思い付くんだろう作品

怪物(2023年製作の映画)

5.0

後半ずっと叫び出しそうだった 美しすぎて

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.2

想像していたよりも良かった、天才の話だった。

天才は自身の足らなさを取り繕うことがないからこそ、誰よりも強くて誰よりも脆くて
ただひたすらに直向きで、周囲を惹き付けて止まない、そういう作品だと思った
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

サイバーパンクね、サイバーパンクだ……サイバーパンクって何??????
無印の最高なところと意味不明なところの「印象」を全部見事に掬って作っていて凄い、確実に「同じ世界」で起こっていることなんだなと肌
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そばかす(2022年製作の映画)

4.3

あ~~~~~~~~~~~~~~

この作品自体がひとつの肯定のかたちであってくれるのなら、まずはそれでいいのかなって
そう思えた

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

3.9

とんでもねぇ謎部活だらけのしっちゃかめっちゃかな世界ですが、映像研のこだわり同様に「芝浜高校」という世界観が作り込まれまくっているので、エンターテインメント青春フィクション映画としての完成度が普通に高>>続きを読む

ホリミヤ(2021年製作の映画)

3.7

とりあえずこちら!
とりたてて波風が立たないし鈴鹿央士さんは最高

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.5

強力わかもととコカ・コーラと禁止進入と一生振り続く雨と突然の🕊であたまいっぱいになってるうちに2時間終わったんですが、あとから色々考えるとレプリカントに寄り添いたくなる物語だな、と。
正直そこまで私の
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メメント(2000年製作の映画)

4.8

めちゃくちゃ良いモン観てしまった、
構成上、本当に「何が真実か最後まで分からない」のに、観終えた瞬間から色んなシーンの理由がなだれ込んできて圧倒される
マジでこんな訳分からん設定なのに映画尺で完璧にス
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.5

圧倒的オシャレに潰されると言われて観ましたが、画面全部が見事すぎて完全に圧死でした
私の好きなニヒルデカダンアイロニーが詰まりまくっていた

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.1

「魅力的な演技をできるアイドルの代表的な声の仕事」としての完成度が高すぎた、存在価値がすごい
内容はなんか、お前どんどんジブリっぽくなってくなって感じ(個人の感想です)

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.0

恋愛で感情をゴタゴタする作品って個人的には基本面白いと思えなくて、それは「なんでそんなに恋愛で頭いっぱいになれるのか理解できない」からかもしれないんだけれど、
だから、明らかに恋愛で頭いっぱい系の本作
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

5.0

有り得ないくらい好きだった。
好きな世界観好きなストーリー好きなキャラクター好きな表現!!!!奇跡的な融合である。
こんなにも本筋がサマー通りなのに、こんなにもキャラクターが四畳半そのもので、全部分か
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

え、真宙さん、良すぎ……この役を真宙さんが演じていること、かなり意味がある。好き俳優の好き演技詰め放題キャンペーンすぎて凄かった。
その意味では、浅香もかなり良かった。初手からかなり色濃く犯人感出てた
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犬王(2021年製作の映画)

3.5

松本大洋氏のキャラクターが湯浅監督のアニメーションで動いているの最高によい映像だった……原作も読んでみたい

7.9追記 最近あまりインプットに時間割けていないせいかもしれないけれど、一度しか観ていな
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